2024/10/07 のログ
ジャスパー > 純粋だ…
どうか、あまりスレずに育って欲しい
きっとその時になったら俺の方が眩しすぎて目を合わせられなくなっているかもしれない

「お友達から、好きになっちゃう、ってこともあるからね
…大体合ってる…かな。うん」

とりあえず…視野を狭めたくないという思いである
多少語弊はあるが大丈夫だろう、きっと

「よし、じゃあおつかいいこっかぁ。何買うの?」

とか言いつつ、おつかいが終わるまでしっかりお兄ちゃんをしたことでしょう

焔誼輝夜 >  
「だいたいあってたー!
 ふふーん、かぐやは、あたまいーんだよーっ」

 どやぁ、という自慢顔。
 まあ、確かに多少同年代(3歳児)よりはしっかりしてるかもしれませんが。
 結局はまだまだお子様レベルなのです。

「あ、えっとねー。
 うしさんのおにくを、いっとーぶん!」

 そんな謎な答えが、本当に一頭分の牛肉がまるっと用意されてるのを見た時。
 お兄さんはどんな顔をしたのでしょう。
 それは、いっしょにおつかいをした、二人の秘密なのでした。
 

ご案内:「常世公園」からジャスパーさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から焔誼輝夜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にリリィさんが現れました。
リリィ >  
きぃこ、きぃこ……

日が傾き始め、世界がゆるやかに夜へと変じていく最中。
大きなお尻をブランコに捻じ込んでは、膝の曲げ伸ばしのみで揺れている。

与えられた親切に報いるべく張り切ったはいいが、実際問題このポンコツ淫魔に出来る事など限られていて、
荷物を運べばスッ転び、備品の整理をすれば台無しにし、洗濯をすればシーツを破った。
その上、空腹のあまりうっかり患者の精気を吸いかけたりもした。きっとこのポンコツ淫魔を連れて帰った最高位悪魔は苦言を呈されていることだろう。
結局、土まみれの布一枚の姿では手伝いも侭ならないからと、シャワーを浴びさせてもらって、ナース服をお借りしたという更なる御恩が募るばかり。
休憩しておいで、って苦笑いで言われて、居た堪れなくなってここまで逃げてきてしまった。

「はぁ……どうしてうまくいかないんだろう……。」

しょも、と眉を下げて呟く。
重なるようにしてお腹がぐぅと低音を奏でた。

ご案内:「常世公園」に武知一実さんが現れました。
リリィ >  
「んもーっ!ちょっとくらいセンチメンタル浸らせてよ~!」

凹んだ腹を軽く叩いて窘める。
刺激に応じるようにググゥと鳴くから、牛みたいな声をあげながら尚もぺしぺしと叩き続けた。

暫くそんな感じで自分のお腹と喧嘩してたけれども、
動けば動く程エネルギーを消費してお腹が優勢になってしまうので諦めることに。

「ふぅ……どうしようかなぁ。」

腹の虫の重低音と軋む鎖が奏でる高音のハーモニーを聞きながら、ぼんやりと空へ視線を投げた。

子供たちが夕餉の為に帰宅して、だぁれもいなくなった遊具でひとり
ゆらり、ゆらりと揺れているナース服。

武知一実 >  
「………看護士?」

放課後の公園。
今日はバイトの予定も無く、学校帰りにちょっと寄り道して買い物を済ませ、家で求人情報でも漁ろうかと考えていた道すがら。
近道として公園を突っ切っていたら、ブランコにおよそ公園で見掛ける筈のない服装の人影を見つける。

何だか……何と言えば良いのか、ちょっと混沌とした空気を感じた。

「……な、なぁ、アンタ?
 どっかこの近くの病院で働いてる人?」

落ち込んだかと思えば自分の腹を叩いたり、かと思えば虚空を見たり。
ちょっと精神が不安定な奴かもしれん、と思いつつ声を掛けてみる。
ほっといたらそのまま夜まで居そうだったし。

リリィ >  
服自体は本物の為に安っぽさはないが、ムチムチボインなボディラインの所為で酷くコスプレめいた空気感は否めない。
だからそう、やべー奴かもしんない、っていう感想を抱かれたって仕方がない。
……のに、無自覚なポンコツ淫魔は色味を変えていく空から声の主へと瞳を移し、きょとん、としたのであった。

「え? わたしですか?」

※現状此の場にはポンコツ淫魔と男子高校生しかいない。

首を傾げて一度、二度と瞬きをして、漸く自身の恰好に気が付いた。
白いワンピースタイプのナース服を見下ろして、再び男子高校生を見遣る。
距離は如何程か。普通に会話できる距離感ならブランコに座ったまま、膝の曲げ伸ばしの運動のみやめて首を振る。横に。

因みにこの間もお腹はずーっと空腹を訴えている。ぐー。

武知一実 >  
あ、一応言葉は通じる人だ。
正直なところ、言葉も通じずに叫ばれたり暴れ出したりされるかもしれないと心配していた。
そうなってくると業腹だけど風紀委員に通報しなきゃならなかったかもしれず、一安心。

「そうそう、アンタアンタ。
 ……そっか、この辺で働いてる人じゃねえのか」

よし、普通に意思の疎通は図れる。
知らねえ女子を正当防衛とは言え無理矢理捻じ伏せるという最悪な展開は回避出来そうだ。
そんなことになってみろ、今度はオレが風紀に通報されちまう。
看護士の居るブランコに更に歩み寄る。
最悪の展開は免れたが、それはそれとして近所で働いてるわけでも無い看護士が公園のブランコで独り黄昏ているという現実と向き合う事になったわけだが。

………てか近づけば近づいた分だけなんかノイズが聞こえるんだが。

「えーと……もしかして、腹ァ減ってんのか?」

リリィ >  
言葉は通じる。通じている筈だ。
長い前髪に隠れがちな瞳は、何処かぼんやりと男子高校生を――否。その制服姿を見つめている。ぐー。

咄嗟に否定をしたが、反芻する言葉にまた瞬きを繰り返し、思案。

「……働くという行為が“対価”の為に“結果を生む”、
 すなわち、お役に立つということでしたら……ちがいますねぇ。」

思案の結果、やはり答えはNOである。
しょんぼりと眉を下げた。ぐー。

「はぇ……な、なぜそれを……!?」

はっ!として目を丸くした。ぐー。
ポンコツ淫魔的には腹の虫の声は些細なボリュームなのでないものとしてカウントしている模様。ぐー。
故、チャームの魔法とか漏れてないよね?大丈夫だよね?ってそわそわしながら前髪を急ぎ直している。ぐー。

武知一実 >  
「あァ?
 んな回りくどい言い方じゃなくて良いんだけどよ。
 まあ、細かいことはいいや。 どのみち結果的に変わらねえみたいだし」

真っ当に働いているのなら、こんな時間にブランコに乗ってしょぼくれてる訳がねえ。
だったら何か事情があって、勤め先から抜け出してブランコ(こんなとこ)に居んだろ。
その辺の事情を問い質す気は、風紀委員でもあるまいしオレには無い。

「なぜって……さっきからぐーぐー腹の虫が鳴いてりゃな」

どうも腹痛を起こしてる感じには見えなかったし。
オレはボディバッグの中を漁り、さっき買ったばかりのコロッケをひとつ取り出す。

「ほら、さっき商店街で1個おまけされたんだ。
 ここ来るまでにオレぁ食ってるし、やるよ」

そしてそのまま腹ペコ看護士へと差し出してみる。

リリィ >  
結果は変わらない。そう判じたのは確かにこのポンコツ淫魔なのだけれども。
男子高校生の言葉に、む、と唇を突き出す。

「例えば結果は出ていなくても、努力してさえしていれば認めてくださる世界も……あるんでしょうか。」

最後は自信なさげなしょぼついた声になった。
スカートの隙間から飛び出す尻尾も力なく垂れる。

「! いいんですか?わぁ!」

が、食べ物の気配を察知すれば話は別だ。
しょぼくれた陰気な気配はすぐさまに霧散し消え失せ、跳びはねるようにしてブランコから立ち上が…上がっ…

大きいお尻がハマってらぁ!

「あ、あうぅ、こ、ころっけ……!」

もだもだしながらもの欲しそうにコロッケを見つめて、次の瞬間。

「あーん。」

大口を開けた。食べさせてもらう方がはやいって判断した模様。
赤い舌と牙めく鋭い八重歯が覗く。

武知一実 >  
「ああ、いやそういう意味じゃ無くてな?
 どのみち看護士が夕方の公園で黄昏てんのは変わんねえな、て意味。
 詳しい事情は知らねえが、常世島に来てまだ日ぃ浅かったりすんのか? なら上手く行かねえ事なんて幾らでもあんだろうよ」

薄らだけど何となく事情は察せた。
勤め先で仕事が上手く行かないんだろう。 “役に立つという意味なら違う”という返答も、そういう意味だったって事か。

「ああ、貰いもんだしな。
 高校生は食べ盛りだから、って一方的な理屈で半ば押し付けられたようなもんだし、遠慮しねえでくれ」

遠慮しそうな気配ゼロだけどな。
さながら玩具を見て飛びつく子犬の様に、看護士はブランコから立ち上が――――れてねぇ?

「………。」

え、オレこれどういう反応してれば良いんだ?
ブランコから立ち上がれない空腹な婦女子を相手にコロッケを面前で晒す特殊なプレイ中とかに見られてねえ?
誰も通り掛からんことを祈ろうか、と本気で考え始めた矢先

「えっ? あ、お、おう。ほら……あーん…」

子犬が雛鳥の如く大口を開けた。その行動の意味は容易に見当がつく。
輪をかけて特殊なプレイに見られねえ?大丈夫?とは思いつつ、コロッケを看護士の口へとそっと差し入れる。
揚げたてで貰ったけど、多分ちょっとは冷めてると思いたい。アツアツのままだったら……ごめん。

リリィ >  
尖がった唇がそのままにゅにゅにゅと下だけ伸びて拗ねたような様相へ転ずる中、
慰めるような色宿す声に瞳を丸めた。唇も引っ込む。

「わたし、看護士じゃないですよ。
 野生の……えーと、いちおう、淫魔です。リリィとお呼びください。」

ひとまずは訂正と名乗りをあげることにした。
コロッケをくれるってことでいい人判定を下したのかもしれない。

立ち上がろうとしたら座面がくっついてきたし
鎖ががちゃがちゃうるさいので立ち上がるのは早々に諦めた。

かわりに、戸惑う男子高校生へ「あーん!」って急かすみたいにもう一度鳴く。

それが功を奏したか、口許へ運ばれたコロッケに嬉々として齧り付いて、

「あッッふい!」

なまじ大きい口で食らいついたものだから、衣は多少なり落ち着いてても、その内側で熱を保っていたホクホクのお芋が舌を焼く。
慌てて仰け反り口許へ手を添える事で惨事は防いだが、涙目で苦しむことに。
上を向いてはふはふと熱気を逃がしてからくも飲み込むことに成功。

「うぅ、おいしい……でも、舌を火傷しちゃいましたぁ……ひりひりします。」

べ、と、赤い舌を出して患部を見せつける。が、コロッケ一口で満足する程控えめな腹ではない。
尚もぐーって鳴いているから、二口目を求めてまた口をあける。懲りない。

武知一実 >  
……えーっと。

「看護士じゃなくて、野生の淫魔……?
 ああ、リリィね。オレは武知一実、そこの常世学園の1年生」

淫魔って野生とか野生じゃないとかあんの? じゃあ何で看護士の恰好なの??
そんでもって看護士の格好した野生の淫魔が夕方の公園で黄昏てんの???
疑問が芋づる式で出て来た。いくら秋だからってこんな芋掘りしたかったわけがねえ。

……まあ、淫魔ってところには納得いく部分もある。
頭の角とか。尻尾とか。 コスプレの一環かもとは思ったけど、さっき動いたし。

「あっ、まだ熱かったか?
 悪いな、時間も経ってたしすっかり冷めたもんだと思ってたわ」

叫び、悶え、アツアツコロッケと奮闘する看護士改め淫魔リリィ。
到底淫魔には見えねんだが……まあ、本人がそう言うのだからそうなんだろう、の精神でここは行こう。

「後で水か何か持って来てやるよ。
 ……ていうか、え? あ、はい……よう冷まして食えよ」

再び口を開けたリリィの口元へコロッケを運ぶ。
首の可動範囲内で止めるが、息を吹きかけて冷ますことを想定している。
もしまた無我夢中で齧り付いたら? 今度は謝らない。

リリィ >  
「はい。あ、でもその、あんまり“そーゆうコト”は得意じゃないので(ぐー)……こうなってまして。」

途中で腹の虫が助け舟を出してくれた。コロッケのお礼かもしれない。

「たけちかずみ様。
 常世学園……ああ、だから制服なんですね、懐かしいな。……ん?“懐かしい”??」

制服をチラ見。
得心がいって頷き、ふやりと眼差しを柔くした。が、直後、自身の言葉を訝しむように首を傾げる。
だが、このポンコツ淫魔。何よりも優先すべきは空腹を満たすことなので。

浮かんだ疑問はぽいっと投げ捨て、コロッケに夢中になるのであった。

「えぇ。衣は程よい温度でしたが、中身が……でもサクサクでホクホクでおいしいです。」

もう一度言う、このポンコツ淫魔、何よりも優先すべきは空腹を満たすことなので。
当然とばかりになんの躊躇いもなく齧り付いた。リピート再生めく仰け反ることになる。


~ 少々お待ちください ~


「はぁ、ふぅ……くっ、なんて卑劣な罠……!」

涙目でコロッケを睨むと、ほんのりと湯気がくゆっていた。じゅるり。
その後も仰け反ったり仰け反らなかったりしながらコロッケを食べさせていただくことになるのだろう。
ぺろりと平らげて、油で光る唇を舐める。

「御馳走さまでした。おいしゅうございまし(ぐー)……た。」

流石にちょっと気まずそうに、恥ずかしそうに、頬を赤らめて目を逸らす。

武知一実 >  
「ああ……なるほど?
 主食、というかもっと効率のいい食事は別ってことか」

納得。生活している種族も多岐にわたる常世島、隣人との付き合い方という授業の一環で種族ごとの特色などを学ぶこともある。
当然ながら淫魔といった種族がどういう生活様式を営んでいるのかも知っている。
要するに……狩りの出来ない肉食動物みたいなもの、なんだろう。


「ああ、かずみんって呼んでくれ。
 まあ制服は別に義務じゃねえんだけどな……?」

懐かしい?
淫魔にも学校に通うという文化があったんだろうか。
それとも学校に似た集団生活を送るとか。 けれど当の本人が首を傾げているところをみると、思い違いの線もありそうだ。

そして当人の中に浮かんだ疑問はすぐさま投げ捨てられ、意識はコロッケへと向けられた。
さすがに今度は冷まして食うだろう、と思っていたら再度無造作に齧り付き……はぁ。

・・・・・・・

「罠と言うか、ええと……」

アンタの学習能力が可哀そうなだけでは?と言いたくなるのをぐっと堪える。
本音を言えばそもそもリリィを正面から見ていられない。
いや、哀れだからとかそういうわけじゃなく、熱さに悶え仰け反られる度に、その……強調されるから。どこがとは言えんけど。

「……はいよ、お粗末さん。 案の定と言うか何と言うか……全然足りてねえみてえだな?」

コロッケを食べ終えられ、空になった包装紙をクシャっと丸めながら、聞こえてくる腹の虫の声に失笑する。
まあ、最初からコロッケ一個で納まりそうな声じゃなかったけどさ。

リリィ >  
「まあ……そうなりますね。淫魔ですので……その、」

もじ、と、気恥ずかしそうに居住まいを正――そうとして、ブランコに嵌っていることを失念していたことに気付いて咳払い。
肉感的なボディラインを除けば、所謂淫魔らしさは小指の甘皮程もない。

「わかりました、かずみん様。」

それは綻ぶが如く咲いた邪気のない笑顔も同じだし、
意味深に呟いた疑問をぽいっと捨てて過ちを繰り返す姿も同じく。

自称淫魔と言われても仕方ない程にポンコツっぷりを露呈しているが、
身動ぎの度にぽいんっとかばいんっとかそういう感じのオノマトペが付随するところは成る程淫魔という様相なのかもしれない。

だがまあ、そこはやはりポンコツ淫魔。年頃ダンスィの苦悩にはイチミリたりとも気が付かない。
赤らむ頬に手を添えて隠すことに夢中。

あれ、手が使えるなら受け取って食べればよかったんじゃ(ry)

「す、すみません……あの、でも、我を失う程にお腹がすいてるわけでは(ぐー)
 ……コ、コロッケもいただきましたし、あと2,30分くらいはなんとか……(ぐー)

 …………。」

頬に添えた手をそっとスライドして顔を覆う。
しくしく、さめざめ、ぐーぐー。

武知一実 >  
「あ? 何で恥ずかしがる必要があんだよ。
 そういう風に出来てるんだから、仕方ねえ事だし、可笑しい事でもねえだろ」

生き物にはそれぞれ適した食生活があるわけだし、淫魔は“そう”であるってだけだ。
それを笑う気も謗る気も無い。本人にとってどうしようもねえことなんだから。

「ああ、よろしくなリリィ」

体型を除けば、本当に淫魔らしくない淫魔だ。
子犬とかそういうものを見ている気分になってくる。
……まあ、異能のせいか動物にはあんまり好かれねえんだけど、オレ。
けれど、体型に関してはやっぱり淫魔なんだろうと思わざるを得ない。
いや、居るけどな人間でも。こんな感じの、目のやり場に困る奴。

そう、困ってるのだ。
年頃の男なら、状況に多少の喜びをもって然るべき、とは他の同級生を見て思う。
けれど、オレが考えるのは単純に見てしまうのは申し訳ない気がするといった気後れだけ。

「2,30分しかもたねえのかよ。運動部か
 ……あー、生憎と腹の足しになる様な食いもんの持ち合わせが」

他に何かあったっけ、とボディバッグを漁りつつ、ふと思う。

「……なあ、リリィ。 アンタらの主食、ええと、精気だっけ?
 それって単純接触とかじゃ得られねえの?」

授業中にも思った事を訊ねてみた。何しろ相手は(自称の疑いはあれど)本物の淫魔だ。
見聞を広めてみる意味でも、絶好の機会だと思ったから。