2024/10/09 のログ
ご案内:「常世公園」に伊都波 悠薇さんが現れました。
■伊都波 悠薇 >
「落ち着いたなぁ」
公園を歩く。ぶらぶらと。
いろいろ、一段落。
プレゼントも渡せたし。まったり。
でもーー
「……そろそろ誕生日だ」
渡してすぐ、思い出す。そういえば、なんて。
厳密にはもう過ぎているけれど、家族的な誕生日は、もうすぐ。
「どどどどど、どうしよう……ぷれぜんと……」
何も考えてない。
うああああ、と急に公園でうずくまった。
頭を抱えて。
傍から見たら、奇人である。
■伊都波 悠薇 >
「……だ、だいじょうぶ。とりあえずは、さいあく、あれがぷれぜんとってことにすれば」
でもそれはそれで淋しい。
どうしよう……。
「この前は、ノースフェイスさんがいたからなんとかなったけど」
今回は、妙案はなく。
「……はぁ」
とりあえず、ブランコに乗って、ぎぃぎぃと揺れることにした。
とりあえず、とりあえず。
なにか思いつくかもしれないし。
■伊都波 悠薇 >
「うた、うた、か……」
そういえば、最近歌ってない。
姉はカラオケとか好きだし、たまにいったりはしていた。
けれど、ぱたり、行かなくなった。
なんとなく、だけれど。
ちょっとだけ、あのときの出会いに触発されて。
「~~~♪」
口ずさむ。曲は、アニメのオープニング。
ヒーローとヴィランが戦う曲。
でも、その二人のことも示唆しているけれど、ヒーローとの親友のことも示唆した、結構好きな曲だ。
気分が乗って、口ずさむ。
今はあんまり人もいないし、聞いていないと思って。
口ずさむ。
■伊都波 悠薇 >
なんだか、そのまま全部歌っちゃいたい気分になった。
なんとなく。
この作品はすごく好き、だ。
いろいろ対象的なものが多い。自分と姉のよう。
でもそんなものを感じさせないくらい。
主人公が熱くて、我武者羅なのが、羨ましくて。
それに取り巻くキャラたちもまた、その熱量に影響されていく。
そんなお話。
ーーその、ひとりに自分もなれるのだろうか。
そんなことを思ってしまう自分もいるけれど。
見終わった後の興奮は、凄まじくて。
だからとても好き。
こんな風に。全部歌ってしまうくらいにはーー
■伊都波 悠薇 >
そんな歌を歌っていたとき。
ーーすみません
声をかけられる。
「はい?」
……聞かれたかな。恥ずかしいと思うのもつかの間。
ーー伊都波悠薇さんですか?
「……はい」
名前を聞かれる、警戒心。
ーー私、こういうものです。
誰かが、そう、声をかけた。
名刺をもらって、少し。そう少し……
いいや、小一時間
会話して。困惑顔。
そして、肯いて。
「わかり、ました。また、連絡します」
呟いて。その場を後にした。
話しかけた人物は、見送りながら薄ら笑って、いた。
ご案内:「常世公園」から伊都波 悠薇さんが去りました。