2024/10/14 のログ
ご案内:「常世公園」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
ぐーっと、身体を伸ばす。
今日こそ、ちゃんとシャカシャカゼリーそーだーを買い、シャカシャカ。

「口の中、戻ってきた」

ようやく、先日の激辛料理のおかげでなおったような気がする。

マグママーボーなるものは、ぐつぐつ溶岩みたいな熱さがちょっと厄介だったけれどそれでもちゃんと美味しかった。

「それにしても」

頭に思い浮かべるのは包帯をした男性。
あれから、大丈夫だったろうか。
怪我を、重ねていないと良いけれど。

「おいし」

こくり、シャカシャカゼリーそーだーを飲む。
そう、これを飲みたかったのだ。

ふぅ、とひといきついて。
ベンチに腰をおとした。

伊都波 悠薇 >  
子供たちが、サッカーや、野球をしているところを遠くから見つめる。

ぼんやりと。

ーーそういえば、スポーツ、やったことないな

というのも、小さい頃やろうとして上手くできなくて、それが原因で男子から誘われなかったりして。
それから武道に付きっきり、だったから。

「なにか、スポーツ、やってみようかな」

インドアではあるけど、運動はしたほうがいい。
ふと、興味が湧いた。

突然、だけれど。

伊都波 悠薇 >  
例えばなにがあるだろ。
野球、は無理だ。9人も集める自信がない。
サッカー……もっと無理。バスケ……残り4人も難しいでは……?

「……ーーそもそも、スポーツ、全般不適正?」

「悲しいこというな。はるっち!」

「で、でもぉ」

気付いてしまった、悲しい現実から逃避すべく、携帯ストラップの「松風」と会話する。

「うぅ。ひとりで出来るスポーツ、なにかあるかなぁ……」

少し声の大きい独り言。誰も聞いてないと思って。

伊都波 悠薇 >  
端末を使って検索。
うーんと、唸る。

「なぁなぁ、はるっち。バトミントンは?」

「……青春過ぎて、ちょっと」

「どゆことやねん」

「直近で読んだ漫画が悪い」

ぶつぶつ、独り言を重ねながら。

「じゃあテニス」

「超次元テニスは無理……」

「どゆことやねん」

「テニスといえばみたいなところあるじゃん」

なかなか、良いのが見つからない。
そも、対人は誘うという、問題点がある。

「…………あ」

そこで、ひとつ、見つけた。

「ダンス……?」

伊都波 悠薇 >  
これならひとりで、練習できたりするし。
なにより、ひとりで出来る。
ひとりで、できる!

「ありだ……」

二人で組むやつ、とかはやらなくていいし。
こう、なんというか、かっこいいし。

「やってみようかな」

見よう見まねでも。チャレンジ。
運動が下手でも、恥ずかしいことになることもひとりなら、ないし。

「必要なもの、は……」

ぽちぽちぽち。

伊都波 悠薇 >  
だんだんと、少しずつ。
少しずつ、少しずつ。姉に憧れるのをやめてからこうしてなにかをやり始めることやいろいろが増えてきた。

ーーホントに?

「……ぅ」

頭痛。『また』、だ。
頭が痛い、なにかが聞こえる気がする。

気のせいだと思っているのだけれど。

「動画とかも、見てみようかな」

こっそり、秘密の趣味。
それができたから、気に止めず、ぽちぽちぽち。