2024/10/25 のログ
ご案内:「常世公園」にゼアさんが現れました。
ゼア >  
 今日のゼアは――。

「ふんゆふんゆふ~んゆ~♪ おそうじおそうじたのしーいなー♪」

 ――メイド服であった。
 フリル過剰気味のメイド服を着て、謎の歌を歌いながら、公園の広場を箒で掃いていた。

 季節は秋、商店街にはハロウィンの空気。
 羽目を外す者も決して少なくないこの時期。
 いつも以上の賑わいを見せる学生街も、決していいことばかりではなく。
 季節柄、落ち葉が溜まる。賑わう人々が残していくゴミが増える。
 誰かが掃除しなければならぬ。

 ――そんな中、公園掃除のアルバイトに手を挙げた。
 いつものお仕事に対するモチベーションでもあるのだろうが、それよりも。

「ひらひら、かわいいねー。いいもの貰っちゃった~♪ ららー♪」

 新しく貰った、お気に入りの"作業服"を着てお仕事をしたいから。
 音程もリズムも定まっていない、そんな即興の歌を歌いながら、箒を動かす手を止めないでいる。

ゼア >  
「ふやー」

 気の抜けた声を上げて、ゼアは箒を立てた。

「おしまーい」

 ひとまず、このエリアは一段落。
 まだまだ仕事は残っているが、とりあえずといったところで一つ息を吐く。

「ふふー、動きやすーい。かわいいー」

 すっかりメイド服がお気に入りになってしまった様子。

「これがコスプレなんだねぇ」

 少しズレた知識で固定されてしまっているような気がするが。
 さておき、新しい衣装にご機嫌のまま、また次のエリアにへと向かっていったのだった。

ご案内:「常世公園」からゼアさんが去りました。