2024/11/01 のログ
ご案内:「常世公園」に武知一実さんが現れました。
武知一実 >  
ハロウィンの騒々しい一夜が明けて、街は何事も無かったかのように平常を取り戻していた。
まあ、学園ではあちらこちらで感想会が立ち上がって一日中賑やかだったけども。
幸い、オレの姿は知り合いには誰にも見られていなかったようで、振られた話題に適当に相槌を打って早々に退散してきたわけだが。

「……ま、楽しかったよな」

ボディバッグからスマホを取り出し、軽く眺めてからまた仕舞う。
ロック画面はしばらくこのままで良いかもしれねえな。どうせ授業の合間とかにスマホ見る訳でもねえし。

「あとはええと……菓祖祭だっけか。
 ハロウィン以上に馴染みがねえけど、どういう祭なんだか」

ベンチに座りながら、少し考えてみる。
菓祖祭っていう字面から想像するに、原初の菓子をどうにかする祭だろうか。

……いやどんな祭りだよ。 てか原初の菓子って何だ。

武知一実 >  
「考えても分からねえな。 ま、行ってみりゃ分かるか」

とは言えどこでやってるのかすら把握してねえ。
放っといても声をかけてくる奴は居るが、だからと言って任せっきりにするのも気が引ける……。
オレの方でも少しは事前に調べといた方が良いだろうな。

「仮装はハロウィンだけで良いんだったよな……」

別に嫌って程でもないが、そう何度も着てたら特別感も薄れちまいそうだ。
昨日の仮装は一度クリーニングに出してからクロゼットの奥に仕舞うとして……。
結局、どんな祭りなんだろうな、菓祖祭ってやつは。