2025/04/15 のログ
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武知一実 >  
「あー……そうなのか?」

演奏の善し悪しなんて、さっぱり分からねえ。
だから感想を求められても、大したことが言える気はしねえ自信がある。
ただ、何かに全力出してるかそうじゃねえかが分からねえ程腐っちゃいねえつもりでは、いる。
だから拍手を送ったんだが、何故だか驚かれた。

「ま、別にアンタプロの音楽家って訳じゃねえンだろ?
 だったら他人の言葉なんざ二の次で良いじゃねえのか。
 アンタがふざけてんじゃねえってのは、そんだけ汗掻いてりゃ自明だし、だったらやり切ったことに賞賛くらい送らァな」

残念ながら、コイツの演奏が心に響いた、とかそういうンは一切無い。
それに関しちゃ誰が演奏しても変わらねえんだけどな。オレの問題だから、悪いとは思ってるけどよ。

ベンチに腰掛けたギタリストが、オレが前以て言っておいた通り感想を求めなかったのは正直助かった。
元より上手い下手を判断出来るわけじゃねえが、今回は輪をかけて判じ辛かったしな。

「ま、なんだ……要は、お疲れさん。
 オレは武知一実、かずみんって呼んでくれ。 アンタは?」

都姫うずめ > 「うん。」
短く答えて、ペットボトルをもう一口。
相手の言葉に大人しく聞き入ってから、小さく頷いた。
彼が言いたいのは”努力は認める”というやつなのだろうけれど、
これはこれでパフォーマンスとしてはありなのかもしれない。
けど、音楽で自分が言いたいことってなんなんだろう。
そんなことを考えている間に、相手の自己紹介を聞いて我に返った。

「他人の言葉は二の次か…いいこと言うね。ありがとう。
 よろしくね、かずみん。
 私はうずめ。風紀の生活安全課をやってる。
 怖がらなくていいよ。 生活安全課は皆の不安の受け口であって、
 ”こういうの”とは違うから。」
笛を吹いて他者を指差し指導するジェスチャーを交えつつ自己紹介。
このナリで風紀委員であるということを相手が受け入れてくれるかはわからないけど、
まあそこはそれだ。 


武知一実 >  
つらつらと喋ってはみたものの、結果、頑張りは認めよう、みたいな言い方になったな、と反省する。
けどそれも事実っつーか、元から音楽の善し悪しが分からねえ以上、頑張りで判断するしかねえンだよ。
だからホント、演奏や曲の感想訊かれなくて良かった……。

「うずめ、ってのか。
 え、風紀? ……生活安全課。ああ、確か色んな課があるって話は聞いてたが。
 そうか……色んな奴が居ンだな……」

風紀と聞いて身構える――のとは、また違う反応をしてしまった。
有体に言えばもうこれ以上の情報量はキャパオーバーだっつー話。
服装から演奏から肩書と今日一日で摂取する量じゃねえのよ、ちょっと小腹空いたなーって感じで暇してたところに大食いチャレンジさせようとすんじゃねえ。
いやまあ、風紀の警邏とかする方だったら普通に身構えるけども。

まあ制服も着てねえって事は今は仕事中じゃねえんだろう。
それなら変に身構えても仕方ねえ。つーか情報の多さであたまいたい……。

ご案内:「常世公園」にスノウさんが現れました。
都姫うずめ > 「うん。 うずめ。 風紀って言ったら、こう…警察みたいなのが花形じゃん。
 でも、人助けってそういうのじゃなくない?って思ったから、生活安全課してるんだ。
 いろんなやつおるよー。」
なんだかしみじみ? あるいは混乱?している様子の相手を見て、何度も頷いてみせた。

「まあ言うて私は不良だと思われてるよ。 異邦人街だの落第街だのと仲良くもするし。」
どや顔で相手に答えてみせる。 風紀のすることが終わったら好きに時間を使うし、
なんなら落第街…悪童王通りで音楽のぶつかり稽古をしているぐらいだ。

「…みんなああだこうだで偉そうに区別しすぎなんだよね。仲良くすればいいのにな。」
 困ってる人を皆で助け合ったらいいのにね。」
足で地面をちょっと蹴りつつ、少しだけ視線を地面に向ける。

スノウ > 「公園のこの辺りだっけ...?」

屋上からここまで来るのは流石に体力が無くなりそう。
なんだか音楽が聞こえてきたからここまで来てみたけど...。
どうやらお話し中だったようだ。
男の人と...なんだかすごい恰好の人だ。
木の陰から見守ってみる事にする。

武知一実 >  
「まあ、人助けっつったって助けの求め方なんざワンパターンでもねえしな。
 全員が全員同じ育ち方したわけじゃねえんだしよ、だったら風紀に色んな奴が居たって良い、ってこったな」

落第街だって地図にそういう名前で載ってねえってだけの話だ。
まあ治安は悪いのは否めねえから、オレも知り合いにゃあんまり行って欲しかねェが。
……けど、ええと、さっきの発言から合わせると、この風紀――うずめか。落第街でもあんな風にギターかき鳴らしてんの?
それはそれで……何つーか、すげえな……。

「しゃあねえさ、人間、自分が理解し辛いもんは受け入れ難いもんなんだろうよ。
 自分の中での“困ってる”の範疇から出た奴が相手なら、助け方も分かんなくても無理はねえさ」

オレが音楽についてコメント出来ないのと同じようにな!!!
いや、開き直る気は無いんだが。まあ、同じもんだと思えば、オレとしては納得出来る部分もあるし。
とは言え、喧嘩してたら追っかけ回すのは止めて欲し……あ、それは別問題? へいへい……

……は、それはそれとして、なーんか視線を感じる様な。
敵意は無さそうだから、まあ気にし過ぎなくても良いンだろうが……。

都姫うずめ > 「うん。 かずみん、話がわかるね。
 そうなんだよね~~~~~。 なんかみんな生真面目でさ。」
へ、っと小さく笑う。 風紀委員の堅苦しさは自分には合わない。
けど、自分のしたいことは風紀にある。 そんなジレンマへの嘲笑だった。

「受け入れがたい、ねえー。 でもその場にいるんだから、それを認めないとねえ。
 例えば……。」
ほら、と、木の陰にいる女の子を指し示す。

「ねえ、せっかくだからそこじゃなくてベンチに座りなよ。
 今ならかずみんをサンドイッチできるよ。」
明るい調子で声を上げ、おいでおいで、と彼女に手招き。
多分かずみんの知り合いなんじゃなかろうか。
そうじゃなかったとしても、一人であそこにいいる人を放置するのは性に合わない。

スノウ > ...あのすごい人、委員会の方だったんだ。
音楽の事めっきり分からないけど楽しそうなのは分かる。
印象的にはどっちも強そうな人。...いや凄い恰好の人?

それで...え。ば、ばれて...る?

...この世界の人察知が早い気がする。
デジャヴだっけ、似たような状態のを指す言葉...。
折角生徒さんだって分かったのに声かけないのも、な...。
勇気を出して声に出してみようと、伺いながら..。

「あ、あの...お話し中すみません...会話聞いちゃって...」

木の陰から出て言葉が詰まりながら挨拶をして、近づいてみる。
サンドイッチ...?何の意味の言葉だろう、なんて思いながら。

武知一実 >  
「まあ、受け入れがたいっつっても、そういうもんだって一度納得しちまえばどうってこた無ェんだけどな。
 けど、自分の中での規則だったり、そういうもんに触れるとそうもいかねえンだろ」

こればっかりは知らねえけど、と言わざるを得ない。
まあ延々平行線辿った事もあるし、そういう奴はそういう奴なんだと受け入れるしかねえんだ。
結局のところ、どこまで行っても自分は他人じゃないし、他人は自分じゃねえんだから―――と

「おい、人を勝手に挟もうとすんじゃねえよ。
 うずめの知り合いか? 少なくともオレの知り合いじゃねえぞ」

知り合いでもサンドイッチしようとすんじゃねえよ。
感じていた視線――木の陰に居た女子を手招くうずめに一言言ってから、招かれる女子へと目を向ける。

「別に構いやしねえ、聞かれて困る話ならこんなとこでしねえからよ」

新たに加わった……ええと、これまた特徴的な奴が出て来たな。
いやまあ、見た目で判断しねえけどさあ、もう。

都姫うずめ > 「そうそう、そうもいかないってやつでね。」
自分の中で揺るがぬものというのはある。自分の場合は服であったり、”やりたいこと”であったりだ。
なんだかんだで彼とはちょっと話が合うかもしれない。
もしかしたら謎の女子も彼の知り合いという自分の見立ても合ってるかも。

「えっ、かずみんの知り合いじゃないんだ。
 私の知り合いでもないよ。 ってことは、これから仲良くなれる人ってことだ。」
合ってなかった。 残念。
それはそれとして、全くの新しい女の子だ。せっかくだから色々話してみよう。

「それにしても、すごい格好だねえ。 腕かっこいいかも。
 それ本物? コスプレ的な? それともV系意識してる的な?
 あ。挨拶してなかった。 うずめでーす。 よろしくね。」
謎の少女に挨拶してから、 ベンチを軽く叩く。
座って!のジェスチャー。 立ち話もなんだからね。


スノウ > 会話の最中に混ざったというのに、優しい人達だ。
もしかしたらお知り合いだったのかな...?

「すみません、まだこの世界になれてなくて...」

頭をぺこぺこ下げながら、お二人にまた挨拶をする。

「あっ...布とれて...。かっこいい...!?
 こ、コスプレって何か分かりませんが...本物です...。
 す、スノウです...よろしくお願いします...っ」

言葉に詰まる、詰まる...。
...本当に驚かれない。私としては嬉しいけど、不思議な感覚。
座って欲しいらしい...ので、お言葉に甘えて座らせてもらおう。
それにしても元気な人、体が振動しちゃうくらいには響く声だ。

武知一実 >  
「……まあ仲良くなれるかどうかは知らねえけどよ……」

そういう考え方は、悪くねえな。
人と人は結局のところ相性だろう、一口に相性と言っても色々とあるにはあるんだが。
どうしても相容れないと思う奴だって居るのは……まあ仕方が無いが、さてコソコソこっちの様子を窺っていたコイツは―――

「………。」

って、アンタが格好(そこ)にツッコむのかよ。
思わず出掛かってしまった。ホントに後コンマ何秒かで飛び出してた。口も開き掛けてたし。
まあいい、言ってもしゃーない。他人の出で立ちに言及しねえぞオレは。しねえったらしねえぞ。

「スノウ、か。 オレは武知一実、慣れない名前の響きだったら、かずみん、で良いからな」

そっと脇に動いてうずめの隣にヒト一人分のスペースを確保する。
初対面の女子に挟まれるとか冗談じゃねえ、ダチに見られたら何言われるか分かったもんじゃねえしな。

都姫うずめ > 「いきなり殴りかかってこないから大丈夫大丈夫。」
平然としたものである。 落第街とか異邦人街に接触していると、
彼女みたいにお話ができる時点で花丸をあげたくなるのだ。

「ふふふ、悪いね。 頑張って隠したり隠れたりしてたみたいだけど、
 今の私には見えてしまうのだよ…。」
片目を抑えてちょっと厨二めいたポーズ。 まあ本当は異能で強化されてる身体能力のおかげなのだが。

「慣れてないんだ、じゃあ私達で慣れていこう。
 スノウちゃんだって。 ちゃんと挨拶ができてえらいなー。」
うんうん、と何度も頷いた。 ちょっとつまりつつも頑張って挨拶するその可愛らしさ、
とても誉高い。 満足げな表情を浮かべた。

「あっ、かずみん動いた。 サンドイッチ作戦が崩壊してしまったなー。」
呑気な調子で続けつつ、自分も彼に合わせてちょっとだけ移動。
これでスノウちゃん分のスペースはできたはずだ。

「スノウちゃんは公園でなにかしていたの? 探し物とか観察とか。
 もしなにか困ってたらいつでも力になるから言ってね。」
のんびりした調子で語りかける。 興味津々といった様相だった。

スノウ > 「...私戦闘は強くないので助かりました。」

こう返した方がいいのだろうか、なんて考えていると。

「...精進します。かずみん...さん?でよろしいんでしょうか。
 挨拶しないといけないと思っただけで...。」

そのポーズに意味があるのかどうかは判断できなかった。
この金髪の方の名前を記憶。うずめさんの名前もメモしよう。
なんだか誘導されてる気がするけど、気にしない事にする。

「...音楽が聞こえたもので、来てみました。
 困りごとと言えば氷がたりなくて...持ってませんか...?」

頑張って質問に答えてみるが、この状況に未だになれない。
....かなりもじもじしているようだ。

武知一実 >  
―――いっそ殴りかかって来る方がやり易いんだけどな。

今度は口から出掛かるどころか、喉まで上がってくる事も無く腹の中に納めておけた。
まあ編入してからこっち、色んなとこで喧嘩してただけはある、と我ながら思う。
対話を試みる前に一発ぶん殴る、そういう手順が必要な奴だって居る。それで良いと思う。

「別にさん付けじゃなくてもいい、どうせ歳だってそんな離れてねえだろうしな。
 ……あんまりステレオであれやこれや訊かれても困るだろうし、質問とかはうずめに任せる」

そう宣言してオレは聞き専に回る。
この手のやり取りなら風紀のうずめの方が得手としてるところだろう。
膝に肘を乗せ、そのまま頬杖をついて女子二人のやりとりを眺め……もう隣合って座ってるだけで情報量多いわこの二人……

「音楽……なら、さっきうずめが弾いてたギターじゃねえか?
 どこまで聞こえてたんだかな、間近に居たから考えもしなかったわ
 ……で、えーと……氷? 悪い、持ってねえわ」

あのギターの音、少なくとも公園中には響いてたと思うが。
けどスノウがここに来たのはうずめが弾き終えて少し経ってからだし、割と遠くまで届いてたんだろうか。

都姫うずめ > 「ふむふむ、音楽ね…。 音楽に聞こえたんだ。 なるほど…。」
ちょっとだけ考える仕草。 彼女の世界の音楽の話、もっと聞かなきゃ。
それよりも、だ。 彼女のお願いは氷と来た。

「氷かあ…持ってないかも。 まだそんな季節じゃないしね。
 飲み物ならあるけど…そういう事じゃないんだよね。
 ゴミ捨てついでに買ってこようか、そしたら。」
人に尋ねて氷を求めるぐらいだから、きっとたいそう困っているのだろう。
そう考えると助けたくなるのが人情というものである。

「かずみん、ちょっとギター見ててもらっていい?
 ちゃちゃっと行って帰って来るから。」
とはいえ、ギターを放置するわけにもいかないので、
念の為かずみんにお願い。 盗まれたりするものでもないだろうけど、
大事なものであるのは間違いないのだ。

スノウ > 「教室の屋上から聞こえてきたもので...。
 氷がないと体に支障が...そうですか、唐突ですみません...。」

もっとお話をしていたいのだが、リミットがどうしてもある。
氷で冷やして誤魔化しているだけなので解決もしてないのだが。

「...聞かれる事自体は慣れてますから、大丈夫ですよ?
 あ、私もそろそろ帰らないといけないので...」

体が少し熱く感じる、と流石にこの状況で説明は出来ない。

「ついていく代わりに私もここで帰ろうかと...」

と、一礼してついて行こうと提案してみる。

武知一実 >  
「屋上で!?
 そりゃあ……随分と遠くまで響いてたんだな、あのギター」

何とも形容しがたい旋律(の様なもの)が、そんな遠くまで響いていたとは。
流石に驚きが隠せない。というか、それならここから学校までの間、色んなところで聞こえてたんじゃねえか……?
少しだけ、音量を下げさせた方が良かったのでは、と今更後悔するがもう遅い。
……まあ、たまにはそんな日があっても良いだろ。

「おう、それなら早いとこ2人で行ってこい。
 うずめが戻って来るまで、ギターは見といてやるから。
 じゃあなスノウ、またな」

下手に触ると壊してしまうかもしれないので、あくまで見てるだけになるのは申し訳ねえが。
まあ白昼堂々盗みを働こうとする輩なんざ居ねえだろうし、仮に居たとしてもそれはそれで退屈しないだろうしな。

オレはうずめのギターを見張る番としてベンチに残り、氷を得に向かう女子二人を見送る事にした。
……座ってるだけでも情報量多いのに、並んで歩くともう情報が大渋滞起こしてんな、この二人……。

都姫うずめ > 「そうなんだ。 学園の食堂なら氷もあるだろうけど…。
 その言い方だと常に持っておきたい感じだね?
 間に合わせにしかならないけど、とりあえずコンビニに一緒に行こう。」
えいやと立ち上がって彼女に話しかけたあと、
男子…かずみんの方に向き直って頭を下げた。

「ギターのこと、よろしくね。 お礼にコーラ買ってくるよ。」
二人も友人が増えたのが嬉しい。 コンビニに向かう足も軽やかだ。
この後、二人で買い物を済ませて公園に戻り、お話に華を咲かせるのでありました。

ご案内:「常世公園」からスノウさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から武知一実さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から都姫うずめさんが去りました。