2025/08/01 のログ
先生 手紙 >  
「ま、声をかけて来た子のパッと見が可愛かったのもあるよ。年齢不詳なのは話してて何となく察したけどね!」

対価としては十分では?なんて軟派なセリフを煙と一緒に吐き出して。


いつしか煙草は灰になる。残った口火を――男は指で潰し消した。

「そいつは良い事だ。吸うもンじゃねえからね、コレ」

ポケットに突っ込む。やはり半端者の印象だろう。ポイ捨てはねえ。マナー以前に景観によろしくないのよ。

「さ、て」

立ち上がってケツに付いた芝生を払う。

「おれはそろそろ昼飯なので退散します。ニルヤカナヤだけど一緒に食う?」

YesでもNOでも変わらない、軽薄と言うよりも透明な誘い文句だった。

ラヴェータ > 「そうか、悪い気はしないな」

容姿を褒められた為か、尻尾が柔らかく靡いた。

「昼食、そうか、そういう時間か」

空を見上げる。
疎ましいことに、雲は少なく、陽の位置がよく見える。
おかげで今の時間帯もよく分かる。
炭酸を飲んだ為にそれほど空腹ではないが、昼食が遅くなると(夕飯)が閊える。

「折角だしそうしよう。あそこのカラアジチキンが好きでな」

思い立ったがなんとやらだ。
立ち上がり、辺りを見渡す。
細く、遠回りではあるが、公園の外まで影が続いている。
これなら、ニルヤカナヤまでなら続いている。

「すまないが、現地集合でいいか?」

足が影と同じ色に変化し、一体化したように変化する。
陽の下には出たくない。暑いし。

先生 手紙 >  
「夏バテは食欲も減らすからマジ害悪よなー」

といっても食う気マンマンである。

「そういや先月くらいから冷たいパスタもやってるし、おれはそれにしよう……と、別にイイけども、」

OKを貰えたので笑みと共に振り返る。

Oh……影の異能。

「オーケーオーケー。速度差はわかんないから入口集合ってコトで。そんじゃ、また後でねー」

上着を腰から解いて肩に乗せて歩き出す。

影から影へ、そんな移動方法だろうか。なんて思案を巡らせつつ、


――ほんとうに子どもだった頃。影だけを踏んで歩いた帰り道を追憶した。

ご案内:「常世公園」から先生 手紙さんが去りました。
ラヴェータ > 「ああ、また後で」

そう言い残し、影へと落ちていく。
ストンと、突然足場が消えたように垂直落下。
そのままニルヤカナヤへと向かった。

ご案内:「常世公園」からラヴェータさんが去りました。