2026/02/23 のログ
武知 一実 >  
「ンなウケもしねえような冗談、誰が言うかよ。
 紆余曲折あって、研究所でセンセ―方は実験は失敗という結論に至り。
 オレぁ失敗作として編入という名目で常世学園(ココ)廃棄さ(すてら)れたってワケだ」

そんな事があってから、そろそろ3年を迎えようとしている。
時の流れの速さに驚くと同時に、まだ3年しか経ってないのかという気持ちもある。
それだけ、この島に来るまでの間が長く感じられてたっつーことか。

「……ま、そんなわけでだ。
 ンな経歴持ちが、多少の喧嘩はすれど真っ当に学生やれてんのが、中々に面白くってな。
 人生何がどう転ぶか分かったもんじゃねえよなァ」

別に、今は自分が特別不幸な生い立ちだと思っちゃいねェ。
この島に来る奴には、多かれ少なかれ何かしらの事情がある場合が多いし、そもそも純粋な人間じゃねえ生徒だって居ンだ。
多数派(マジョリティ)ぶる気も無いが、悲壮悲惨で御座いと打ちひしがれる気も更々無い。

――今はただ、こうして普通に学生生活送るのを愉しむ事に注力してェ、と思っている。

コトハ > 「冗談じゃねーなら、正気じゃねーだろ!いきなりンなこと話すかよ、バーカ。
 ガラスのハートだとブレイクすんじゃねーかよ、常識的に。」

あまりさらりと話される部類の話ではない。
仮に本人の中で消化されているなら、本人としては問題ないのだろう。
ただ、それを聞く他人はどうかといえば……人による、だろうか。

「……ま、デリケートってよかバリケードって感じだし、しゃーねーのか?」

そういって、溜息とともに肩を竦める。

「はん。それにしても、それがマジだってんなら。
 そりゃ確かに、オメデタイおはなしだ。
 ソイツらが失敗だなんだ言ってよーが、こっちが上手くやってりゃ勝ちみてーなモンだしな。
 バーカバーカザマーミロってな。」

キャハハ、と笑い声を上げる
そして

「真っ当な学生、か……笑けるな、確かに」

ぽつり、とつぶやく

武知 一実 >  
「こんな話、割とそこらにゴロゴロ転がってんぞ?
 普通の学生として暮らしてたら、突然異能が発現して知り合いを傷つけたから逃げる様にこっちに来た、とか。

 ……そもそも、どんな意味合いなのか聞いて来たのはアンタじゃねーか」

聞かれたから話しただけで、バカ呼ばわりされる筋合いはねーぞ。
こんな話聞いたくらいでブレイクする様なハートじゃ、この島じゃやっていけねーだろうさ。
もっと性質悪い話があんだろーから。

「誰がバリケードだ、誰が」

どっちかっつーと壁造られる側で、壁作った覚えは更々無ェぞ。

「だろ?
 ま、連中が失敗だって断じた理由も分からなくもねえが、結果こうしてオレは楽しくやれてんだ。
 この島に来なきゃ知り合えなかった連中だって居る、感謝するほどじゃねーけどな」

育ちが違うと何かと勝手が違う事もあるのは経験したが。
それを差し引いても、琴葉の言う通りオレは勝ち組の側だ。

「……精々面白おかしく過ごしてやんのさ。
 問題は、卒業した後に行く当てが無いことくれェだけど……まあ何とかなんだろ」

琴葉の呟きが聞こえ、顔を向ける。
何か思う所ありそうな言い方だが、何だろう。

コトハ > 「そりゃ聞いたのは私だし、その辺に色々あるのはそーだけど。
 ……ま、不幸比べとかでもねーし。いいか」

不幸話、という意味ではそこら中に転がっているのは確かである。
異能なんてものは、必ずしもいい話ばかり持ってくるわけでもないのはわかっっている。
自分だとて、異能云々は関係なく幸せかと言われれば、そうでもない。
とはいえ、いきなり親に売られた、とかはまた質が違うのではないか。
そういうことを言おうかと少女は思ったが
口を開けてから、どうでもよくなった。

「顔面フルガードって感じじゃねえ?」

とても失礼であった。
要は強面、といいたいのだろうか。

「別に感謝する理由はねーだろーな。此処に来たのは偶然だろ。
 そいつらの機嫌次第じゃ、どっか別のところだったこともあるだろうし。」

最悪の場合、処分、ということだってあり得たわけだ、とは流石に言わない。
そうではなくても、どこか別の場所に送られる、は十分に考えられただろう。
幸運に感謝することはあっても、他に感謝する理由はなさそうだ、と少女は考える。

「一生学生って手もあんぞ? 此処って卒業は自由意志だったろ確か?
 存分に学生生活が満喫できんぞ?」

真顔でいう。一体、からかっているのか、本気なのか。

「教員、なんてのもあるらしーがな。そんなガラでもなさそーだけど?
 でも元不良の教師みてーなの流行った時期あったらしーし、それはそれでアリか?」

キャハハ、と今度は明確に笑った。
ピコピコと、飴の棒が揺れる。

「今、楽しけりゃそれでいいんだろーけどな」

武知 一実 >  
「不幸なんて比べるもんじゃねーからな。
 過去は過去、過ぎたもんは後からどーにもならねえ。
 だったらそれを踏まえた上で、何がしてーか考えた方が幾分かマシだろ」

生きてかなきゃなんねーんだから、とオレは前を向く。
向いた先に映る池は、陽光を反射してキラキラと輝いていた。
道が違えば、こんな光景を見る事も無かったんだろうな。

「だァから好きでこんな顔してんじゃねェっつってんだろ」

少なくとも目元と眉間さえどうにかなればと毎晩マッサージしてるんだが。
琴葉の言い様からすると、あんまり効果は見込めてないようだ。マッサージの時間延ばそうかな……。

「ま、偶然だろうな。
 あるいは厄ネタ捨てるに丁度いい場所として計画に織り込み済みだったかもしれねーが。」

まあ、今となっては確認出来る様なことでもないから、どうでも良いんだけどよ。

「ああ、卒業しねえって手もあるな。
 そしたら学費は自分で稼いどかねえと……今の内からちまちま貯めとくか」

卒業後の為に、とバイト代を貯めてはいるが。
なるほど、学費に転じてそのまま在籍し続けるって手もあるか。

「教員はな、流石に人に何か教えれるほどの頭じゃねーわ。
 

 ……ああ、こうして琴葉と話してんのも、それなりに楽しいしな」

将来の事はまあもう少し経ったら、4年生にでもなった時に改めて考えるとして。
こうして同じ学園の生徒と話すのもひっくるめて、学生を満喫するのが今年のオレの目標だ。

コトハ > 「過ぎたもんはどーにもならねーってのはまあ、そうだな。
 そんなんできたら、やべーだろ。」

本当に?
なにかが囁いた気がした。思わず、少女は頭を振る。
そういう可能性は……あったら、それは奇跡かさもなければ悪夢の類かもしれない。

「そりゃそーだ。好きで選んでんなら、もうちょいこう……ああ、いやなんでも?
 んー……なら、いっそ化粧でもしてみっか。化けるぜー?」

実際、化粧は人相すらもある程度いじることはできる。
できはするし、男でもする人はいる。
が、どこまで真面目に言っているのかは、笑いながら言う少女からは伺いしれないかもしれない。

「ま、そこは考えてもしゃーねーな。
 わかったところで意味もねーってのはさっきと同じだな。」

研究所の思惑など、実験体である男と、全く無関係の少女には知ったことではない話である。
考えたところで、考えるだけ無駄、というのもまた。

「いっそやることリストでもつくれば?
 高校デビューって感じがビシビシだけど」

せっかく満喫するなら、そういうやり方もある。
したいこと、いずれ達成してみたいこと。それ自体を意識することは悪いことではない。
言い方はサイアクであるが。

「はぁ……ほんと、楽しく過ごせるのが一番……なんですよ」

武知 一実 >  
「やべーってモンじゃ……ん? どうした?」

急に頭を振りだした琴葉を見て首を傾ぐ。
目にゴミでも入ったか、羽虫でも飛んで来たんだろうか。

「化粧だァ? 手間ァ掛かりそうだから却下。
 風呂上りとかはともかく、朝は極力寝てたい」

夜バイトの事もあるし、睡眠は貴重なんだ。
幸い、今まで眠すぎて授業に身が入らないって事は無かったけど、だからと言って睡眠時間は削れねえ。

「そういうこったな。考えてもしゃーねえ。
 せめて、またオレみてえなのが出て来ねえ様に祈っとくくらいだ」

……まあ、その研究施設はちょっと本土に帰って半壊させたんだけども。
言わなくて、良いか。うん、良いな別に。

「やることリストだぁ?
 そこまでしなくとも、思い付いたら片っ端からやってけばいいじゃねーか」

正直、そういう計画を立てたりとかは面倒臭ェ。
思わず顔を顰めたところで、琴葉の口調が、変わった。

「……お、出たな。 その口調が変わんの、何か法則でもあんのか?」

コトハ > 「どーもしねーよ。強いていやあ、筋肉痛でダルい」

どうした、という言葉に返すのは嘘ではないが別のこと。
筋肉痛であちこちビリビリしてしょうがないのは、本当ではある。

「なんならしてやろーか?」

誰がやろうと、手間がかかるのは変わらない。
なんなら少女がやれば、普通よりも念入りにするかもしれない。

「すぐできねーことだって、あるだろ?
 なんだ、案外浪漫とかそういうのねーのな。」

あれもしたいこれもしたい、と積み上げるのがリストの利点である。
積み上げすぎて、いつまでも消化できなくなるのも、ままあることではあるが。

「……ッ」

一実の指摘に、一瞬だけ口を抑えかけて……

「うっせーな。気にすんな。乙女の秘密だよ。
 なんだ、テメー。私を裸に剥きたいのか?ド変態」

より攻撃的な口調になっていた。
そして、ガリ、と飴を噛み砕いて新しいものへと、そそくさと交換する。

武知 一実 >  
「ハッ、だから言ったじゃねーか」

あれくらいで筋肉痛とは、なんていう気はねーが。
一応、気を付けろと忠告はしたが、まあ、競争始める前に言っとけと言われちまえばそれまでだ。

「自分の顔にしろよ、要らねえ気もするけどよ」

人にやって貰うとして、ジッとしてなきゃならねえのは御免被りたい。
ましてやその間女子に顔を弄られるとなると尚更だ。

「いーんだよ別に、特別これがしてェってのも無いんだから。
 学校行って、バイトして、時々喧嘩出来りゃ基本は十分だ。後は思い立ったが吉日のつもりで動きゃあ良い」

まあ、長期目標を一つか二つ掲げてみんのはアリかも知れねえが。
いずれにせよ、リストにするほどのもんはねーな。

「あぁ?
 ンな事して何が楽しいんだよ、幾ら暖かくなって来たつっても裸なんざ見る方が寒ィわ。
 気にすんなっつーんなら気にしねえよ」

ま、事情があんだろうし話す気が無えってンならこっちも深追いはしねえ。
そういうもんなんだな、と改めて認識を固めるだけだ。

コトハ > 「うっせー……」

当時の少女には、いける、という不思議な自信……というより、確信があった。
ただ、そこにはその後のこと、という情報がなかっただけである。
それを思い知っているので、反撃の言葉は弱い。

「軽くならしてんぜ?」

必要最低限。過度にならない程度といったところ。
化粧慣れしていなければわからないかもしれない。
勿論、ディープにしてもいいのだがそこまで手をかける理由は今のところない。

「喧嘩はすんのかよ。それで満たされてんなよ。血に飢えた狼かよ。
 ずいぶんな真っ当だなおい」

怒涛のツッコミを入れる。
ただ、真顔ではなくしっかり笑っていた。

「……あー……」

天を仰いて、咥え直した飴をピコピコと揺らした。

「変なところで朴念仁というか、ズレてるというか……」

ひとしきり、飴を口中で転がして何事か思案した様子だったが。

「ま、いーか。かずみんらしいっちゃらしいんだろーし。
 ともあれ、気にすんなってことだ。ルールなんて……たぶんねーし」

そう、口にした

武知 一実 >  
「ま、日頃から軽くでも運動しときゃ、アレくらいは筋肉痛にならねえようになるだろーよ」

まずは軽く風紀委員を撒くところから、なんて無茶は言わねえが。
体力づくりも兼ねて運動しておいた方が、何かと役に立つ場面はある。
騒動に巻き込まれそうな時、いち早く逃げられるとかそういう。

「あー、やっぱしてんのか。 分かんねえもんだな……」

と言っても、化粧をしてない琴葉の顔を拝んだことが無いから、案外一目見て違いが判るもんなのかもしれねえが。
思わずまじまじと見入ってしまう。

「時々な、時々。喧嘩じゃなきゃテメーの主張も出来ねえバカの相手くれーはしねーとな。
 基本売られた時ぐれえだし、最近はめっきり頻度も落ちたしな……」

新年度も近いってんで風紀の警邏も厳しくなりつつある。
喧嘩屋を名乗るのもそろそろ無理筋かもしれねえな……。

「んだよ……キレたり何だり忙しい奴だな。
 気にすんなってんなら気にしねーよ、話す気になったら話しゃ良いし、そんな気一生ねえってんならそれでいいし。
 案外誰かに話しちまうと楽になったりするかもしんねーぞ」

まあ、何から話せば良いか分からんって事なら理解も出来るし、
人の手なんざ借りる気はないってのも否定はしない。
全部琴葉に委ねるだけだ。

「っし、そろそろ昼飯でも食いに行くとすっかな。
 琴葉はどーすんだ、ラーメンでも食うか?」

バイト後だからそれなりに懐に余裕はある。
ただ、筋肉痛を引き摺った琴葉を連れて行くのは時間が要りそうだな……。

コトハ > 「こちとらか弱い乙女なんだっつーの。
 ゴリラと一緒にすんな」

憎まれ口を叩くものの、ひ弱であるという事実は変わらない。
少しは、なんかしたほうがいいか、と少女も思うのであった。

「わかりやすいシャドーとかは入れてねーしな。
 ってか、ガン見すんなよ。私、可愛いだろ、とかいってもどーせ、さあ、くらいの反応だろーし。
 そんなんだからバリケードなんだぞ。」

少女は好き放題なことをいう。
ただ可愛いだろう、とかいっても反応うすそうなのは正しいような気がしていた。

「治安わりーとこはわりーからなあ。
 そういうヤカラも、まあいるか。」

落第街などにいけば、まだまだそういう連中はゴロゴロと居るだろう。
一実がそこに行っているかどうかはしらないので実名は出さないが。

「ラーメンかよ。またカロリー高そうなモン食うな。
 まあ、たまにゃあいいか。さ、立てよっと」

一声、気合のように声を出せば、ひょい、と立ち上がる。
筋肉痛で呻いていた割には軽やかな様子であった。

「んで、なんかオススメでもあんの?」

武知 一実 >  
「ゴリラゴリラうるせーな、ウンコ投げんぞ」

ったく、定期的に憎まれ口を叩かねーと会話出来ねえのか。
まあ本心から憎くて言ってるわけじゃねえのは伝わるんだが……難儀な奴だな。

「勝手に反応まで決めてバリケード呼ばわりすんじゃねーよ。
 普通に可愛いと思うぞ、卑下すんな」

え?別に卑下してた訳じゃないって?
まあ、そん時はそん時。多少は自信持っても良いんじゃねえかって思うのは真実だ。

「手段と目的が取っ変わっちまってるのは相手しねえけどな。
 一応それなりに基準は決めてんだが……傍から見てよく分からんもんらしい」

暴れる為に暴れてる奴と、暴れる以外の手段が無い奴は違う。
……と、そう思ってるんだが、そんなもん区別つかねえって奴の方が多いのは事実で、仕方ねえ事なんだが。

「ラーメンだよ。これでもオレぁ早朝からバイトで一仕事終えた後なんだ、腹減ってんだよ。
 よし、行くか」

琴葉に続いてベンチから腰を上げる。
そんなに長いこと座ってた訳じゃねえと思ってたが、少し体が強張ってんな……。

「近くにツレがたまにバイトしてるとこがあってな。
 貝出汁が美味い塩ラーメン出すんだよ、数量限定だけどな」

だから少し急ぐぞ、と琴葉を急かして歩き出す。
とはいえ置き去りにする気は無いから、時々ついて来てるか確認しつつラーメン屋に向かったのだった。

コトハ > 「うわっ、キショっ!エグッ!ガキかよ」

そういう自分の言葉も子どもじみているのだが、自覚はあるようであまりない。
難儀なものであった。

「卑下してねーよ、私は可愛いんだよ。
 そういうとこだけマトモな反応すんなよ。」

ちょっとだけ少女は驚いていた。
まさか、普通にそうくるとは、という気持ちである。
だからといって嬉しいかというと、また別の話ではあるが。

「貝出汁か。いいじゃん。
 濃厚豚骨とか、にんにくラーメンとか、馬鹿盛りラーメンかと思ったぜ」

ザ・男の子、という感じのものをとりあえず挙げてみる。
本当のところでは、女子だってそういうのは好きなのだが。

「わーかったっての。早く行かなきゃってんだろ?
 いそげって」

軽口を叩く少女は、言葉通り思ったよりは早くついていくことだろう。
その後、またヘロヘロとしていたのは別の話……
そして

「……私にも、わかんねーんだよ」

呟いた言葉は、どこかへと消えていく

ご案内:「常世公園」から武知 一実さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からコトハさんが去りました。