2024/06/23 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に蘇芳 那由他さんが現れました。
蘇芳 那由他 > カフェテラス「橘」。たまーに立ち寄る場所の一つだ。
その2階窓際の一角の席に腰を下ろして、一人テーブルに広げた参考書を読み耽る。

何せ、怪我で入院して1週間前後だ。その分の勉学の遅れを取り戻さないといけない。
少年は決して頭が良い訳ではないし、要領よく器用に勉強に励めたりもしない。
ただ、黙々とこの1週間で出たであろう範囲をお浚いするくらいだ。

気が付いたら、頼んだコーヒーもすっかり冷めかけていたようだ。割と集中していたらしい。
それに気付けば、参考書に栞を挟んで閉じてから一度コーヒーカップを手に取る。

「……うわ、すっかり温くなっちゃってるな。」

それだけ集中していたのだろう。こういう時は糖分とか良いらしいが、今飲んでいるのはブラックなコーヒーだ。

蘇芳 那由他 > 「……苦い…。」

実は格好つけて注文してみただけで、本来は微糖くらいが好みなのです。
しかも温くなっているので、ちょっと香りとかも減退している気がする。

(…目覚ましには良いのかもしれないけど、少しだけでも砂糖入ってる方が好みかなぁ。)

いや、僕の舌がお子様なのかもしれない…まぁ、未成年なのでお子様みたいなものかな。
参考書の続き…を、読もうとしたが集中力が切れてしまったので今回はここまで。

やや疲れが滲んだ物憂げな表情で窓の外を眺める。夜の賑わいはまだまだ続いている。
しかし、保護されて1年近く経過…したのかな?未だに自分がここに居るという実感に乏しい。

メッセージ通知 > 【メッセージが届いたぜ冴えないBOY(通知音声)】
ご案内:「カフェテラス「橘」」にミア・コレットさんが現れました。
蘇芳 那由他 > 「………。」

少年、一瞬嫌そうな表情を浮かべるが、ポケットからのろのろと携帯端末を取り出す。
ちなみに、この通知音声だが少年の保護者が勝手にお茶目で入れたものらしい。

(…あの人には恩しか無いけど、人の端末に何してくれてんですかね…!!)

あと、冴えないとか大きなお世話ですよ!僕が一番分かってるんで!!
…よし、心で突っ込みをしたら落ち着いた。一先ずメッセージを確認。

「…えーと、…あ、病院からだ。…次の通院日時のお知らせか。…こっちは…あー来月の定期報告の…。」

何件かメッセージが届いていたが、それも事務的なものなので手早く了解の旨を返信しておこう。