2024/09/08 のログ
伊都波 悠薇 >  
「はい。仰るとおり、変わりました。
ちゃんと姉を見ることにして、憧れるのをやめたんです。

だから今は、自分を見つめ直す期間です」

自分語り、はこんな感じと口にして。

「私がお話できる、私のことはこんなもの、ですかね」

橘壱 >  
全てを聞き終えた後は静かに笑みを浮かべた。

「いいんじゃないかな……って、外野の僕が言うべきじゃないけどさ。
 本当の意味でお姉さんと向き合えたんだし、これからだよ。」

人生はなんだかんだ長いんだ。
そういう意味ではこうして新たに互いに見つめ直すことが出来た。
新たなスタートとしては十分すぎるのではないか、と。

「わざわざ話してくれてありがとう。
 悠薇先輩の事がよく知れたしね。勿論、まだ知らないことも多いけど。」

かちゃり、と眼鏡を上げて。

「見つめ直す期間でも何でも、まだ僕らには時間があるだろうしね。
 まだきっと色んな細かい問題とかもあるかもしれないけど
 もしなにかあったら、僕に出来る何かがあれば頼ってほしいな。」

「一人の後輩……"友人"として先輩の助けにも成りたいし。
 ……って、言うのは、ちょっと言い過ぎ、かな?」

見つめ直すという意味では、自分だってそうだ。
だから、手の届く範囲で彼女を、姉妹に何かあれば手を貸したいとは思う。
自らのAF(ツバサ)を使い、誰かの助けになる道を選んだのだから。
とはいえ、さっきのナンパ師まがいの浮ついた実績も有る。
ちょっと友人とかも言い過ぎたかな、とおずおずと訪ねてみた。

伊都波 悠薇 >  
友人と言われて、目を見開く。
前髪で隠れて、見えないだろうけれど。

「いいですよ。後輩で、友達、ですね」

笑みで、答えとするとした。

「今のところ、頼るようなことはない、と思いますけど。何かあったら言うようにしますね」

そろそろ良い時間だ。話し込みすぎても、お店に悪いし。

「帰りましょうか。それとも、二軒目に、激辛、行きます?」

橘壱 >  
「そう、友人。丁度気兼ねない感じでいこう。
 なんだかお互い、似た者同士っぽいしね。」

ベクトルは違えどお互いシンパシーを感じるものは多い。
そういう意味で彼女は気になっていたし
こうしてより知り得る仲になったのは喜ばしい。

「本当に些細なことでもいいよ。
 と言っても、非異能者に出来ることなら、だけどね。」

それこそ力仕事はそういう異能や超人に劣るし
書類仕事もその手の術者にも負ける。
人間に出来る程度の凡人であれば、だ。
ほんの少しばかり、笑みに苦い色が混じった。

「そうだね。此処の支払いは僕がするよ。
 ……お、へぇ。意外と入る?じゃあ、行こうかな。」

カチッとタブレット端末を開けばその場で電子決算。
意外と食いしん坊なんだなぁ、と思いつつ立ち上がれば挑戦的な笑み。


……まぁ、その後その挑戦的な笑みが撃沈したのは言うまでもない。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から伊都波 悠薇さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から橘壱さんが去りました。