2024/06/18 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に伊都波 悠薇さんが現れました。
伊都波 悠薇 >  
とある、調べものが終わり、頭の中を整理したくて訪れたのはファミレス。

いつもなら、ない選択ではあるけれど今日は別。

考えることは、最近の、事件だ。

伊都波 悠薇 >  
自分が把握しているのは、風紀委員と、一般の生徒が『戦闘』を行い、少なからずの被害が双方にある、『かも』しれないということ。

ひとりは、緋月さん。
ひとりは、橘さん。

掴めたのは、この辺り。

でも、直近で交戦したという話しは他にもある。

そこで、ひとつ。

疑問が、あった。

伊都波 悠薇 >  



ーーこの、期間で『たったひとり』で、この回数、何故、『戦う』のであろうか 
 
 
 

伊都波 悠薇 >  
調べたところによると、その怪物は、一個体である、らしい

交戦した緋月さんも口にしていた。

『からくり腕の怪人物』、と。

ひとり、ではないなら、たち、と称すだろうと。

仮に、集団であり、同じ呼称をされるようにしているのであれば、この疑問は消えるのだけれど。

「疑問は、少なくない、回数で。逃亡を最初からしようとしているように、報告書からは見えないと言うこと」

この回数だ。
疲労が、蓄積し、十二分に実力を発揮できないと、判断することも『なくはない』はずだ

伊都波 悠薇 >  
なのに。

戦闘行為が、確認できるのは。

「どうしてだろうって、思う」

ドリンクバー、頼んだアイス梅昆布茶を一口。

「逃げてもおかしくないと思うんだ。実力者なのかもしれないけれど。戦う理由ができてしまったのか、最初から逃げる理由がないのか。はたまた……」

くるくる、ストローで梅昆布茶を混ぜて。

「戦う、理由しか、さいしょからないのか」

伊都波 悠薇 >  
「どうなんだろう。気になって、仕方がないの」

自分に置き換えたら、それは。

とてつもない、覚悟、がいることだ。

ーー逃げない、という強い、意志

「やってることは、間違ってるよ。人を襲って許されるはずもない、ましてや、傷をつけた、殺した、なんてもっての他」

だけれど。

「なにも、理由がない、絶対的な、悪い人、なのかなぁ」

疑問が口からでるのが、止まらなかった。

それはもしかしたら、侮蔑にもとられかねない発言だ。

また、『危うい』思想だ。

甘い、や、厳しい、そんなものとは別次元の。

伊都波 悠薇 >  
「理想論だよ」

分かってる、重々承知している。
漫画や、小説の見すぎだ。現実を見ろ、夢想も大概にしろ。 

そんな風に言われても仕方がない。

「でも」

ひとり。
そういうことでしか、表現できない人を知っている。
悪者であり、そうであることに矜持を持ち、でも、自分の、身内には甘い人。

身内からみたら、善い、人。

「なにも、知らないで、戦うのは、違う気がする」

伊都波 悠薇 >  
「だから、話ししてみたい」

一度、交渉を。

「言葉で聞いてみたい。きっと、話してくれないかもしれないけど、対話を試みることは、できるでしょ」

例え、嘘八百。
会話した相手からは、なにも得られなかったとしても。

その行為を、『押し付けたい』。

「私も、悪者、かも」

くすり、笑みが零れた。

ついで、喉も乾いたから、梅昆布茶を口に含んだ。

こんなに、口から発声するのは久々。

伊都波 悠薇 >  
立ち上がる。

ゆっくりと、『なにも持っていない』少女は、お支払のレシートを手にとり、レジへ。

「きっと、だまれって怒らせて、のされちゃうかも。バタバタにされちゃう、かも」

でも。

「一緒に、行ってくれるよね?」

じゃないと、ひとりで行っちゃうよ?

ーー『テーブル向かいに座っていた』ものに。

そう投げかけて。

そっと、その場を去った。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から伊都波 悠薇さんが去りました。