2024/06/08 のログ
ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」にイヴさんが現れました。
イヴ >  
「ふんふーん♪」

男子寮の一室。4人部屋。
二段ベッドの下の方からふわふわとした毛の塊が覗き…
その更に奥からは軽やかな鼻歌が聞こえ、それに合わせるように毛の塊──尻尾がゆらゆらと揺れていた。

「るんるーん……っと、よし!きれい!」

もぞり、と出てきたちっこい狐耳の少女…にも見える少年はぱぁっと満面の笑みを浮かべる。
二段ベッド二つ都合4つの寝台を、洗濯し天日干ししたばかりの太陽の匂いのする真っ白なシーツに敷きかえてご満悦。

同室のみんなもこれで今日は気持ちよく眠れる筈!

イヴ >  
いそいそちょこちょこと、これからの季節に丁度よい薄い掛け布団も綺麗に4つ分、折りたたんで。
それぞれのベッドに並べて、かんせい。

今日は学校の授業がなかったので、こうやってお部屋の色々。
洗濯やベッドのシーツの敷き換えなんて家ではしたこともなかったので時間はかかったけれど、きっと上手くできた。
毎日毎日を常に誰か…家族、ひいては母狐と一緒にしか過ごしたことがなかった子狐にとっては、此処での生活は新しいことだらけである。

それが刺激的といえば刺激的、大変といえば、大変。

「あとはー……お片付け、とか?」

ちら、と自分のスペースを見る。
お勉強の道具や、お小遣いで買った最近流行らしいカードゲームが散乱している。
こういうのはちゃんとしておかないとだらしないと思われる…と母狐が言っていた。

イヴ >  
「んしょ…んんん゛…お、おもひ…」

テキストをたくさん積み上げたらなんと持ち上げられない。THEもやしっこ。
諦めて数冊ずつ、直近に使う順に並べて整理せんとす。

素直な性格ゆえ勉強もそれなりに真面目に取り組む。
遊びの誘惑にたまに負けちゃったりもするけど、遊んでいて成績が落ちると母狐が怖い感じのにっこりをする。
なのでそれなり、あくまでそれなりにお勉強も頑張っている。
なので成績も、ちゃんとそれなり。
……そう、体育関係以外。運動神経はからっきしであった。

「保健体育は得意なんだけどなー」

尻尾ふりふり、そんなことを呟きながらせっせとお片付けをしていた。

イヴ >  
「むひー…つかれた……」

自分のパーソナルスペースを片付けただけであるが、疲労困憊となった子狐はベッドに腰掛け、一息。
ちょっと力仕事(片付け)をするだけで疲れた子狐はそのままおひさまの匂いのするシーツへところんとダイブ。
母狐もお気に入りももふもふ尻尾を自ら抱きかかえるようにしてころんと横になる。

「んー…♪ ちょっとおひるね…」

洗濯して干したばかりのシーツの威力に負け、そのまますやすや。
そのまま、ルームメイトの誰かが帰ってくるまでついつい寝続けてしまうのだった。

…寝こけているベッドはその帰ってきた誰かの寝台だったというオチまでつけて。

ご案内:「常世寮/男子寮 部屋」からイヴさんが去りました。