2024/06/22 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」に緋月さんが現れました。
緋月 > 「――――――。」

ある風紀委員の女生徒の部屋。
その部屋の真ん中に、一人の少女が座禅を組んでいる。
すぐ手前には、白塗りの鞘に白い柄巻の刀。

座禅を組んだまま、少女は只管に己の内に問い続ける。

あの、鉄腕の怪人が何者であるか。
何を以て、凶行へと走るのか。
その根源にあるものは何か。

――己に、それを暴き、知る覚悟はあるか。

緋月 > もしも、同居人の言葉が真実であるなら、あの怪人は己の命を削り続けている筈。
無用な介入を行わずとも、自滅する可能性はある。
そもそも、出歩いた所で遭遇できるかという問題が横たわる。

「――――――」

否、言い訳だ。
そう言い聞かせれば、「知らずに取りこぼした事」を繕う言い訳になる。
だが、それは――――

緋月 > 「………。」

向き合うならば、今度こそ命を賭ける必要がある。
己の身は未だ未熟。命の奪い合いだけで終わるならば兎も角、それ以上を望むならば――

「――己の命と、彼の者の全て。」

その二つを天秤にかける。
余分な感情や言い訳を削ぎ落し、ただ、己の望みを以て、己の真実を見出す。

「――――――――。」

どれ程の時間が過ぎたか。
一刻を過ぎる程の時間かも知れない。
あるいは、10分とすら経っていないかも知れない。

ゆっくりと少女は目を開き、

地面に置かれた己の半身たる刀に、ゆっくりと手を伸ばす。

静寂 > 部屋には、一枚の置手紙だけが残されている。

『緋彩さんへ

あの怪人を探しに出掛けてきます
朝になる前には、戻ります

                   緋月』

ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」から緋月さんが去りました。