2024/06/22 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」に緋月さんが現れました。
■緋月 > 「――――――。」
ある風紀委員の女生徒の部屋。
その部屋の真ん中に、一人の少女が座禅を組んでいる。
すぐ手前には、白塗りの鞘に白い柄巻の刀。
座禅を組んだまま、少女は只管に己の内に問い続ける。
あの、鉄腕の怪人が何者であるか。
何を以て、凶行へと走るのか。
その根源にあるものは何か。
――己に、それを暴き、知る覚悟はあるか。
■緋月 > もしも、同居人の言葉が真実であるなら、あの怪人は己の命を削り続けている筈。
無用な介入を行わずとも、自滅する可能性はある。
そもそも、出歩いた所で遭遇できるかという問題が横たわる。
「――――――」
否、言い訳だ。
そう言い聞かせれば、「知らずに取りこぼした事」を繕う言い訳になる。
だが、それは――――
■緋月 > 「………。」
向き合うならば、今度こそ命を賭ける必要がある。
己の身は未だ未熟。命の奪い合いだけで終わるならば兎も角、それ以上を望むならば――
「――己の命と、彼の者の全て。」
その二つを天秤にかける。
余分な感情や言い訳を削ぎ落し、ただ、己の望みを以て、己の真実を見出す。
「――――――――。」
どれ程の時間が過ぎたか。
一刻を過ぎる程の時間かも知れない。
あるいは、10分とすら経っていないかも知れない。
ゆっくりと少女は目を開き、
地面に置かれた己の半身たる刀に、ゆっくりと手を伸ばす。
■静寂 > 部屋には、一枚の置手紙だけが残されている。
『緋彩さんへ
あの怪人を探しに出掛けてきます
朝になる前には、戻ります
緋月』
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」から緋月さんが去りました。