2024/09/18 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」にフィスティアさんが現れました。
■フィスティア > 「~~~♪」
今日はトミィが来てくれる日です。
既に部屋は見られてしまっているので片付けた所であまり意味はありませんが、それでも掃除はしておきました。
元々散らかっているというほどの部屋ではありませんが、それでも綺麗になりました。
来客が殆ど無かったので出す機会がなかったお茶も準備出来ています。
話したい事も、話し合いたい事も、聞きたい事もたくさんあります。
すぐにお出迎え出来る様に、玄関前で10分は待っています。
足元がそわそわします。落ち着きがなくてはしたないですが、仕方ないでしょう。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」にイクトミスさんが現れました。
■イクトミス > オジョーとは別々で、しかも同じ様な小さい部屋の中で生活しているというのも不思議な感覚です。オジョーの部屋も掃除していたのですが、今となってはそれぞれ一部屋だけの生活の様になっているので掃除にも来れませんしなんだか「やりがい」ってもんがありません。
今日も学校に通い授業に出ました。
朝から午後の3時頃までずっとです。
授業中、ずっと座ったままで話を聞いて…というのがこんなにも大変だとは思ってなかったワタシはまず落ち着いてじっとしているのが難関でした。しかしこの世界の歴史だとか、常世島についてと別の世界からやってきた人達との共生関係についての歴史はとても為になりました。
しかし、今日は夜にオジョーのおうち、というかお部屋に招待預かったので少しだけ迷いましたが無事にスティッチの部屋のある棟の階層までやってきました。呼び鈴もまた電気で音が出るタイプらしく先日は寮の呼び鈴を走り抜けながら鳴らすという鍛錬をして反射神経と体力を鍛えたりしましたがその後お叱りを受けました。無念。
オジョーは同じく寮で暮らしていると聞いてはいましたが、こうしてやってくると結構離れておりなんだか距離を感じます。くっ、ままならぬもの…!
なので今日はせっかくの機会なのでたくさんオジョーのお世話をしつつ色々とお話をしたりだとかもう、遊びまくろうかな!と息巻いてやってきたのがこのワタシという訳です。
「ディングドンディングドン!
オジョーいますか!オジョーいますか!」
ゴンゴンゴン!ゴンゴンゴン!と呼び鈴はもう2度押したにも関わらず、握った手で更に戸を叩いて呼びかける!
■フィスティア > 待っていると、待ち望んでいた音が鳴ります。
そうです、ピンポンの音というやつです。
私は胸を高鳴らせながら、どんな顔をしてドアを開けようかなとドアノブに手をかけていたのですが。
「?!
い、今開けるので!」
トミィはそれが待ちきれなかったようです。
ドンドンとドアを叩く音がして焦ってドアを開けます。
全く、何をしているんですか…
「トミィ
人の部屋の扉を叩いてはいけません!
もし部屋を間違えていたらどうするんですか!
そうじゃなくても私以外にしてはいけませんよ!」
開けて早々これです。
どう出迎えようかと考えていたのが台無しです。
ですが、この流れも懐かしいです。
お屋敷で度々しでかすトミィが私や他の使用人の方にこうして叱られるのは何度も見ました。
「とりあえず入ってください
お茶も準備してありますから」
このままだとここで大声で話し始める気がしますし、とりあえず中に入ってもらいましょう。
カフェなどを待ち合わせに選ばなかった理由の半分はトミィの声量です。
■イクトミス > 「ええっ、だってこの世界だと相手を呼びながらドンドンするのがマナーだって聞いたけど…。あれぇ?」
「迎えに来た…出るぞジョー太郎ってやるんじゃないノー?」
これを教えてくれた学校の男子はすごい楽しそうに話していたが…。ピンポンダッシュというトレーニング方法を教えてくれたのも彼らだ。しかしよくよく考えればオジョーはこちらの世界に来てまだ日が浅い…そういったローカルマナーを存じなくても不思議はない…。
「お茶?」
確かに元の世界でもスティッチはお茶を好んでいたが、この世界でもああいうお茶は出せるのだろうか??
「シツレイしまーす!」
あっ、とっと。
「く、靴・・・脱ぐんだっけ?」
元居た世界では家の中では基本靴のままだった。
内履きなんてのもまだ慣れないが…、この段差があったのがギリギリセーフ。イクトミスは段差の手前で靴を脱げばそのまま家へお邪魔する。
■フィスティア > 「一体誰から教わったんですか…?
後でちゃんとしたマナーを教えてあげますから…」
悪い人がいるようです。
それにジョー太郎って誰ですか。地球歴半年ではありますが一度も聞いた事ありません。
…そういえば、私もそういった嘘を教えられた事がありましたっけ…
…恥ずかしいので思い出さなかった事にしましょう。
「こちらのお茶です。緑茶というものです」
故郷のお茶とはまた違った風味と味わい深さがあります。
どちらもとても好きですが、せっかくこちらに来たのですから飲んでもらいたいのです。
「はい、靴は脱いでください
あちらの机の椅子に座っていてください」
応接間はないので、リビングルームにご案内です。
私は沸かしてあるお湯と茶葉などを載せた木製プレートをとってきてから向かいます。
■イクトミス > 「が、学校の子たちから…」
ちゃんとしたマナー・・・?
まさか全部間違っていたというのだろうか?
いや、もしかするとこの世界にも種族によっては異なる風習やらが在るだろう。完全に間違いと判断するにはジキソウショウだろう。
「おー・・・・やっぱりサマになるねぇスティッチは…。」
お茶を入れる、なんてのは自分がすればポットをそのまま傾けてジョロローと注ぐだけだがオジョーがやるとなんだか注ぐ時の傾きやポットを支える手の動きまでもが芸術の様に見えてくる。
「もう1年かぁ…」
言われた通りに籍に着けば、反対側からカップに注がれていくお茶の音が耳に子気味よく聞こえて自然と目を閉じてその音に耳を傾ける。
「スティッチって、もうこの世界での事は慣れた?」
差し出されたカップを覗き込みながら、立ち上る湯気の後を追うように視線を上げていけばふとオジョーと視線が鉢会う。
■フィスティア > 「…後で教えて貰った事全部教えてくださいね」
他にもよからぬことを教えられているかもしれません。
トミィの事です。信じ込んでます。絶対またやらかします。
いえ、既にやらかしているかもしれません。一緒に頭を下げる心の準備をしておきましょう。
「そうですか?ありがとうございます」
お茶を淹れてトミィに出してから私も反対側の椅子に座ります。
緑茶の淹れ方はまだ不慣れなので並の味しか出せません。また練習でもしておきましょう。
「そうですね…まだまだ知らない事は多いですが、ある程度は慣れました。
といってもこの島の事ばかりで外の事は全然なのですけどね」
まだ来て半年ですからね。
「…そういえば、私は此方に来てから半年しか経ってないのですよね。
…会ったのは1年半ぶりの筈ですが…」
故郷でトミィと会ってから@1年と半年@が経っています。
なので、トミィが1年と言っているのが少し不思議なのです。
「私が居なくなってからそちらではどれくらい経っていたのですか?」
■イクトミス > 「・・・・・」
薫ってくる匂いは嗅ぎなれない。
お屋敷で淹れて貰ったモノとはまるで違うが、どこか懐かしいこの距離感と静けさに心が落ち着く。
「この島の外にも、海が在って他の国とか島があるんだよね。そっちも興味はあるけどナァ~~~~。」
想像すると冒険心が擽られる。
思い描きながら肩を揺らしお茶へはありがとう、とお礼を告げる。
「赤いお茶じゃなくて、緑色だ…。」
頬杖を突いた方の腕とは逆の手でカップを引いて近づける。
眼下に引っ張ったカップからの匂いが余計に強くなる。
「――――スティッチが連れていかれてから1年で…それから居なくなった、って聞いてからはさらに1年が経ってて…。」
「でもスティッチがこの世界からいなくなってからは一年って事になるんだ…長かったなぁ…。」
つまりイクトミスからすれば『フィスティアが消えた時から1年が経過している』との事だった。その一年が経った頃にイクトミスはフィスティアの情報を探る為に旅を始めたのだが…その道中で光に包まれて気が付けば…あの荒野へと放り出されたという事だ。
■フィスティア > 「私もです。いずれ他国の地も踏んでみたいものです」
故郷に帰りたいという気持ちは強いですが、好奇心があるのもまた事実です。
折角別世界へと迷い込んだというのですから、迷い込んだだけで終わらせたくないという気持ちもあります。
好奇心が強いトミィであれば猶更でしょう。
「それが緑茶です。少し苦味がありますが、それがまた良いのです」
最初は少し苦手でしたが、今ではすっかり慣れました。
常飲するほどでは無いですが、落ち着きたい時には丁度いいものです。
「2年経っていませんか…?
私はあの日から一年半だと思っていたのですが」
私の時間感覚が狂ったという訳でもなさそうです。
故郷とこちらで一年の基準は同じのようですし…妙です。
「あちらとこちらでは時間の流れが違うのでしょうか…」
不思議ですね。世界が違うからでしょうか?
■イクトミス > 「その時はスティッチとこの世界を旅してみたいなぁ~~~」
思えば同じ屋敷で暮らしていたが、オジョーはいつも習い事や勉強やらで一緒に遊んでいられたのは幼い頃だけだ。ちゃんとしっかり遊んですごした記憶はあんまりなかった。スティッチが成長してからはさらにそんな時間は取りづらくなって少し寂しかった事もあったなぁ…。
「ん・・・ちょっとアツイけど、…ンン」
熱い。熱いが、それよりも…
にがい!にがい!!
「苦ァーーー!!!!」
飲みなれた紅茶とはまるで味が違う。
しかもお砂糖もシロップも入っていないから余計に苦みが主張してくる!
「ン~~~~ま!ん~~~~マッ!!!」
口の中に残る苦みにウエェと舌を伸ばしながら目頭をキュゥ~~~と閉じて堪える。なんてシブい飲み物だろう!口に含んだお茶を飲み終えた今も舌にはあのシブみが残っていてモニャモニャしてしまう。
「えぇ? えっと、んぇぇ・・・にっがぃぃ…でも、スティッチが閉じ込められてたお屋敷に1年、どうにもならなくて…急に居なくなったって騒ぎになって一時はオジョーの両親やワタシたち使用人たちも疑われたけど、誰も身に覚えはなかったし…」
カップを置き、その頃の記憶を振り返る。
確かあの時は誰が連れ出したにせよ、ホッとした。
そしていつか無事に帰ってきてくれると…だから待ち続けた。
しかし一向に帰ってこなかった。
もしかしたらオジョーを閉じ込めていた奴らが奴隷にでも…なんて悪い想像もしたが…。それから何の情報も音沙汰もなく、しびれを切らした頃にワタシがスティッチを探しにいくと決心して旅に出た。
スティッチが屋敷から連れていかれてから1年。
消えてから1年。
本当にきれいになられて。
時間の流れに違和感を覚えながら考えているフィスティアの横顔を眺めながら、ともあれ無事にこうして会えた事。二年越しにゆったりとした時を共に過ごせている事に嬉しくなって微笑んでしまう。
「スティッチ、元気そうでよかった。」
頬杖をついたままニマァと笑う。
まだ置いたカップは熱いけど、この熱を齎してくれたのは彼女の苦みのあるお茶だった。苦いけども!
■フィスティア > 「そうですね。
今は貴族でもありませんし、少しぐらいなら…」
貴族としての責務も枷もありません。
今の私はただのフィスティアなのです。
お父様とお母様には申し訳ないですが、こちらでは貴族としてではなく1人の人間として生きると決めています。
「ふふふ
大丈夫ですか?」
大げさなリアクションをするトミィに笑みがこぼれます。
笑う時に口元に手を当てるのは習慣になっていますね。
「そんな事になっていたのですね…」
私にとっては、ある日突然現れた光に手を伸ばしたらこちらに居た…それだけしか分かりません。
予想はしていましたが、やはり皆さん心配されていた…
トミィにこうして会えたのは本当に奇跡です。
「ご迷惑をおかけしました。私も会えて嬉しいです。トミィ」
トミィの笑顔にこちらも自然と表情が綻びます。
本当に…
「ところで、トミィは今はどうしているのですか?
分らない事は多いと思いますが、少しは慣れましたか?生活はちゃんと出来ていますか?」
あんなに扉を叩いていたので少し不安ですが、聞いておきましょう。
■イクトミス > 「生きてるだけできっとすごく嬉しいし喜ぶ!」
だけど、せめて皆にだけはそれを報せて上げられれば…。
「えっ?ちょ、ちょちょ~っとニガいかもですけどォ…」
とはいえ、せっかくスティッチの淹れてくれたお茶だ。
残す訳には、いかないッ!!
「ふー、ふー… アチチ (ズズッズズッ)」
うーん、ニガい!
でもまたこうしてこんな風に一緒に過ごせるだけでもう感無量で嬉しくて、幸せだ。本当に良かった。本当に良かったって思う。
「んん~? あちち…うんと~…色々と分からない事が沢山あるから、ちょっとタイヘンですねぇ~…。それにせっかくスティッチと会えたのは嬉しいですけど一緒に住んでない方がヘンな感じがするといいますかぁ…。」
それに、家で一人っていうのもなんだか寂しいものだ。
今日はせっかくオジョーに会えたのだから、居られる時間はたっぷり堪能したい。だからこのお茶も沢山ニガくても味わって飲み干すのだ。
■フィスティア > 「…生きていてよかったです」
生きる事を諦めていた時期もありました。
ですが、生きていた事をそう言ってもらえるとなんだか来るものがあります。
「無理して飲まなくてもいいですよ」
残しづらいのは分かりますけども。
無理して飲んで嫌いになったりしたら嫌ですし。
「そうですね。
長い事同じ屋敷で暮らしていましたから…」
私とトミィ、そしてお父様とお母様と使用人の皆様。
大勢で大きなお屋敷で暮らしていた時期は本当に懐かしいです。
嫌という訳ではないですが、今の部屋は当時と比べると随分と狭いです。
「そういえば、寮には二人部屋もあると聞いた事がありますね。
良かったら二人部屋に移りますか?」
私もトミィを居られたらうれしいですし、定期的に会うぐらいなら一緒に暮らしてしまうのも良いでしょう。