2024/09/19 のログ
■イクトミス > 旦那様、奥様と使用人や給仕係の皆にも見せてあげたい。
あの時捉えらえる時に沈んでいたスティッチの表情は、今では穏やかで生き生きとしている。
「いーえっ!これは、飲みます。ゴーに言ってはゴーに従えということわざもこの世界にはあるそうですし。」
だが謎なのはゴーが一体何者なのかという事。
これがわからない。
「それに、いつもスティッチの身の回りのお世話をしてたのに、いきなり自分だけの生活っていうのもすごく、ソワソワしますし落ち着きません!」
ずずず、やはり苦い。
苦いのだが、どこか趣のある味に思えてきた。
最初はすごく青臭い感じがしていたが…その渋みにもどこか優しさを感じられそうな…。
「えっ?そんなお部屋があるんですか?」
「えぇ!そんなお願い出来るんですか?!それならワタシもやりがいを取り戻せます!なんてったってこれまでワタシがオジョーの給仕係だったんですからね~!移ります!移りたいです!何もない部屋に戻るのもなんだか気持ちがショボショボになりそうですし…。なにより退屈ですし…。」
■フィスティア > 「郷ですね。その土地ではその土地のルールに従うべき、という言葉でしたね」
郷はその土地という意味でしょうか。私もよく知らないです。
ですが、こちらに来てから一度言われてから忘れていない言葉です。
「ふふふ
トミィならそういうと思いました」
かつては私の世話を色々してくれていたのはトミィでした。
他の方にもお世話になっていましたが、トミィは何かと視界に入っていたので印象がとても強いです。
実際他の方もそうだったようですし。
ですが
「でも、私も家事とかしますからね。
トミィに色々としてもらえるのはありがたいですが、今の私は貴族ではないですからね」
頼りきりになるつもりはありませんよ!
■イクトミス > 「なる、ほどぉ…さすがは1年もこの世界で色々学んできたスティッチです!でもこの国の言語は特に難しいですよ…不思議な力で読めはするのに、意味が広いし繋げ方次第でその読み方も広がりますし!」
でも一緒に住めるならもう一気に寂しくはなくなります!お話も寝るまで出来ますし、もう帰ってこない日の様に落ち込む事もありません!帰ってくるオジョーを待つことが出来るなんて素敵すぎます!
今でも待っている旦那様と奥様を想うと心が苦しくなりますが。
どうにかして手紙だけでも贈る手段がないかを調べてみなければ。
そうすればスティッチもすこしは心の荷が軽くなるでしょうし…。
「えぇー!?スティッチはオジョーでオジョーはどこでもどこまでもオジョーです!!裕福だからとかそういうんではないのですよ!!!」
でも、料理は…まぁ、任せてもいいかもしれない。
ワタシは料理があまり得意では、ありません、し…。
「じゃあスティッチは二人で住む屋敷の料理長です!
そしてェ~~~~ワタシは給仕長…!(シュバッ!) それでいいですねッ!役割の分担とはいえ仕事をする上ではワタシが給仕係としては立場は上ですのでキビしぃーーーくいかせて頂きますからね…!カクゴです!カクゴをお願いします!」
ソイヤソイヤ!と両手を交差させながら意気込みを示す。
眼もキリッとしているイクトミスだが何より共に暮らせるのが嬉しい。
嬉しい事が沢山あってそれがまた、嬉しい。
■フィスティア > 「いえ、まだまだです。
翻訳が無い地域に居た時期がありますが、その時は大変でした」
常世島ではなく日本に転移してきた私は言葉の通じない土地でかなり苦労しました。
それでも普及している翻訳機のおかげでなんとかなりましたが、外出などはかなり難しい状態でした。
すぐに常世島にこれたので楽にはなりましたけれど。
「ふふ、それではそうしましょう
私が料理長で、トミィが給仕長…
料理長が給仕長を手伝ってもいいですよね?二人しかいないのですし」
トミィが楽しそうで私もうれしいです。
1人暮らしの日々は寂しい日も多かったのでとても嬉しいです。
これからまた一緒に暮らせると思うと、嬉しくて少し目頭が熱くなりますが…
我慢します。
「それでは明日にでも手続きに行きましょう。
善は急げという言葉もあるみたいですし」
■イクトミス > なんとなく、スティッチはなんでもソツなくこなすイメージだったが。そんな彼女にも苦労がやはりあるのだとは知っていても、彼女はその頑張りを無駄にせずいつも結果に出してきた。だからこそ周りもワタシも応援していたし信じていた。
決してこれまでやってきた事全てがラクだった訳ではない。
これまでの経験も全て彼女は大事に培ってきたのだ。
それを一番知っているのはワタシだ!もしかしたら一番ではないかもしれないけども信じている。
「そうです!ビシバシ行きますからカクゴです!そしたら一緒に料理を作ったりもしましょう!一緒に住むならお出かけもしましょう!普通はそうするみたいですよ!あとはジハンキについても調べてるのでスティッチにもそれについて教えてあげたりもしたいです…!フフー!」
え!
大口を開けて驚きを露わにするイクトミス。
「今からじゃダメですかぁー?えぇー…そんなぁ…
今日また一人のおうちに帰るなんて…うぅ~…」
逢うのは嬉しい、離れる時はとても寂しい。
それもあの時スティッチが連れていかれた時の事が未だに心を突き刺しているからなのでしょうか…。もう大丈夫と知っていても、そう簡単にあの時の辛い光景を思い出してしまう。
■フィスティア > 「ふふふふ…
そうですね、一緒に作って、一緒に食べて…一緒に…お出かけして…」
1つ1つ口にする度に楽しい未来が浮かんできて…楽しかった過去が浮かんできて…
泣く直前みたいに口元が震えて…
言葉に詰まりますが、ぐっとこらえて…
「楽しみですね…一緒に…暮らすの…
それと、自動販売機の事なら知ってますよ」
少し俯いておきます。多分今情けない顔をしています。
「そうですね。では今から手続きに行きましょうか
受付はまだ開いている筈です」
トミィも寂しがりですね。
私が言えたことではないですが。
もう夜なので明日にしようとも思いましたが、トミィが寂しいなら仕方がありません。
「早速行きますか?」
立ち上がりかけて机に手をついた姿勢で聞きます。
私も随分とせっかちな事をしてしまっていますが…仕方がない事です。
私も、一日でも早くトミィと一緒に暮らしたいですから。
■イクトミス > 「えぇー・・・これならスティッチよりも詳しいと思ってたのにぃ!」
ずるいです!ずるいですよー!とその肩を軽くつついたり。
その時少しだけスティッチの肩が震えているのに気付いてしまった。
「やった!ほんとですか!そうしたら早く一緒に住めるようになるといいですね~!もうワタシも寂しい思いはしませんし、それにスティッチにも寂しい思いはさせませんからね。エヘン。」
どうせ二人で過ごす時間は欲しかったのだ。
夜にお散歩するのも、家で過ごすのもどちらも嬉しい事。
でも早くなるならそれに越したことはない!なので今。
「いきましょうっ!ほらほら立って下さい!今なんとなく―――」
「こうしたい気分なので。」
そういってぐい、と手を引っ張って立たせるとスティッチの顔が見えない様にしながら気付いていないフリをして彼女を抱きしめます。泣いて欲しくないので。せっかく会えたスティッチには沢山そりゃあ笑って貰いたいので。
「どうです~?ワタシも背が伸びたんですよ。後もう少しで追い抜けます。多分!」
前はもっとオジョーの方が高かったけども。
今じゃあとちょっとです。
「髪も綺麗なままで、懐かしいなぁ…。」
触れる髪の感触も匂いも、とても懐かしい。
あの時とは少し違うけど、あの頃を思い出す。
そんな風なスティッチがここに居てくれました。
■フィスティア > 「そうですね、早く手続きして、一緒に住みましょう…!」
トミィはいつもこうして私を支えてくれました。
泣いてばかりの私は本当に情けないです。
こうやってトミィが支えてくれるって分かっているから泣いているのかもしれないと思うと少し申し訳ない気持ちもあり…嬉しいなんて勝手な気持ちもあります
引っ張られるままに立ち上がります。
そしてそのまま外へと向かうでしょう。片付けは後です。
「ふふふ、そうですね。
追い抜かれてしまうかもしれません。
こちらのシャンプーは凄いですよ?髪がつやつやです」
追い抜かれていない事が不思議なくらいです。
色々な意味で…。
「それでは閉まってしまう前に行きましょうか」
こちらから引っ張るぐらいの気持ちで外へ。
そして、そのまま委員会街へと向かいます。
帰りは遅くなるかもしれませんが、今日ぐらいは夜更かしも仕方ないですよね。
■イクトミス > 「よし!一緒に住んだら毎日が楽しくなりますよー!!」
もう泣かないで良い。
スティッチにはもう泣いて欲しくない。
「う~りゃりゃー!どーですか!久しぶりの抱き心地!
このイクトミスの感触は!おまけにくすぐったりもして笑わせましょうかぁー!」
こちょこちょー!と笑いながら、笑わせる。
大事な人が笑うと、すごく嬉しいのを知っているから。
―――
さぁ、今度の夜のお散歩は一人じゃなく「二人」です!
夜だろうとひっくり返すくらいの元気で世界もオジョーも笑顔にしてやります!
待ってろ世界!
全ての悲しい事から親友を守ってみせる。
そう他でもない自分だけに約束する。
自分が笑えばつられて笑ってくれる。
だから誰よりもワタシが笑う。
ワタシが堂々と生きる。
彼女に元気で居て欲しいから。
誰より元気に強く生きてやる。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」からフィスティアさんが去りました。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」からイクトミスさんが去りました。