2024/09/21 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 大浴場」にムートさんが現れました。
ムート > 「あ オぁアーーーー!!?」



突然、露天浴場に転移してきた誰か。
そのまま熱い湯の中へ真っ逆さま!ザボーンと落下!

異世界人の転移は偶然か必然なのか。
にしてもこんな場所に転移させて来るというのは何らかの存在の意志が介在しているのではないだろうか?



「う、あつッ!! なんだこれ!お湯っ!?ええっ!?ど、何処ここ!?」


幸いそこは大して深くないので落ち着いて立ち上がると全身熱いしビッシャビシャだが十分立てる。湯を吸った衣服や装備が重い。あちこちから水が垂れ落ちる。

見えるのは、壁、屋内へと通じてそうな透明のガラスの壁、と扉だろうか。反対に外側は空が見えるがここから降りるのは大変そうだ。

「えっと、一旦この池から出て…と。」

うっわもう、すごい濡れちゃったよ。
熱いししかもなんかこのお湯、変な匂いするぞ…。
毒とかじゃないだろうな・・・もー・・・。


(ちょっとびっくりして飲んじゃったよ…)

だが人の気配を感じる。
よくよく観察してみれば、恐らく『また』別の世界に転移したのだろうが…。大丈夫、慣れてる。きっともしかしたらいつものように誰かしら知っている人がいるんじゃないか?それにあのガラス戸には取っ手がついてる。

(よし、言葉さえ通じるなら多分なんとかなる…)

ムート > けどここがどこなのか分からない以上、ユダンは禁物だ。
今は単独での行動になる。

皆…とはどうやらはぐれてしまったらしい。
でも突発性(ランダム)ゲートに飲み込まれるのも堪ったものじゃない。いつもそこから飛ばされるとロクな目に合わないのだから。


「人がいるかどうか様子見た方が良いよな…あぁ…やだなぁ…。どうして一人で飛んじゃうんだろなぁ…。」

腰の剣を掴み暗い色をしたガラスの壁の向こうを眺めてみる。が、見えそうで見えない…何か気配を感じる気はするし、何かが動いてる様には少しだけ透けて見えるのが…。


「外側…から出た方が良いかなぁ…。」


戸を開けるのは勇気が要る。
 しかしなにやら草が生えている外側へ向かってみると何やらヤケにここが高い位置なのだと分かる。そこから見える外の景色は…夜だからなのかあまりよく見えない。…やっぱり今いる世界は自分が元居た世界よりも進んだ文明の世界、なんだと思うけど見慣れた雰囲気だ。


「いや、高いな…やっぱりあっちの戸から中を通って進むしかないかぁ…。こういう時あの人みたいに探知出来たりする力があれば便利なのに…。」


やばい奴出てきたらどうしよう。
なんかしかも足場がヤケに滑りそうだし…。
しかしずっとこんな謎の場所で過ごす訳にもいかない。
とにかく戸を開いて進もう、そして魔物とかやばいやつが現れたら一人でも戦うしかない…。


そう決心してムートは大浴場へと繋がる戸に手を掛ける。

ムート > とにかく、ここが高所である事は分かっている。
つまりこの先に進んでどうにか下へと降りて行けば外には出られるのだろう。さっきの場所にゲートが無い以上『突発性ゲート』をくぐってきたのは恐らく間違っていない筈。とにかく帰る為には一人でもなんとかゲートを探すしかない。


なんならこの世界の人を見つければまだなんとかなる…。
多分。


「とにかくここを出ないと…よし… 大丈夫
 きっとなんとかなる…」



ガラガラガラ!



意を決して戸を開ければ、そこにはッ!

ご案内:「常世寮/女子寮 大浴場」にムートさんが現れました。
ムート > その後…大浴場にて何が起こったかは想像に難くない。
無論ムートは大層タイヘンな目に遭った事だろう。


しかも今後しばらくは
『女湯に転移してきた残念な奴』

  ――――という印象が残るのだ…。

ご案内:「常世寮/女子寮 大浴場」からムートさんが去りました。