2025/02/23 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」に神樹椎苗さんが現れました。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」に蘇芳 那由他さんが現れました。
蘇芳 那由他 > さて、今日は何かとお世話になっている雇用主兼師匠兼友人?の部屋へと訪れる事になった。
以前も一度訪れた事はあるが、何せ女子寮なので寮監さんにきちんと挨拶などをして寮内に入ったとはいえ緊張はする。

務めて不審者にならない程度に、出来るだけ落ち着いた感じで目的の部屋の前へと向かいつつ。

「…考えたら、女子の部屋に一泊って普通にやばいのでは…?」

いや、今更なんだけども。ともあれ、ドアの前に立てばインターホンをぽちっと。

―——で、お出迎えがあって現在部屋の中にお邪魔した訳なんですが…。

「………。」

一度お部屋にお邪魔した事があるので、内装などについては既に見覚えがある。
…あるのだが、それより問題は相手の格好であった。正直ツッコミするかスルーするか迷ったのだが。
…むしろ、ツッコミを期待しているのでは!?と、少し思わなくもないが。

「……椎苗さん…?…あの、言い難いんですが…何でまた下着エプロン姿なんですかね…!?」

言った。いや、どう考えても気になるでしょうその格好は!何でわざわざ!?と、凡人はそりゃ思う訳だ。
…むしろ凡人じゃなくても絶対に気になるだろう。取り敢えず小柄リュックは隅っこに置かせて頂きつつ。

神樹椎苗 >  
 平然と出迎えてから、ようやく少年のツッコミが入ると、非常に満足そうな表情を浮かべる。
 それを待っていたと言わんばかり。

「ふふん、それはお決まりの台詞を効果的にするために決まってるじゃねーですか」

 なんて、楽し気に、明らかにわくわくとした様子で少年に近づいて、少し潤んだ瞳で見上げてみたり。
 そして、ほんのりと赤くなった顔で、恥ずかしそうに言うのですね。

「ご飯もいいですし。
 お風呂もいいですが。
 それよりも――しぃはどうですか?」

 なんて、選択肢を与えてるようで与えていないsリフを唱えたりして。
 少年を誘惑する気、満々のアピールでした。
 

蘇芳 那由他 > 「本当に何か聞いた事があるような台詞来ましたね!?…取り敢えず最後のはアウトでしょうアウト!!」

と、やや顔を赤くしつつもきっちりツッコミをする少年。分かり易い奴である。
そもそも、目的は取り敢えずバレンタインのチョコレートを頂く事である――何故かお泊りコースになったが。

(…これは何というか…過去一僕の理性が試されるのでは…?)

気をしっかり持とう、うん。小型のリュックをちらりと一瞥する。
一応、一日分の着替えとか歯磨きセットとか、そういう定番の奴はきちんと持ってきている。

「…と、いうか前々から思ってたんですけど…。」

と、前置きしつつ椎苗さんを見る……正直、直視するのも落ち着かないけど、それはそれ。
少年的には以前から薄っすらとだが疑問に思っていた事をぶつけようと。

「――椎苗さん、矢鱈と僕を気に入ってくれてますけど…具体的に何処ら辺が…?」

神器関連――は、おそらく関係あるまい。それとは全く別の部分で気に入られている気がする。
勿論、自惚れかもしれないと一瞬思うが…鈍い部分がある少年でも、流石にそろそろ分かってくる。

神樹椎苗 >  
「別に同意があればかまわねーでしょう?
 今時、体格差くらいなんでもねーですし。
 一応これでも、もう15になりますし」

 赤くなった少年に、シレっという。
 お玉をもった右手を、なんとなくゆらゆらと振って見せつつ。
 確かに、地域によっては婚姻も許される年齢ではあるとはいえ。

「別に生娘ってわけでもねーですし、お前だって童貞ってわけじゃ――童貞でしたか?」

 まさか、とでも言うように真顔で訊ねるあたり、デリカシーが行方不明。
 なお、エプロンの下は上半身は何時ものように包帯ぐるぐる巻き。
 しかし、下腹部、更に骨盤の位置よりも低い位置にある紐は、明らかにそういう(・・・・)アピールのための下着だとわかるくらい、簡単に解けてしまいそうなレースのリボンで結ばれていて。

「ん、なんですか?」

 首を傾げつつ、少年の問いには真っ正直に不思議な表情を浮かべました。

「それは――カン、みたいなもんですかね。
 具体的に、というと難しいですが」

 珍しく少し考えてから、やはり不思議そうな表情で答えます。

「お前がしぃを大事に、尊重して扱ってくれるから、安心して身を任せられるから、少なからず好意を受け入れてくれるから、凄く正直な感性を持っているから、『神樹椎苗』という人格を大切にしてくれるから――」

 それからも、つらつらと、少年から椎苗へと向けられた行為や感情、事実に基づいた少年に好意を抱く理由(・・・・・・・・・・)に相当するものを並べ立てて。
 少年の胸元にツン、と指先を当てると。

「普通の女なら、惚れない理由もあまりないと思いますけどね。
 まあ、しぃは恋仲になりたいってわけじゃねーですけど、心身共に、全部預けてもいいとは思ってます。
 と、お前からの好意に正直に応えてるだけのつもりですが」

 ふーむ、と。
 半眼で少年を見上げると。

「むしろ、お前にそのつもりがなかったのが驚くところです。
 ゲーム的に言えば、しぃの好感度はとっくに攻略可能な数値になってますが」

 無自覚なのか、この天然め、とでも云うような視線が少年をじっとりと見上げています。
 

蘇芳 那由他 > 「…椎苗さんが15歳というのも実は初耳な気がするんですけど…?」

彼女の『容姿』については、その出自というか背景はある程度知っているのでまぁ、いいとして。
自らを落ち着けるように、ゆっくりと深呼吸――しかけたが思わず咳込んだ。
これがもし、飲み物を飲んでいたら盛大に吹き出すか咽ていただろう。

「――椎苗さん分かってますけどストレート過ぎませんかね毎回!?……まぁ、経験は…無いですけど…。」

目を逸らしつつ。少なくとも記憶喪失になってからは一度も無い
まぁ、記憶を失う前の自分が経験があったかどうか…自己分析すると多分無さそうだけど。

ともあれ、視線を彼女に戻すが――うん、目のやり場に大変困りますのでなるべく顔を見て話そう。
彼女のストレートさというかデリカシーをポイ捨てした言動は慣れてきたつもりだったが、まだまだらしい。
――あと、ちらりと見た感じだけど下着もちょっとそっち方面のアピールありませんかね…!?

「――えーと、少なくとも僕の視点から見たら、椎苗さんの素性や正体が何だろうと『神樹椎苗』という女の子である事も変わりは無いですし。」

彼女の素性も能力も、そして理由は己も分からないが嫌悪感が酷い不死性もこの目で見ている。
それを見知って尚、少年からすればそういう『視点』らしい。彼からすれば当たり前の事だ。

「…いやぁ、女子の友人は少しずつ増えてきてはいますけど、そういう好意を向けられた事は無いですよ…?」

胸をつん、と突かれつつも首を傾げて。鈍感とかそういうのもあろうが――…
おそらく、少年自身が中々に根っこが深い自信の無さも相俟って自分の良い部分をきちんと理解出来ていない。

…そして、半眼で見上げられると「うっ」と声を漏らしつつ。

「僕、そういうゲームはやった事が無いので何を言ってるかさっぱりですねー…。
と、いうか僕は普通にチョコレートを頂いたり雑談とか神器のアドバイスとか聞こうと思ってたんですが。」

と、目を逸らすが多分少しは分かってる反応だろうこれは。
それはそれとして、少年的には本当に変な下心は無かったらしい。いや、お泊りの時点で薄々「あ、マズい」とは思ってたのは白状しますが。

どうにも、矢張り積み上げてきた過去がすっぽり抜け落ちてしまっているせいか。
持ち前の鈍感さや自信の欠如も重なって、常識的ではあるがそっち方面は殊更に鈍い。

神樹椎苗 >  
「――――――――――」

 無言。
 無言で、じーっと、目を逸らした少年を見上げる。
 圧、圧、圧。
 無言の圧力。

「――はぁ」

 と、それもほどほどの時間で、呆れたため息に。
 おそらくこれは、アレなのだ、少年は本当に無自覚なのだ。
 まあ少なくとも今夜に限っては、ある種の可能性(間違いがあるかもしれない)と感じては居たようなので、椎苗的にはまあよし、と言った所。

「お前、しぃ以外の女子にも分け隔てなくソレだと、天然タラシの道を邁進する事になりますよ。
 その上、気を持たせておいてそんなつもりはなかったんです――刺されたいんですか?」

 半歩下がって、腕を組んで大きな大きなため息一つ。
 流石の椎苗も、少し痛い目に遭わせてやろうか、なんて内心思ってしまったのが呆れた表情に現れてました。
 仕方ないですね?
 

蘇芳 那由他 > 何ですかね?この無言の圧は?真正面から相対する度胸は生憎と無いので、目を逸らす少年である。
無限とも思える程の長い時間、ひたすら目を逸らして無言の圧力と目線から逃れていたが。

「――何か呆れられてる!?あと天然タラシとか何ですかそれ!?」

え、僕の何処をどう見れば天然タラシという事に!?全く理解できないのか目を白黒。
少年的には、誰かを殊更に特別視するという事がほぼ無いのもあって、そういう風になってしまうのだろう

「っていうか、刺されたくないですし修羅場とか御免ですよ!!そもそも恋愛とか僕にはまだ早いですから!!」

そもそも、まずは交友関係を増やしたいし、学業も神器の扱いもと色々課題もある。
恋愛やそっち方面んのあれこれに人並みの興味はあれど、余裕があるかと言えばそうでもなく。

少年の中の【槍】からすごーーーく、呆れた気配を感じるがそれは無視しておこう。
少なくとも、少女や神器が呆れる程度には無自覚だったりガードが固い部分があるようで。

神樹椎苗 >  
「まったく、その無自覚さに呆れてるってんです。
 まあ――」

 呆れつつ少年に近づいて、何気なくその手を摑まえると。
 軽い調子で、そのレースのリボンに触れさせます。

「その点、しぃはお前を刺したり、嫉妬したりもしませんから。
 安心安全なイイ女ですよ。
 まー、傷物ではありますが?」

 そんな風に言いながら、挑発するような表情で少年を見上げるのですから、年頃の男の子には酷な話ですね。
 

蘇芳 那由他 > 「そう言われましても――…ひぇぅっ!?」

あ、我ながら物凄い変な声が洩れた気がする!
何せ、呆れた様子で近付いてきた椎苗さんが何気なくこちらの手を取り――
…うん、凄くナチュラルな仕草でレースのリボンに触れさせてきたのだ。…え、ちょっ、えええ!?

「そもそも、刺されるのも嫉妬されるのも嫌ですよ!?あと、傷物とかそういうのは別に気にしてないです!!」

と、焦りとパニックか顔を赤くしつつもちゃんと言う事はきちんと言う少年であった。
おかしい…チョコレート頂いて一泊するだけの筈が初手からフルスロットルみたいなこの流れ…!!

「と、兎に角!それはそれとして、今日の目的の第一はチョコですよチョコ!何か僕もお手伝いしましょうか?」

挑発するように見上げて来る少女を、空いてる方の手で軽く頭を撫でつつ今は諫めようと。
余裕ありそうだがぶっちゃけ余裕は全く無いっ!!痩せ我慢とか総動員してるだけです。

神樹椎苗 >  
「――むぅ」

 頭を撫でられると、どことなく不満そうな顔をしつつも大人しく撫でられます。
 少年を揶揄ったり誘惑するよりも、こうして撫でられる方が嬉しいのだから仕方ないのでした。

「ほんとに、その言動、気をつけねーと修羅場ってもしらねーですからね。
 あー、はいはい、チョコでしたね、チョコ」

 そう珍しく照れ隠しのように投げやりに言うと、少年の手を離して、くるりと背中を向けます。
 その背中は、首元から小さなでん部まで包帯で覆われてますが、その小さなお尻は、薄くて透けた小さなレースの三角だけが紐で繋がってるという。
 ほとんど丸出し、隠せてないような有様でした。

「――ん、と。
 ちゃんと本題通り、モノは用意してますよ」

 それからキッチンに戻って、20cmほどの高さのラッピンクされた箱を持って来ます。
 ただまぁ、その箱は、椎苗の下着と同じ色のレースのリボンで飾られていますが。
 少年には幸いか、解かずとも持ち上げるだけで底面以外が外れるようになっているようでした。
 

蘇芳 那由他 > 頭を撫でたのは、何度かやった事もあるからか自然と出来た気がする。
まぁ、タラシ疑惑を払拭出来ていないのだけど、少年はそんなつもりは全く無い訳で。

(な、何とかこの場はやり過ごせた……かな…?)

椎苗さん、撫でられたり抱擁される方が案外好きなのかな?と、何度かやった事があるのもありぼんやり思いつつ。
あと、投げやりに言ってるけどこれた照れ隠しだ…少年にも流石に分かる。

(…まぁ、そこを指摘するとチョコが貰えなくなりそうなのとカウンターが怖いので言わないけど。)

賢明な判断(?)である。そして、彼女が背中を向けるのだが――…

「―――!?」

いや、背中も…いや背中側の方が色々あかんですよねこれ!?
さっきお邪魔した時にもおそらく見ていた気はするが、下着エプロンの初手インパクトが強烈過ぎて意識してなかった。
…これ、部屋だからいいけど一歩でも外に出たら痴女にしかならんのでは…??

「おーー…あ、何か思ったより大きい?」

何か20cm前後の高さがあるラッピングされた箱を持ってくる彼女を見てそんな感想。
…あと、箱のリボンが何で椎苗さんの下着のリボンとお揃いなんですかね…!?
よく見ると、リボンを解いたりしなくても持ち上げるだけで箱が外れる仕様らしい。

「えーと、じゃあ開けますね?」

どんなチョコだろう?この大きさだと…ケーキもあるのかな?と、思いつつ。
取り敢えず両手でそっと箱の左右を持ってゆっくり持ち上げて中身を露にしようと。

神樹椎苗 >  
 ――と、少年の危惧する通り、このまま外を歩けば痴女間違いなし。
 まあ流石に服、それもスカートやパニエに拘りのある椎苗が、外で下着を視られるような機会は――。
 先日、某所の救護室で助けられた際には、ばっちり救護チームに見られていたようですが。

「ふふん、自信作ですからね。
 見た目(・・・)も、味も、専門店にだって負けませんよ」

 そう言った椎苗は、エプロンのまま腕組をして自信満々にふんぞり返ってますね。

「ええ、さっさと開けて美味しく平らげるといいです」

 そして、少年が箱を開けて出てくるのは――。

 ――1/7スケールの精巧な椎苗の全裸人形。

 と、見間違うばかりの、色も形も細部まで完璧に仕上げられたチョコレートだった。
 勿論、少年にはなお不憫な事に。
 包帯やケガのない裸体で作られているため、モロに隅々まで見えてしまうという、無駄に再現度の高い無駄に完成された無駄に技術が詰め込まれた、とんでもないチョコレートでした。