2025/02/24 のログ
蘇芳 那由他 > ちなみに、あの時に救護関係者から少年は一部変な目で見られたが、そこは変な”誤解”されないように必死だった模様。

「へぇ、椎苗さんってお菓子作りとかもしかして得意だったりしま――」

と、自信満々にふんぞり返る彼女に小さく笑いつつ、箱を持ち上げて中身が完全に見えてから――箱を持ち上げる手が固まった。

「…………???」

一瞬、それが何か理解出来なかったのか、目を点にして呆然と眺めていた。

1/7スケールの精巧な椎苗の全裸人形…を模したチョコレート。ややあって、少年は箱を一度戻した。
…軽く片手で眼を擦ってから、もう一度両手で箱を恐る恐る開けてみる。
…見間違いとか幻覚ではない。堂々と鎮座する椎苗さんフィギュア(チョコ)がそこに在った。
そして、一番問題なのは――普段あちこちに巻いている包帯やら衣服が皆無なので、キレイに全裸である。…綺麗に全裸である!

「………。」

なまじチョコだからか、流石に露骨に恥ずかしがる様子は無かったが、思わず半眼になりチョコ人形を凝視しつつ。
何でこんな所に技術とか凝り性を発揮しているのだこの人は…!!

蘇芳 那由他 > 「――と、いうかこれを食べろと?凄い何とも言えない感じがするんですが!?」
神樹椎苗 >  
「そりゃあ、しぃの趣味筆頭ですからね。
 お菓子作りは、趣味と実益を兼ねてますし――?」

 おかしい。
 と、椎苗は思ったらしいです。
 なにせ、近年最高の出来である事は間違いないのですから。

「どうかしましたか?」

 呆然とする少年の様子に、ますます不思議そうな顔。
 なにせ全身全霊を込めた、傑作なのですから。
 椎苗としては、歓声の一つも上がると思っていた、ようなのですが。

「――むしろなんで食わねーんですか!?」

 珍しく椎苗が驚愕した顔を見せたのでした。
 

蘇芳 那由他 > 「いやいやいやいや!!確かに造形は無駄に凄い凝ってますけど、何で全裸なんです!?と、いうか食べるよりも鑑賞レベルのアレですよねこれ!?」

これを食べるのは謎の罪悪感と背徳感があるんですが!?
こういうのに免疫だとか慣れが無いので、喜びどころかむしろ驚愕と困惑が強い。
とはいえ、彼女がわざわざ作ってくれた力作チョコを食べない訳にもいかない…悩ましい。

「…あの、これどう食べたらいいんでしょうか?」

まさか頭からガブリと行けと?折って食べるのも凄い何とも言えない罪悪感を感じる。
彼女の優れたお菓子作りの技術の高さが、ある意味で裏目に出てしまっている…!!

(…こういうの、フィギュア?とかそういうので普通に作ればいいと思うけどなぁ…勿論、服はきちんと着せて)

等と思いつつ、チョコをずっと眺めていたが…流れ的に第一目的がコレなので、食べない訳にもいかず。
しかし、どっからどう食べていいのか流石に分からん。普通のチョコかチョコケーキとか予想してたので。

神樹椎苗 >  
「しぃは全裸が一番美しい造形をしてますし」

 そんなの当然でしょう、と言わんばかりの怪訝な顔。
 それだけ、幼い体とは言え自分に自信があるという事ですが。

観賞に堪えないモノを食べてーんですか!?
 そりゃあ、お菓子作りは芸術みてーなもんですから、そうなるに決まってるじゃねーですか!」

 珍しく椎苗が前のめり。
 お菓子という芸術と食には、それだけ強い拘りがあるようです。

「――んえ。
 そんなの、好きな所から食べればいいじゃねーですか」

 なんて言いながら、両手でへし折るようなジェスチャー。
 本人的には完成した時点で、芸術としては満足しているらしい。

「それとも、舐めるように楽しみたい派ですか?」

 なんて首を傾げつつ、少年の性癖に疑問を持ってしまったようです。
 

蘇芳 那由他 > 「あ、ハイ……。」

そう怪訝そうに、さも当然だろうという感じで言われると少年としては何も言えないのである。
取り敢えず、それはそれとして椎苗チョコをじーっと眺めつつどうしよう、という表情。

「お菓子作りって奥が深いんですね…じゃなくて!!あぁ、もう…!じゃあ食べますよ!!」

何か自棄になってきた模様。普通のチョコレートで全然嬉しかったんだけどなぁ。
ただ、これはこれで貴重な経験になるだろう……かなり特殊過ぎる気もするけど!
あと、珍しく椎苗さんが前のめり気味に力説してるから、菓子と芸術と食事には並々ならぬ拘りがあるのだろう。

「そんな変態的な趣味とか無いですよ別に!!…じゃあ、えーと…頭から頂きます…。」

何か、我ながらこんなセリフ嫌だな…と、思いつつチョコを手に取り。
何故か目を閉じて――造詣が無駄に凝っているので、敢えて見ない方が精神衛生的に多分良い。
そして、頭から首の辺りまでガブリ、ポキッ…あ、口の中で首が圧し折れたかもしれない。椎苗チョコの。

(うわ、美味しい…美味しいんだけど、何かカニバリズムみたいな謎の禁忌感がある…!!)

目を閉じていれば、取り敢えず食べ進められる――が、リアル造形なので口の中に入れてもどの部分を齧ってるのかが分かってしまうのである。
味そのものは普通に高級チョコっぽいというか、かなり凝ってるのが分かるくらいに素直に美味しいが。

神樹椎苗 >  
「そうです、食べればいーんです」

 根負けしたらしい少年に、勝ち誇ったような顔をしていた。
 酷い話だった。

「いいですね、年頃の男子なら、それくらい思い切りがいい方が気分がいいです」

 作った方としては、という感想のようですが。
 本人以上に完全な美術品級のチョコを前にして言うにはどうかという言葉ですね。
 というか、どこ視点の発言をしてるんでしょうか。

「――で、どうですか?
 口には合いましたか?」

 自信はあるものの、それはそれとして、少年の好みに合うかは気になるようす。
 『飲み物も淹れますよ?』と言いつつ、食べる様子をハラハラと見守っていますね。
 

蘇芳 那由他 > 頭、胴体、腕部分、両足…部位はなるべく考えないようにしつつ、一先ず味わう事に集中する。
何でチョコを食べるだけでここまで無駄に神経を研ぎ澄ませないといけないんだろうか!?
が、味は文句なしに美味しいので総括するとすごい複雑でもあったりする。

「…普段はあまり豪快には食べないんですけどね…。」

小食でもないし大食漢でもない、食べる量は普通で食べる速度も勢いも普通。
行儀作法はある程度、後見人の人に叩き込まれたり矯正されたのできちんとしている方だ。
が、今回のチョコは例外的に豪快に食べ進めていく…何か椎苗さんの声は満足気だが。
ちなみに、食べてる時はずっと目を閉じたままである。彼女から見ると味わってるように見える?かもしれない。

「――ご馳走様でした。…ええ、味は文句なく美味しいです。単純に甘すぎないのがいいですね。」

ちゃんとビター的な要素もしっかりあったので、配分が絶妙なのだろう。
飲み物に関しては、特に注文などはせず「じゃあお言葉に甘えてお願いします」と、頭を下げて。

そんな訳で、後には空っぽになった箱が鎮座している訳だ…考えたら食べるのに集中してたけど。
チョコとしては結構ボリュームがあったように思える…フィギュア一体分だと考えればさもありなん。

神樹椎苗 >  
「ふむ。
 でしたら、それだけしぃのチョコが美味いってことですね」

 と、再び都合よく解釈して、ふんぞり返る。
 ほぼ裸のお姫様は少年の感想に満足したようで。

「少し待ってるといーです。
 美味いコーヒーを淹れてやりますね」

 そう言ってキッチンに向かう足取りは、明らかに嬉しそうで。
 キッチンからは、コーヒー豆の香ばしい香りと、珍しいとても上機嫌な椎苗の鼻歌が漂ってきます。
 最初からクライマックスとばかりに激戦続きだった少年に、僅かな間の休息をくれるでしょう。
 ただ、少年の受難はまだ始まったばかり、という現実が目の前に立ちはだかってはいるのですが。
 

蘇芳 那由他 > 「あ、それはもう素直に美味しかったです。」

また食べたいです、と言おうとしたが…またフィギュア的なものを出されたら色々困るので悩ましい。
あと、ふんぞり返ると色々際どいので少年としてはちょっとハラハラする…ほぼ裸エプロンみたいなものだし。

「ありがとうございます。…椎苗さんコーヒーを淹れるのも得意なのかな…。」

そんな呟きを漏らしつつも、キッチンに向かう彼女の足取りは楽し気で。
何だかんだ気分がよろしいようなので何より。チョコも造形は悩ましかったが味は文句なし。
そして、一難去ってまた一難という言葉がある。まだまだ夜はこれから――つまり。

これは前哨戦――少年の受難はここからが本番なのである。

神樹椎苗 >  
「ふふん――待たせましたね」

 そう言って、鼻歌と一緒に戻って来たのは、マグカップを二つ持った椎苗。
 そして少年にカップを渡す――わけではなく。
 大きな、どころか巨大とも言える、ネコマニャンの顔。
 ベッドと小さなテーブルの間にある、その巨大クッションの上に、遠慮なく体を鎮めると、少年に隣に来るよう促します。

「――なにボケっとしてるんですか。
 早く来ねーと、コーヒーが冷めますよ」

 促すどころか、はっきりと急かしましたね。
 これで行かないと、間違いなく不機嫌になるだろう事は、どれだけ鈍感な少年でも確信できることでしょう。
 

蘇芳 那由他 > 「あ、どうもありが―――あれ?」

マグカップの片方を受け取ろうと手を伸ばし――かけたが空振り、というか彼女が方向転換。
その先は中々にBIGサイズなベッドと小さなテーブル…と、マスコットのクッションだ。

(あれは…確か学生の間でも人気のマスコットの…ネコマニャン…だったかな…?)

特に女子に人気みたいだが、男子でもコレクターやファンが居ると聞いた事がある。
ご当地限定ネコマニャンやら季節限定ネコマニャンとかバリエーションも色々あるらしい。
そして、彼女に促されるように言葉を掛けられれば、ハッ!?と我に返り。

「あ、すいません今行きます。」

慌てて立ち上がれば、ベッドへと足早に移動してお隣に腰を下ろすとする。
経験上、ここは迅速に行動しないともたもたしてると彼女が不機嫌Maxになるのは知ってます。

神樹椎苗 >  
「むふー」

 少年が隣に来ると、満足そうな鼻息。
 二人でクッションに座れば、ゆっくりとクッションは沈み込み、包み込むように体にフィットします。
 恐るべき技術力は、そのまま眠ってしまいたくなるような包容力。
 なのですが。

「――ほら、お前の分のコーヒーです」

 そう言って差し出す小さな手は、もう差し出す、という言葉を使えないくらいに、密着させられています。
 そして、少年の肩には、椎苗の小さな頭が預けられるのです。

「ふふん、最高の座り心地でしょう」

 と、クッションを自慢しますが。
 そのクッションの包容力によって、七割裸エプロンの椎苗の身体が、少年とほぼ密着状態になるのでした。
 そして、当然のようにその状態から身体を預けて、少年に甘える椎苗なのです。
 

蘇芳 那由他 > 座ったら思いのほかクッションのフィットが凄い。中々のサイズなので二人で並んで座る分には十分すぎる。
差し出された――と、言うには滅茶苦茶密着しているが、ともあれマグカップを片方受け取りつつ。

「ありがとうございます…っと。」

こてん、といった感じで肩に頭が預けられる。基本的に戸惑いとか色々あれど断らない少年だ。
と、いうか彼女は少年のこういう気質は把握しきっているだろうから素直に甘えてきているのかもしれない。

「確かに、思ったよりもフカフカというか弾力というかフィット具合が――…!!」

あ、密着すると今の椎苗さんの格好的に色んな意味でやばいかもしれない…!!
取り敢えず、理性とかそういうので頑張ってそこは堪えておこう。
気持ちを持ち直すように、マグカップを口元に運んでコーヒーを一口――美味しい。
こうやって甘えられるのも、まぁ考えたらそれはそれで全然悪くないと思える訳で。

ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」から蘇芳 那由他さんが去りました。
ご案内:「常世寮/女子寮 部屋」から神樹椎苗さんが去りました。