2026/03/01 のログ
ご案内:「常世寮/女子寮 椎苗の部屋 部屋」に神樹椎苗さんが現れました。
■お部屋の描写 > 椎苗にあてがわれた一人部屋。キッチン、ユニットバスつき。
勉強机と小さなテーブル、本が詰まった本棚だけの、殺風景な部屋。
……だったのだが。
部屋の隅には、脱ぎ捨てられた一目で見ればわかるほど高級なドレスが山に。
別の一角には、『医療廃棄物』のマークが付いたゴミ箱が複数、パンパンになっていたり。
また別の一角には、巨大なぶさかわマスコット『ネコマニャン』のぬいぐるみ。
ベッドの上には小さなネコマニャンから、ネコマニャン抱きまくら。
そんな部屋の中でも比較的安全な場所に、見るからにお高そうなバイオリンが一つ。
勉強机の上には、頑丈なドームに入った、『スズランのドライフラワー』が一つだけ置かれている。
なお、風呂場は赤黒い沁みが沢山あり、猟奇事件の現場たるやというスプラッター。
それもあり、部屋は血や生臭さが薄く漂っており、敏感な人間は嫌がりかねない惨状になっている。
ご案内:「常世寮/女子寮 椎苗の部屋 部屋」に緋月さんが現れました。
■神樹椎苗 >
「――はぁ~」
大きなため息が、すっかり雑多になった部屋に響く。
まあ、部屋を占領しているのは主に、ネコマニャンというブサカワマスコットと、ゴミとゴミとゴミなのだが。
「はぁぁ~ぁぁ~」
これ見よがしに、全裸(ほぼ全身包帯だが)で床にうつ伏せでぐったりしている椎苗は、またも重たいため息――すでに呻き声みたいなものだが。
やんちゃな仔猫でなく、やる気ゼロ、気力ゼロ、体力ゼロ、とでも云うようなぐったりっぷりだ。
「こんな部屋によくまあ、きやがりましたね、後輩。
久しぶりとでも言っといた方がいーですか?
あぁ~~、やめやがれです『マシュマロ』、そこはわりといてーんです」
ぐったり倒れている椎苗の上に、ぽよんと程よく丸くなった白猫が、椎苗の背中の上で、前足でもっちもっちと、足踏みしているのでした。
■緋月 >
「……うわぁ。」
思わずそんな声を出してしまった、和服姿の少女。
本日は白地の各所に青い梅の花の柄が入った上着に、一点だけ桜の花の柄が入った
紫の袴、という服装である。
季節に合った柄といえば柄ではあるが。
「何と言うか、凄い有様ですね…。」
現在の住居に移る前…風紀委員の保護下にあった時はお世話になっていた女子寮。
訪れるのも久しぶりである。
最も、以前に訪れた部屋とは別の住人の部屋であったのだが。
何しろ、部屋の中がごっちゃごちゃである。
自分が今着ている服よりお高そうな洋服が雑然と脱ぎ捨てられて山になっているかと思えば、
何やら物騒な文言のゴミ箱が複数満杯。
更には自分も密かに愛好しているマスコットの人形が大小さまざま。
極めつけは主に風呂場から漂う血の臭い。
耐性はあれども、中々強いので大変である。
オモイカネへの突然のお知らせと部屋番号から、特に予定も無かったので
休養に充てていた日取りを一変。
折角なので向かう事にしたのは――まあ、よかったが。
「……荷物の持ち込み、なかったほうが良かったでしょうか。」
思わずそうぼやく。
右手にはいつも通り、放す事無く持っている中身の入った刀袋。
そしてその背には、何処か瓢箪を思わせるような、独特な形の楽器のハードケースが背負われている。
今や立派な趣味の一環であった。
■神樹椎苗 >
「別に持ち込まれて困るよーなもんは――あー、流石に除草剤なんか持ってこられたら困りますが」
丸い白猫に背中を踏まれながら、椎苗は来客の様子を見るでもなく、ぐでえっとしていた。
「まー、お前も気楽にてきとーにしやがれですよ。
あ、冷蔵庫にケーキとタルトとパフェとクレープ、水ようかんと水まんじゅう作ってありますから、好きに食べていーですよ。
茶はまあ、一通り置いてはありますから、好きなの入れて飲むといーです。
お前もてきとーにくつろいでくれてかまわねーですよ」
などと。
くつろいでると言うよりも、行き倒れているようにしか見えない家主。
既に、客として持て成そうという体裁すら残っていない――!
■緋月 >
「は、はぁ……えっと、おじゃまします…。」
改めて一礼し、室内に上がり込む和服姿の少女。
おもてなしがないのは、まあこの際よし。
というか、家主が見るからに調子というかテンションというか、色々なものが悪そうだ。
その上に客への気配りを要求するとか無茶と図々しさにも程がある。
という訳で、お誘い通り、気楽にする事にした少女であった。
「お風呂の方は、まあこの際目を瞑るとして…。」
やはり気になるのはゴミ箱の方。
「…普通に捨てるのは、やっぱり駄目なんですか?」
医療施設には何度かお世話になったが、見た覚えのないゴミ箱であった。
普通の家庭用のゴミと扱いが違うから、溜まってしまうのだろうか、と思案。
他に気になるものは、厳重に保管されているらしいドライフラワーと、見るからにお値段の張りそうなバイオリン。
後者は趣味の品だろうか、と考えもしてみる。
■神樹椎苗 >
「あー、風呂掃除しばらくやってねーですからねえ」
椎苗の全身の傷は、様々な事情により完治する事がないため、動けば傷口は開くし、膿も溜れば、血も流れるのである。
それを雑にシャワーで流してるだけだとどうなるか。
その答えが今の風呂場の惨状なのだった。
「医療廃棄物、感染性廃棄物ってゆー区分ですね。
燃えるゴミとかに出したら、良くて生活委員にお呼び出し。
最悪、感染症でバイオハザードが起きますね」
中に入っているのは、使い捨てた包帯やらジェルパッドやらテープやら、諸々である。
全部に椎苗の様々なモノがしみ込み、こびり付いているのもあって、うっかり捨てたら怒られが発生してしまうのだった。
「まー、適当に人呼んで、片付けさせりゃーいいんですけどね。
なんかもー、それもめんどくせーといいますかねー。
最近やたら忙しくてなにもしたくねーというか、メロンパンになりてぇです」
詰みあがっているドレスの山。
これもまた使い捨てたモノばかり。
『ぶなぁ~』
ちょっと不細工な鳴き声で、お客人を迎えるのは、家主ではなく飼い猫だった。
白くて毛並みの良い、まあまあ美人さんの白猫は、まるっとぽてっとしており、家主の上で毛づくろいをしていた。
とまあ。
この部屋で大事にされているのは、この白猫と。
ドライフラワーとネコマニャン各種。
そしてバイオリンくらいなもののようだった。
■緋月 >
「うわぁ……。」
ものぐさなお返事に、またしても少しばかり失礼な声が出てしまう。
ゴミ箱の中身は気楽に捨てられないというのは理解したが、にしても、流石にお風呂の方は……。
まあ凡そ、この有様の幾らかは部屋の主である先輩のものぐさが一因であろう、とは予想が付いた少女。
「うーん……ゴミは兎も角、お風呂の方は何とか…出来ますよね。洗うなり、何なり。
放置もどうかと思いますし、洗ってしまいましょうか?」
ついついお節介気質が出てしまった少女。
自室の風呂場周りはまめに洗っているので、気になってしまったという所もある。
何とか出来る所は何とかしておきたいらしい。
兎も角、何時までも荷物を背負っているのもどうかと思われるので、問題のなさそうな
スペースを少しだけお借りして、背負っていた楽器ケースをそっと置いておく。
白くて丸くて毛並みの良い、もう一人のお部屋の住人さんには小さく笑顔で手を振っておくのだった。
■神樹椎苗 >
「あー、気持ちだけありがたく受け取っときますよ。
流石に後輩に汚物処理させるのは、まあ、いくらしぃでも、申し訳なく思わねーでもねえですし。
あれです、風呂場の換気扇最大にしといてくだせえ」
なんて言うだけ言って、やはり動かないのである。
不動。
まさに根が生えたかのような。
「しっかし、お前が楽器ですか。
あの紅いのの影響ですか?」
飼い猫に踏まれたまま、家主は顔もあげず視線も向けないものの、客人の様子は把握しているようだった。
■緋月 >
「それならいいんですが…。」
服が汚れる位なら特に気にもならない。
血の染みの落とし方も、凡そ慣れているので、袴と足袋を脱いでしまえばよかったのだが。
折角なのでお言葉に甘え、風呂場の換気扇を回して置く事にした。
少しばかり、匂いがましになったような気がする。
「あー…まぁ、全くないとは、言いませんけど。」
ちらりと置かれたケースに目を向けて。
「…ちょっと、楽器店で目に留まって。
試し弾きをさせて貰って、こう……面白いな、と思って。
もっと上手く音を出せるようになって、曲のひとつもモノに出来れば…言葉に出来ない何かを、
自分の手で、音として表現できるのかな、と、思いまして。」
普段の稽古に加えて、楽器の練習が予定のひとつになったのであった。
気が付けば、左の手の指の感触は右手のものと随分違ってきている。
それでも、まだまだ満足という所からは遠い。
飽くなき向上心は、剣技や武術だけでなく楽器演奏にも発揮されていた。
■神樹椎苗 >
「いいんじゃねえですか、そう言う趣味も。
剣ばかりってのも、年頃の娘にはもったいねーですし。
あ、剣ばかりじゃねーですね。
色事はしっかりやってやがりますしねー」
『そろそろガキの一匹も出来ますかね』なんてひどいセクハラ発言をしていく。
いい加減、蹴ったり転がしたりしても許されるだろう。
デリカシーって言うものがないのかもしれない。
いや、ない。
「言葉に出来ない物を表現する、まあまあ、悪くねえと思いますよ。
しぃみたいに、やらされるよりは、自分から始めるのが一番ですしね。
――で、なにか弾けるようにはなったんですか?」
家主の上の白猫は、ついに、背中の上で丸くなってしまった。
成猫一匹、若干太り気味ともなると、そこそこ重いのである。
ますます、家主が動かなくなってしまいそうだ。
■緋月 >
「ん゛んっ!!!」
思わず変な咳き込むような声。
そっちの話題を振られるとあまり強くはなかったりする。
そういう意味ではまだまだお子様であった。
「の、ノーコメントで! 黙秘権を行使します!」
そんな事を言いつつ、更に続く先輩の言葉に対しては、返事の代わりにケースへと手を伸ばし。
「身近な知り合いの腕前がとんでもないですから、相対的にまだまだ児戯に聞こえてしまいます。
まあ、それで挫けるほど情けない性根ではない、と自分では思ってますけど。」
ぱたん、と開かれたケースの中に納まっていたのは、黒檀の色合いが美しい琴杆と側板が特徴的な中阮。
琴頭には、見事な狼の顔の彫刻が施されている。
そうして取り出した中阮を手に、手近な場所に腰を下ろすと、軽く弦を弾きながら琴軸を軽く弄り弄り。
調律の作業も手慣れたもので、緩めていた弦はたちまち適切な音階に整っていく。
■神樹椎苗 >
「生娘でもなくなったくせに、なーにが黙秘権ですか。
しぃなんざ、脂ぎったおっさんから、化粧くせぇババアまで、接待接待、また接待ってクソルーティーンですよ。
好きな相手といちゃこらできるだけ、よっぽどお幸せじゃねーですかー」
どうやら、こうしてぐったりしており、部屋の掃除も、人を呼んで片付ける事もしてないのは、そう言った『おつとめ』的な事情があるようで。
使い捨てたドレスの山も、恐らくは同じドレスを着るわけにいかないから投げ捨てているのだろうと、言った所だろうか。
「まー、お前は比較されて簡単に挫けるやつじゃねーですしねー。
とはいえ、不器用そうですし、ちゃんと音楽が出来るのか――」
整えられていく音階。
そして、音の鳴り方。
どうやら、後輩は音楽に関しても悪くないセンスがあるようだ。
「――なんかムカつきますね」
一曲弾いて凹ませてやろうか、なんてちょっと思う、理不尽な先輩である。
これでも耳の肥えた貴賓様方に、無茶振りであれこれと披露させられているのだった。
部屋に置いてあるバイオリンも、そうした切っ掛けで触り始めたものの一つだったりする。
■緋月 >
「わーっ! わーーっ!!」
先輩の口から無造作に吐き出される、恐ろしく生々しい事情。
思わず遮るように大声を出してしまう位には、まだまだお子ちゃまな和服姿の少女だった。
「……調べられた分事情は知ってるとは言え、それ以外を直接聞かされると生々しさが半端ないです。」
ちょっと顔色を青くしながらも、調律をする手の動きは全く変わらず。
此処で阮を放り出すような扱いはしなかった。
随分とお気に入りの模様。
「……私が言うのも何ですが、椎苗さんは…その、何というか、双方合意のある…そういう営みとか、
そういうのは、ないんですか?
いや、人の色事に口出しするのは烏滸がましいといえばそうなんでしょうけど。」
やはり事に及ぶなら気を許せる相手――というのが和服姿の少女の思う所。
そう言う所も含めてまだまだお子様である。
「――よし。
曲の方は…私の自主課題曲でもいいですか?」
調律の具合は充分。弦も、前に変えてから然程も経っていないので調子良し。
消耗品の交換にお金をケチることをしない、という事を覚えた為、愛器の機嫌は今日も良い。