2024/07/24 のログ
■Nullsector >
「気にしなくてもいいさ。これからも二人一緒に見てやるよ。
……あんまり気にしないでおくれよ。それ位気にかけてるってだけさね。」
訂正したとは言え無意識に漏れてしまった。
そういう風な世話の焼き方をしてる自覚はあるが、息子とは。
「…………。」
もし、もしも今も教員をしていたのなら、どうだろう。
彼らのような子どもを産むことが出来たのだろうか。
いや、たらればだ。幻想だ。彼らに良くない幻想を重ねている。
母親に成りそこねた女の未練だ。良くない、実に良くない感情だ。
ふ、と気が抜けたように苦い笑みが溢れた。
「……悪いね、少し疲れてるかもしれないね。
ヘンな事を今日は色々口走っちまったからね。」
本当に気まぐれで気にかけてこうなるとは、思わなかった。
寧ろ絆されてしまったのは、変わってしまったのは自分かもしれない。
自覚はしたくなかったけど、困ったものだ。
静かに首を振れば、立ち上がって一息。
「気にするもんじゃないよ。本当に困ったら金位の援助はしてやるさ。
……一度きりの人生なんだ。本当にしたいならそうしてやるさね。」
どうせ泡銭だ。
誰かのためになるならそれが一番いい。
「さて、あんまり長居はしてらんないね。
そろそろ行くよ。冷蔵庫の中身、ちゃんと二人で仲良く食べなよ。」
ちょっとの食品と差し入れのケーキ。
いろんなタイプを混ぜた所謂高級店に属する差し入れに使われるセレクションだ。
■斬鬼丸 > 「はい、おせわんなります」
軽く頭を下げる。
お前も挨拶しなさいと、猫にも軽くおじぎさせる。
それにあわせてにゃあと鳴いた。
律儀なやつだ。
「たしかに、式とか籍とか…まだはやいですって。
むしろシオンさん仕事しすぎてません?」
疲れてるのは確かだと思う。
とはいえ大人の事情にふみこんだり
変な気の使い方はされたくはないだろう。
自分がふつうであることが、きっとこの人にとって良いことなのだろうし。
「その時フェイがそうしたいって言ったらそうしますよ。
なんか、そういうのって得意じゃないんで」
陰キャなので式典とかそういうもの苦手勢である。
やらずにすむならやらないでおこうというやつ。
若者脳。
「はい、気をつけて帰ってくださいね。
今度来るときはノックと声掛けお願いしますよ」
猫の銅を伸ばしながらだっこして送り迎え。
ばいばいと手を振らせてその姿を見送るのだった。
■Nullsector >
「情報を求めるやつは、表も裏も多いもんさ。
誰も知りたいんだよ。某のスクープを。」
与太話の類。噂というのは何時の世の中も絶えないものだ。
だからこそ需要がある。特に今の社会は、情報の価値は非常に高い。
「まだまだガキに心配されるほどじゃないさ。
それに、元気は貰ったからね。……ハハ。」
「ちゃんと元気にやるんだよ、それじゃあ。」
ひらり、手を振り振り返ること無く出ていくだろう。
何時の間にかその姿は闇に消え、何時でも何処か、"目"が君たちを見守っている。
ご案内:「堅磐寮 部屋」からNullsectorさんが去りました。
ご案内:「堅磐寮 部屋」から斬鬼丸さんが去りました。