2024/12/14 のログ
ご案内:「堅磐寮 ロビー」に蘇芳 那由他さんが現れました。
蘇芳 那由他 > 男子寮から、こっちの寮に引っ越してきて大体1か月近くが経過した。
最初は慣れなかった寮の雰囲気や部屋にもすっかり慣れて、やっと自分もこの寮の一員になれた気がする。

「……けど、ルームメイトの募集は流石に無謀だったかもなぁ…。」

一人部屋は味気ないので、寮監さんに許可を頂いて張り紙も貼ったが未だに連絡は無し。
まぁ、不発でもそれはそれで。ロビーから見える掲示板にまさにその張り紙が貼ってあるけど…。

「まぁ、もし希望してくれる人が居たら御の字…ってくらいの気持ちだよね…。」

こういうのは時の運とかそういう奴も多分ある。ロビーの一角にあるソファーに腰を下ろして一息。
携帯を取り出せば、ザっと着信などが無いかを確認してからそのままぽちぽち弄り始める。

「…そういえば、何か面白いwebサイトがあるとかクラスメートが言ってたけど…。」

URLは一応聞いてたので、さっそくアドレスを打ち込んでそのサイトに飛んでみる事にした。
さて、最初に飛び込んで来たのは…おそらくサイト名らしきもの。

「…えーと…ら、【楽園に紅き御使いの詩を】…?サイト名でいいのかな…。」

何か出だしからトバしてる気がしてきたぞ…?

蘇芳 那由他 > 取り敢えず、内容を確認しようと死んでる黒瞳が画面をスクロールして読み進めて…読み…

「…『†全ての発話(バロール)はエクリチュールのために†』……んん…?」

最初から訳が分からない…!え、これもしかして暗号?謎解きサイトみたいな奴かな…。
取り敢えず、更にスクロールして読み進めていく少年であったが…。

『七門開かれし熾天の時、全ての欲望は肯定されるだろう。』

(その七つの門はそもそも何なんだろう…あと、欲望を肯定?どういう事?)

『カランドリエは巡り、聖餐はハレ告げる天使のために行われる。』

(カランドリエって何!?…聖餐は何とか分かるけど…は、ハレ?天気じゃなく?)

『舞う雪は虚空に哭き、茜は桔梗に溶けん。』

(まだ雪は降ってないけど…いや、そうじゃなくて。茜?桔梗?僕の苗字も蘇芳で植物繋がり…)

いや、だから何なんだよ、と自分自身にツッコミを入れつつ軽く頭を抱えた。

「……どうしよう、さっぱり意味が分からない…。」

こういうノリは記憶が無いとは言え無縁だったのもあり、さっぱり分かってない少年である。

蘇芳 那由他 > ただ、これが暗号的なものだとしたらサイトに何か仕掛けがあるのかもしれない。
あれこれちょっと試してみると…あ、何か普通にちゃんとした文面が出てきた。
いわゆるマウスオーバーという奴か。成程…自分が鈍いせいかもしれないけど、直ぐに気付けなかった。

「…内容は…えぇと…年の瀬に…男子でバカ騒ぎ……女子会の男子バージョン…で、いいのかな…?」

ちなみに、少年は男子会の経験は勿論ない。そもそも男子の友人がほぼ居ない…友人少ないなぁ僕…。

「…参加費が500円…で、料理が持ち寄り…何か持って行った方がいいかな…?」

参加するかは分からないけど、何か楽しそうだし交流を増やすに越した事は無い。
何より、新しい友人が出来るかもしれない…男子の。

「…時間は…えーと…21日夜…場所は…常世館…?」

あ、知らない場所かもしれない。後で確認しておこう。
取り敢えず、難解な暗号に四苦八苦するなんて事にならなくて良かった…。

蘇芳 那由他 > 取り敢えず21日は何とか空けておこう…主にアルバイトとかボランティアの方を。
別にそこまで過密スケジュールな訳でもないけど、ダブルブッキングはいかんので気を付けていきたい。

「男子会かぁ…どういうノリになるのかな…。」

想像してみる…あ、駄目だいまいち想像できない。きっと盛り上がるのは間違いないと思うけれど。
記憶喪失で保護されて1年…知人友人も少しずつ増えてきて、凡人なりに少しずつ先に進めている気がする。

「…いや、まぁ…課題も色々あるんだけどね…。」

うーん…と、少し苦笑いを浮かべながらロビーの自販機で購入した缶コーヒーを一口。

ご案内:「堅磐寮 ロビー」にマトさんが現れました。
マト >   
「~~ ♪」

鼻歌交じりにロビーに足を踏み入れる

「まっかなおーはーなーのーとなかいさーんーはー ♪」

訂正、普通に歌っていましたね

「いつもーみーんなの… おや?」

そのまま自分の部屋に向かおうとしたところ、見知った顔がソファに見えたようで

「やぁナユタ!今日は何をしてるんだい?」

がたん、とロビーの自販機で飲み物を一つ購入しつつ近づいていく
ちなみに買ったのはコーンポタージュのようだ

蘇芳 那由他 > ん?何か聞き覚えのある声……違った、これは歌?そちらに相変わらず死んだ黒瞳をふと向ければ。

「…あ、どうもマトさん。今日は特にアルバイトとかも無いので…何というかノンビリしてました。」

が、部屋でずっとゴロゴロするのは何か性分ではないのでせめてロビーに寛ぎに来たのがついさっき。
外に気分転換しに行く箏も考えたが、ぼちぼち肌寒くなってきたので…冬服、もうちょっと買うべきか。

「そういうマトさんは…外からのお帰りですか?」

自販機で飲み物――ちらっと見たらコーンポタージュだ――を、買って傍に歩み寄ってきた友人にそう訪ねて。

マト >   
「そっか、この島、出来る事はありすぎるくらいにあるからね
ちゃんと休む時間を自分で決めないと延々と働き詰めちゃいそうで… 」

こくりと頷きながら微笑みを浮かべて見せる。

「ボクは図書委員の仕事の帰り、この時期は家に籠って読書、って人も結構いるから業務もそこそこ多いかな?
ボクも初めての『年末』が近いからその勉強用に本を借りたりもしたけどね」

缶を開けてずず、と飲みながらナユタさんの隣のソファに座りつつ
うーん、と軽く背伸びをしてリラックス。

「あ、そうだ―― ルームメイト、見つかった?
ボクはちょっと一人部屋じゃないと不味いからなぁ… 」

どうやらルームメイト募集の紙については知ってるらしく、そんな質問もしてくるかも。

蘇芳 那由他 > 「…まぁ、僕の保護者の人からも体調と時間管理はしっかりしろ、と釘を刺されてたりしますので…。」

働き詰め、という程に仕事中毒ではないが…アルバイトの内容的に、多少危険は付き纏う。
勿論、最大限配慮はされていて何だかんだ安全性の高い仕事しか回されないのだけど。
少なくとも、ボランティアで働いている方はこちらが素人の民間協力者という立場。
後方支援みたいな内容が中心なので、少年もそこはとても助かっている。

「あー…図書委員の人はこの時期は大変そうではありましたね。お疲れ様です。」

クラスメートにも図書委員がちらほら居たりするので、業務が少々忙しいのはちらっと聞いた気がする。
労いの言葉を軽く掛けながら、隣に座る友人が伸びをするのを見遣り。

「あぁ、いえまだですね…まぁ、こちらの我儘みたいなものですし、気長に待ちます。」

募集の張り紙は、今まさにこのロビーに或るお知らせ用掲示板に張り出している。
目に付いた寮の住人も多いだろうから、マトさんからそういう質問が来ても特に不思議ではない。

「まぁ、こういうのは縁もありますから…何方か縁がある方がいらっしゃれば、という感じで。」

マト >   
「いい保護者がいるんだね、自己管理っていうものの大事さはボクも保護された後に教えられたけど…
でも、時間っていくらあっても足りないよね、一日が倍にならないかなぁ?」

倍になったらなったで、3倍にならないかなって言ってそうだけど、と笑いながら髪を揺らす
ふわり、桜の花のような匂いが微かに周囲に漂った。

「ありがと、でも好きでやってるからね、図書委員にはいいヒトも多いし、色んな本を見るのは楽しいし」

ナユタは本とか結構読んだりする?何て聞きながらスマホを取り出して軽くぽちぽちと。

「早く見つかるといいね、誰かと一緒に過ごす、というのも素敵な経験だし、ナユタと一緒ならきっと楽しそうだ
もう直ぐ『クリスマス』もある事だし… 折角なら誰かと過ごしたいよね、そういう行事らしいし
あ、サンタってヒトへの手紙も書かないといけないんだっけ?」

一つ話すと二つ、三つ、口に出したい事が増えるのか、弾むように言葉を紡いでいく。

蘇芳 那由他 > 「えぇ…ただ、割と自由人で放任主義なので、ちょっと困る時もありますが…。
一応、長年風紀委員に所属してるベテランの人なんですけどね…。」

【蘇芳那由他】という名前は、その人物から貰った名前なので、大いに恩はあるし何時か返せたら、と思うけれど。
時間に関しては、確かにそう思う時も多々あるのだけど。

「…でも、僕はこう…趣味とかそういうのが無いので時間が多過ぎても持て余しそうな気がします。
有意義な…と、いうか充実した時間の使い方はちょっと僕は下手かもしれないです。」

友人の言葉に、同意はしつつ割と無趣味に近い自分を振り返り苦笑気味に。
マトさんからの質問には、少し考えるような仕草の後に頷いて。

「一応…とはいえ、読むのは参考書とかそういうのですかね。
魔導書の類は、僕は魔術がそもそも使えないし知識も無いので避けてますし…
漫画とかライトノベルも、たまーに読みますけど流行りを多少齧る程度でしょうか。」

こう考えると、僕ってつまらん男だな…と、しみじみ思う。何か熱中できる趣味とかが無いからなのか。

「クリスマス…あぁ…カップルは爆発しろとか一部が過激派になるアレですね…。
うーん、僕と過ごして楽しめるかどうかは何とも…楽しんでくれるように努力はしたいですが。」

ちなみに少年は別にそういう相手も、それを抜きにしても一緒に聖夜を過ごす人はいないのだけど。
”一緒に楽しむ!”ではなく”楽しんで貰いたいから努力する”と少しズレた答えをするのが少年らしい。

マト >   
「へぇ、風紀委員会の… 何にせよ、いいヒトではありそうだけどね」

風紀のヒトとは余り関りはないからなぁ、何て呟きつつ、顔を綻ばせる

「無いなら作ればいいんじゃないかい?ボクもそんなに多い方じゃないけど…
まぁ、ナユタの好きな事があるならそれにつぎ込めばいいと思うけどね」

とはいえ、作ろうと思って簡単に作れるものではないかもしれない。

「参考書かぁ、ボクは結構ラノベは読むかな、色々参考になる事もあるし…
一応勉強の為に他のものも読むけどね、魔術も習ってるからさ」

流行は追ってるんだ?最近何読んだの?何て追加で聞きながらずず、と缶の中身を啜るようにしたり。

「そうだね、相手が楽しんでくれたら嬉しいよね、クリスマスに楽しんでもらう方法…
ナユタなら何が考え付くかな?ボクはクリスマス当日は会う相手は決まってるんだけどまだ考え中…
当日以外にも、『年の瀬』が近いからか結構集まりも多いみたいでさ
メールやネットでも、よく集まりのお誘いとか回って来るよね」

マトもまた、あなたと近い考えの部分もあるらしい、相手に楽しんでもらう方法を考えているようで…

「最近もほら、こんなサイトが… 」

そういってスマホを開いて見せるのは、奇しくもさっきあなたが見ていた【楽園に紅き御使いの詩を】であった。