2026/02/14 のログ
ご案内:「堅磐寮 部屋」に妃淵さんが現れました。
ご案内:「堅磐寮 部屋」に斬鬼丸さんが現れました。
妃淵 >  
玄関の鍵が回る音。
静かなワンルームに、冷たい夜気と一緒に少女が帰って来る。
外はもうすっかり暗い。
放課後、からのバイトが終わっての帰宅。

「ただいま」

いつも通りの、機嫌がいいのやら悪いのやら、ぶっきらぼうな声。

斬鬼丸 > 「おかえりー」

猫と戯れてる!
よーしよしよしよし。
ただいまという声が聞こえるとねこをみょーんっと抱えつつお出迎え。

「外寒かったでしょ、フェイ。
ココア淹れるよ」

妃淵 >  
少女は少年の視線を横目で受け止め、わざとらしく肩を回す。

「寒いし疲れた。ココア? 淹れていれて」

少女はコートを脱ぎながら、猫を抱える少年へとそう言葉を返しつつ視線を固定する。

「今日何日か知ってるー?」

厚手のコートをコート掛けにかけながら、そんな言葉。
意地悪そうな目付きもまたいつも通り。少年からワードを引き出そうとしてるのか、それとも。

斬鬼丸 > 猫をおろして、インスタントなココアを
粉やや多めにしてかき回す。
くるくるくるくる。

ネコチャンはフェイの足元にまとわりつきに行くだろう。
基本的には俺のことよりフェイのほうが好きなのだ。
おのれキャッツ。

「知ってるよー、バレンタインだろ?
フェイのチョコもちゃんと買ってあるから心配しなくてもいいって」

妃淵 >  
少女は小さく鼻で笑う。
コイツ、私がチョコをもらえるかどうかを心配してると思ってるのか。
パンピーな男子生徒メンタルとちょろっと違うよな、と割とこういう関係になってから理解ってきた。

「合格」

一言、そう返して、足元に纏わりつくネコを抱えてソファへと座る。
すっかりよく懐いている、かわいいやつだ。
それからカバンから、小さな箱を取り出す。
無地の紙箱。
少女の言葉と同じく飾り気はない。
それをすいっとソファの前の机に滑らせた。

「当然、こっちからもあるからな」

ココアの甘い香りが漂う中。
なんか妙に勝ち誇ったような表情を浮かべている。

「開けていいよ」

もう一言だけそう付け加えながら、白猫を抱き込んでソファへと背を深く預ける。
開けてみれば、中には形の不揃いなチョコレートが詰まっている。
手作りだとすぐにわかるような。

斬鬼丸 > 「おまたせー」

マグカップを持ってソファに座ったフェイの隣に移動。
自分の分も淹れてきたやつだ、せっかくだしね。
フェイも最近はこういう文化にだいぶ慣れてきてるし
もちろん、くれるという自信がある

「どこで買ってきたやつ?
包装紙ないけど、途中でいくつか食べちゃった?」

よほど美味しそうなチョコだったんだろうと考えながら、見た目地味な箱の蓋をとって
すこしのあいだそれをよく見て…

「え?これ、手作り?」

妃淵 >  
さんきゅ、と一言。
猫を隣へ遊ばせて、熱いカップを手に取る。
甘いココアが冷えた身体を温めてくれる。

「食うか!
 …そ。バイト先で余った材料もらったからさ」

ちょっとだけバイト先の厨房を借りて挑戦してみたらしい。
形は不揃い。上手く出来ている…とは微妙に言いづらい。

じっと斬鬼丸を見る。

「食べないの?」

紅い目が細められる。なんだか若干脅迫じみている。

口に入れるのであれば、甘さの奥に少しだけ焦げたような苦みがある。
素人にはよくある湯煎のミスをしっかりやっているような味。

斬鬼丸 > 「食うよ!
つか、どこで作ったのこれ
うちではこういうのやってなかったよね」

同居してるからチョコを手作りしたかどうかとか
すぐわかっちゃうから、まさかのサプライズにびっくり。
もちろんすごく嬉しいやつだ。

ちょっといびつなやつを一つつまんで口に運ぶ。

「食べます!いただきます!!」

この味は…ビターチョコ…ではないな?
ちょっと焦げたような。
お菓子作りとか詳しいわけではないけど、ちょっと失敗したやつだな。

「…感動した」

味の感想を言わない高度な情報戦である。

妃淵 >  
「へぇ」

ココアのカップを置く。

立ち上がり、少年の背後に回る。
ソファの背もたれに肘をつき、その顔を近くから覗き込んで。

「美味しい?」

高度な情報戦は無慈悲にもゼロ距離攻防戦へと発展させられる。

湯煎の時にちょっと焦がしてしまったのは自分でも理解っている。
でもほんのちょっとだけだったし。

そんな妙な期待の色が、斬鬼丸を覗き込む紅い瞳に揺れている。

斬鬼丸 > 「ぇ…」

顔近っ!
背後に回られて、少し言葉に詰まる。
怖いとかそういうんじゃない。
いつ見てもかわいいのでびっくりしただけだ。

「えーと…俺にとっては美味しい。
フェイが自分で食べたら少しほろ苦いかもね」

フェイが手作りしてくれたのだ。
そんなの当たり前だ。
それはそれとして、フェイが食べたときに嘘言うなと言われないようにしておかないと。

妃淵 >  
「……そ、そうか」

安堵したような、若干照れくささを感じたような。
そんな微妙に片眉を顰めた表情。
頬がほんのり紅い…のは熱いココアで身体が温まったせいかな。

「ま、もう一個いっときなよ♡」

手を伸ばして、箱の中から1つを摘んで、少年の口元へと寄せる。
断りはしないだろう、追加のチョコを食べさせれば口元をにんまりを笑みに歪める。

「特別なチョコだからな。特別料金だぞ♪」

え?

斬鬼丸 > 「うん、いただきます」

差し出されたチョコをぱくりと口に含む。
断る理由も特にない。
まだ口の中にさっきのやつが残ってる
それでも食べるけどさ。

「…え?お金とるの!?」

付き合う前はだいぶ搾り取られたけど
それはそれとして有料コンテンツとは思わずびっくりした

妃淵 >  
「お前から金とったってうちの家計が移動するだけだろ…」

まあ便宜的に特別料金なんて言い方をしたのが悪かった。
それこそ真面目に受け取りすぎる相手だってのを忘れていた。

「チョコ一個につき、私の言うこと一回聞いてもらおうかな~」

静かな部屋。甘い匂い。
きっと少年の脳裏に過ぎるのは『普段と変わらないのでは?』ということだろう。
しかしそれを口にするフェイエンはどこか得意げにも見える。

「そしたら来年はもっと美味しいの作ってやるからな」

つまり、言語化すると。
普段からフェイエンの言うことは大体聞いてくれる。
チョコを消費トークンにすることで、折角作ったんだから全部食って欲しいということらしい。

斬鬼丸 > 「それはそうだけど。
え?言う事…えーと、二個食べたから…
フェイ、なんかあるの聞かせたいこと」

ちょっとしたワガママだったらそんな条件じゃなくてもいいのに。
もちろん、財政的に無理とか色々な意味で不可能な場合は別として。

「そう?それなら全部食べていうこと全部聞けば
それこそ高級店以上のチョコとか作ってもらえるかな」

もう一つ手にとって、ぱくっと口に含む。
ココアにはちょうどいいかもな。

妃淵 >  
「そうだな~何聞いてもらおうかな……って」

コイツ、言う事聞く前提で食べ始めた!?

「ちょ、ちょっと待て待て!
 折角作ったんだからじっくり味わって食べろよな」

慌てたようにソファの後ろから戻ってきて、箱を取り上げた。
そんなハードル上げられても困る!

律儀。
真面目。
そして、たぶん、私のことを甘やかしすぎ。

「はぁ…じゃあ一つ目。とりあえず来年もちゃんと此処にいろよ。お前」

此処。
多分この部屋。
二人で過ごしている部屋のこと。
とりあえずは…なんかそれを言いたかった。

「えーと…それから……お前3つ食ってたな…えーと……」

言ってみたもののいざ言うことを聞かせようとすると難しかった。
ソファの隣にまた腰を落ち着けて、残ったココアを飲む。温度が少し下がって、ちょうど良い。

斬鬼丸 > 「味わってるのに!?」

取り上げられちゃった。
たしかに一気に食べるのはもったいないかも。
せっかく初めての手作りチョコなんだから。
フェイがいうこと聞かせたいときに食べさせてくれたりして。
とはいえ、消費期限みじかいらしいけど。

「うん、そばにいる」

此処。
部屋じゃなくてもとりあえずフェイの隣。
そこには必ずいそう。

「うん、あと2つか…あんまり無茶なのやめてよ?」

自分が買ってきたチョコレートの箱もフェイの前においておく。

妃淵 >  
「よし」

さばにいる。即答。
安心する。
マグカップを両手で包み込む…甘い匂いと、暖かさ。
静かな夜。
これからもきっとからかうし、命令もするし、あんまり素直にはならない。

でも、この部屋に帰ってきたとき、「おかえり」って言ってくれる声があるのは――自分にとってとても大事。

「ま、考えとく…」

残り二つは後で…ということらしい。
視線は、彼が買ってきたらしい自分への逆チョコへと向かう。どんなのを選んだのだろう。
マメなやつだな…と思いつつ。再び寄ってきた猫を抱きかかえて。

斬鬼丸 > 自分が買ってきたやつは、百貨店で買えるちょっといいやつ。
GODDIVAのそれなりのセット。
一緒に食べるということもできるけど…

フェイがチョコトークンを消費したらにしよう。
一緒に食べようっていってくれたときに。

「アイズは食べちゃダメだからね。
猫にはチョコダメなんだから」

かわりに猫のおやつ上げるから我慢してね

妃淵 >  
見るからにちょっとお高いチョコなのがわかる。
ありがとな、と箱を手にとってみれば中からは軽い音。
多分、こういうのは冷やして食べたほうがいいんだろうな。
二人で食べるか、と以心伝心ではないにしろ、そう思って。

「アイズは頭いいからそれくらいわかるよなー」

忠告する斬鬼丸に白猫の手をむいむいと掴んで動かしてアクションさせる、

「で、斬は今日はもう夜のバイトとかないよな?」

若干迷惑そうな顔をした猫がぴゃっとソファから離れていく。
空になったマグカップをテーブルに戻し、リラックスするように四肢を投げ出して。

斬鬼丸 > 「ないよ、今日は」

一緒にソファに背中を預けて
アイズが逃げてったためにさらに静かになった部屋の中で
お互い今日の予定を終わらせたことを労う。

「明日も休みだし、ゆっくりできそう…」

大きく伸びをして。