主に独身の教師や職員のために用意された職員寮。男性寮と女性寮がある。
職員は希望すればここに入居できる。
設備としては普通のマンションという感じであるが、食堂なども用意されている。
※フリー設定ルームとして設定しています。ロビー、部屋など、使用したい内部施設名と簡単な部屋説明を書いてご入室ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:14:57 更新
ご案内:「職員寮 第四アパート」から焔城鳴火さんが去りました。
ご案内:「職員寮 第四アパート」から黒羽 瑠音さんが去りました。
■黒羽 瑠音 >
「先生が生徒にバカっていうのはどうなんですか?」
何て言うけれど、特にそんなのは気にならなかった
先生の元気が戻ってきたから、今はそれでいいと思う
「はいはい、洗いますよ~~、もういっそのこと、今度シャンプーとかも買いだしちゃおうかな」
お泊りの時、楽そうですし、と、呟きつつ
「元々お泊りの予定ですし、そうしましょうか
ふふ、あんまり夜更かしはしませんけどね?明日も学校ありますし
でも、寝るまでは……話せる事は一杯ありますから」
そっと肩を寄せて、先生に微笑みかける
私に出来る事はこのくらいだけれど、案外、悪くないのかな
何にせよ、今考えるべきは……
明日の朝食のメニューかもしれない
「帰るまでは、ずっと傍にいますよ、先生」
■焔城鳴火 >
「――ばか」
ぽろ、とまた零れる。
「ばか、ばか、ばか――ぁむ」
拗ねたように赤い顔で言っていると、減らず口を封じるように、わざわざ一口大にしてくれた煮物を運んでくれる。
――ああ、だめね、これは。
心から、少女に勝てないと思ってしまった。
昔から言う、惚れた弱み。
本当に惚れてしまった相手には、勝てないのだ。
「――お風呂は、はいる。
頭を洗って」
そう、むすっとした、真っ赤な顔で言いつつ。
「それで、一緒に布団に入って。
寝るまで、寝れるまで、話しましょう。
――今日は、ずっと、一緒に居て」
そんな我儘を、一回り以上年下の少女に向けて。
自分でも馬鹿なことを言っていると思いつつも。
燃え損ねていた感情に、火を着けられてしまったのだから、もうどうする事も出来なかった。
■黒羽 瑠音 >
「ならよかったです――でも、無理しないでくださいね?」
何てちょっと悪戯っぽく笑って見せる
… 案外、こういう時間も嫌いじゃないのかもな、私
大人しくあーん、とされたり
私の冗談に真っ赤になる先生を見て
妹がいるならこんな感じなのかな?何て考えちゃったのは秘密にしておこう
無理しないで、何て言ったけど……まぁ、する時はするんだろうなぁ、先生なら
「……冗談ですよ、まぁ、先生がして欲しいならいいですけど
私、之で結構、髪を洗ったりは上手な自信があったりしますし?」
ほんとうに、今日だけですからね、と言いながらくすくすと笑いがこみ上げる
何だろう、私もちょっと、不思議な気分
「ま、何にせよ食べちゃいましょう、冷めたらいやですし
いっぱいあったまって、それで寝ちゃいましょ?」
■焔城鳴火 >
「んっ、今日でもなくちゃ言わないわよ」
自分で言っておいて、まったくそんな自信はなかったけれど。
きっとまた、この子に甘えてしまうのだろうと。
「あー、ん」
甘やかしてくれる少女に運んでもらった芋は、とびっきり甘く美味しく感じて。
それが少女に求めてしまっている感情そのままなのだとわかってしまうと、とてもむず痒い。
だというのに――
「――むぐっ、ぅぇ!?」
少女の言葉に咽ながら、驚いた顔で見上げる。
見上げた上で、目が丸く、顔は真っ赤だ。
■黒羽 瑠音 >
「……えへへ」
生意気だなんて否定… できないなぁ、何て考えながら
静かに頭を預ける先生に一つ、はふぅ、と思わず息を吐く
「はい、… はい」
話してくれない理由は、凡そ思った通りで
ふと消えてしまいそうな雰囲気も、其処から来ているのかも、だけど
「…しょうがないですね~~今日だけですよ?」
そうして、笑顔を見せてくれるなら、私も頑張れる気がした
芋煮、ちょっと食べさせるにはやりづらい食べ物だけど
さくっ、ときった山芋を持ち上げて、そろそろと先生の口元へ持っていく
「はい、あーん♪」
大事な事を知らなくても、大切に思う事は出来るから
私自身の精一杯の笑顔で、今日はあなたに優しくできたらいいな、と思う
「この分だと、お風呂じゃ背中洗ってーって言われそうですね~♪」
■焔城鳴火 >
少女の言葉がすんなりと胸に入ってくる。
一生懸命に考えて、自分のために言葉を選んでくれているのが、とても嬉しく、
また泣いてしまいそうだった。
「――生意気。
でも、そうね」
少女の肩に頭を預けて、静かに、気持ちを落ち着けるように。
少女の温かさに、心を穏やかにさせて。
「恩返し――しないとね」
左手を動かせば、鎖が音を鳴らす。
そのずっしりとした重みは、鳴火に託された『期待』なのかもしれない。
「――ほんとは、話したいの。
でも、本当に危ない事だから。
私もどうなるか、わからない、そんな事だから」
部屋をまっさらに片付けたのも、そのためだ。
いわば、死に支度と言っていい。
それでも甘えさせてくれる少女に、甘えてしまうのは、鳴火の弱さであり、心から欲している温もりなのだろう。
「ん、ごめん、いつも心配ばかりさせてるわね。
――たべましょ、こんなに美味しいんだもの」
そう言いながら、右手を左手に重ねて。
「ね、瑠音。
食べさせてくれる?」
そんな事を、甘えた声で言いながら、穏やかに微笑んだ。
■黒羽 瑠音 >
「… いいと思いますよ、それでも、背中を追いかけるのも
ほら、例えば学校で習うのだって、大抵『先人の知恵』って奴じゃないですか」
好きなようにしている、背中を追いかけているだけ、だ何て自嘲しているけれど
でも、それって多分……
「『当たり前』だと思うんです、先生だって、生徒だったころがあって
その時は先生の『先生』から教えを受けてきたわけじゃないですか
だからきっと、誰もが誰かの背中を追いかけて生きてきたんです
寧ろ、追いかけたい相手のそれを積極的に追いかけて、追いかけて――」
「何時か『追い越す』のがきっと、そんな人たちへの一番の恩返しなんじゃないでしょうか?
ほら、良く言うじゃないですか、弟子の最大の恩返しは師匠超えだ~~、みたいな、そんな感じの」
知っている知識をつらつらと語っていく、ちょっと無理やりかもしれないけれど
でも、先生にずっとそんな顔をさせたくはなかったから
少しずつ、私の気持ちを溶かしながら囁いて
「先生はきっと、私の為に言わないでいてくれてるんですよね
なら、それでいいと思います、だけど……
辛い事を、辛いままにしておきたくもないから」
甘える位なら幾らでもしてください、何て笑いながら
…櫛が欲しくなるな、と何となく思った
この小さくて、それでいて今にもはち切れそうなものを抱えている先生を
少しでも解きほぐして上げたらな、と
■焔城鳴火 >
「ん――」
髪を梳く手が心地いい。
そのまま優しく抱かれながら、呼吸が重なるのがとても擽ったい。
「そんなに、立派な先生じゃないわ。
私は結局、私が好きなように、してるだけだもの」
ただ、助けられるモノを前に何もしない、出来ないのは嫌で仕方ない。
昔からそうで、だから、当たり前のように医者になっていた。
それは半ば意地のようなものだったけれど。
「ちがうの――私、そんなに、頑張れてない。
ただ、頑張ってた人たちを思い出せて、その人たちの背中を追いかけて。
それだけなのよ、ほんとうに。
むしろ私の方が、あんたたちに助けられてるの」
こんな、虚勢ばかりの自分を頼ってくれる、必要としてくれる人たちがいる。
それがどれほど、自分を救ってくれていたのか、今更ながら自覚できた。
「ごめん、瑠音。
なにも話してないのに――ただ、いつも、甘えるばっかりで」
話して楽になりたい。
そんな気持ちと、話したら悲しませてしまう、という事実がせめぎ合って、胸がつぶれそうに苦しかった。
■黒羽 瑠音 >
やけに外の音が静かに聞こえる
胸元で泣いている先生の姿は、私より一回りは年上の筈なのに
何だか、とても小さく思えて
鼻先をくすぐる匂いは、何時もの、甘い、お酒を漂わせるようなものではなく
そう、あの祭りの夜に感じた……何処までも淡い香り
胸に、何かがくすぶるような、そんな香りだった
「焔城先生」
見上げた赤い目を見下ろしながら、髪を梳くように撫でる
おこん先生にやったブラッシングの時のように丁寧に、解きほぐすように
「私は、何だかんだ生徒思いで、世話焼きで……
でも、自分の事となると何だか抜けてる先生が、好きですよ」
「だけど多分、今はちょっと頑張りすぎたんですよね、大変な事、一杯あったんだと思います
いいんですよ、このままで、好きなだけこうしてて、私は、先生の味方ですから
お疲れ様です、何時も、私達の為にありがとうございます」
先生という立場、だけでは無いんだろうなと思う、時折見せる憂いの顔や
最近の動向は慌ただしかったし、正直、聞き出そうと思えば聞き出せるのかも
でも、それをする気にはなれなかった、私に力になれるかもわからないし、何より…
私に出来る事、私が先生にしてあげられる事は多分、其処には無い気が下から
そのまま抱きしめる力を少し強くして、ゆっくりと、呼吸を合わせるように息を吐いた
■焔城鳴火 >
暖かさに包まれる。
優しい香りに混じって、少女の甘い香り。
頭がくらくらとして、酔っぱらってしまったかのよう。
気付いたら、言葉に詰まったまま、声を上げて泣いていた。
少女の言葉が鳴火の穴を埋めてくれるようで。
離れたくない、ずっと傍にいたい、ただ穏やかな時間をずっと。
そんな心からの願望が漏れ出すほど、涙は熱く、とめどなく。
ようやく涙が止まった時には、すっかり目元が赤くなっていて。
それでも、時折震える身体は、まだしばらく落ち着いてくれそうになかった。
「瑠音――」
『好き』、とまた言いたかった。
『愛していいか』と、問いたかった。
けれど、そんな資格は、鳴火にはない、と。
「このまま、で、いい?」
そんな、甘えるような何所か幼い声で、少女に寄りかかって。
右手は少女の左手を離したものの、小さな体はすっかり力が抜けていて、心細さを隠すかのように、右手は少女の服を握っていた。
■黒羽 瑠音 >
「……」
正直、よくわからない、先生が泣いている理由も
私に、こんなにも弱い姿を見せてくれる理由も、だけれど
「うん、うん」
小さく頷いて、そっと肩を寄せる
よくわからないけれど、分かる事は一つある
こんな状態の先生を、一人には出来ないって事は
「いいですよ、私でよければ」
立ち上がり、ぎゅっと先生を抱きしめようと
料理を作ったばかりだから、匂いは多分味噌とかの匂いかも
先生からは……何だか、強い熱を感じる気がする
「誰にだって、辛い時はありますもんね、心細い事も
私、子供ですし、何も力も無いですから、大したことは出来ませんけど
それでも良ければ、此処に居ますよ、先生の傍に」
思わず、ぽんぽん、と背中を撫でるように叩いてしまったのは
その姿が、何だか泣いている子供のように見えてしまったからかな
――何て、先生には絶対いえないよね
握られた手に力を込めながら、気が済むまで涙を拭うハンカチ代わりにはなれるかな
■焔城鳴火 >
少女にされるまま、涙を拭われる。
抑えられた手を、反射的に弱弱しく握って。
「ご、ごめん、私もよく、わかん、な」
涙に自覚すると、こんどは横隔膜が言う事を聞かない。
ひく、ひく、と肩を震わせながら、涙はまるで止まらず。
「とても、美味しい、おいしい、のよ。
すごく、ほん、とに、すごく――」
それがトドメだったとばかりに、声は泣き声に変わっていった。
二度と戻らないと思っていたモノが戻ってきて、驚いているのも一つの確かな理由。
けれどそれ以上に、穴が開いていた胸を埋めて、溢れ出しそうなほどに暖かな気持ちが、鳴火をひたすらに混乱させていて。
「――すごくっ、つらい。
ほんとは、こんな、こんなことになんて、ならないでほしかったのに」
詳しく話してしまえば、少女も巻き込んでしまう。
それだけは避けないと、と、パニックになった頭でも必死で考えていて。
ただ、だからこそ、少女に甘えてしまいたいと、心が悲鳴を上げている。
「るね、おねが、い。
だきしめて」
とめどなく涙を流しながら、少女に縋りつくように見上げて。
ともすれば幼くすら見える顔は、それこそ泣き虫な子供の様にしか見えないかもしれない。
■黒羽 瑠音 >
「このくらいへっちゃらですよ、私も食べたかったし」
事実である、何なら一人で食べきるのが大変だったというのもあり…
之で上手くできたら、今度はシェアしてる友達にもご馳走してみようかな?
何て考えながら一口、ほこほこしたお芋は懐かしい味で
それなりに再現できたと知ってほっとする
「ふふぅ、これなら及第点はくれますよね?せんせ……」
横目で先生を見る、さて、どんな評価をくれるのか、
何て思ってたら、そこにあったのは予想外の先生の姿で
零れ落ちるものをぐしぐしと拭こうと…あぁ、服が、服が!
「だ、大丈夫ですか?熱かったですか?」
咄嗟にハンカチを取り出して、渡す…いや
思わず身を寄せて、無理に涙を拭おうとしている右手に手を添えて抑える
そのままもう片方の手で持ったハンカチでそっと涙を拭いたいな
何と言うか、先生はとても、困っているように見えたから
幸い、アジがまずかった… って感じじゃなさそうだけどね、あはは…
「……やっぱり、今してるお仕事、大変なんですか?
私、何も知らないけれど……愚痴くらいなら幾らでも聞けますよ
それくらいしか出来ないとも言えますけど、なんて」