住宅街の南側にある広い浜辺。釣りや海水浴が可能である。
夏の海水浴シーズンになると海の家などが設けられて海水浴を楽しむ住民の姿も見られる。
桟橋や灯台などの施設もこの浜辺にある。
また、海には海底遺跡などの遺跡群も存在する。
参加者(0):ROM(1)
Time:17:07:26 更新
ご案内:「防波堤」からコトハさんが去りました。
ご案内:「防波堤」から武知 一実さんが去りました。
■武知 一実 >
「んな事ぁ後でどーとでもなンだよ」
学校から連れ出すならともかく、学校に連れてくんなら説教だけで済むだろ、多分。
ま、言っても最終手段だから使わねえに越したことは無いんだが。
「もう少し目尻が下がれば印象も変わると思うんだけどな……
あん? なんだよその反応、別に要らねえんならいいんだぞ」
とかなんとか言いつつも、アドレス交換が完了したのを確認してバッグに仕舞う。
そういや誰かの連絡先を登録したの自体が久々だ。つーか外でスマホ出したのがかなり久し振りだ。
やっぱ電気系の異能は機械類と相性悪いからな……あ、穂乃はその辺どうしてんのか今度会う事があれば訊いてみっか。
「釣れたら食えるか調べて、ってので十分なんだよ。
滅多な事言うんじゃねえよ、魔物だって釣れんだぞこの海。
変なバケモンとか釣れたらアンタ置いて逃げるからなオレは」
実際クラーケンを釣った実績もある。
だからそういう冗談は割と冗談にならねえって事も知っている。
そんな風にやいのやいのと言い合いながら、穏やかな春先の日は過ぎて行くのだった。
■コトハ > 「……絵面サイアクそうだけど、大丈夫?
逮捕されねえ?」
男が無理やり引っ張って自分を連れて行く光景を想像した。
なにしろ、体つきのいい強面の男が華奢な少女を無理やり引っ張っていっているのだ。
どう見ても犯罪者の姿である。
これについては、主観的じゃなくてもそうだと胸を張って言えるのでは?と少女は思う。
思わず、憎まれ口のようではあるが真顔で言ってしまう。
「んー……まあ、目つきって印象つえーからなあ。
って。あ。あー、まあ……うん、別に。気にしねえし」
少女は、改めてまじまじと相手の顔を見た。
確かに目つきは悪いが、そこまで酷い顔つきではない。
とはいえ、目つきの悪さは取っ付きづらさとして現れるのは確かだ。
そして、半分冗談だったことに普通に返されたので、少々慌てつつも。
少々映りが悪い携帯端末を差し出して、アドレスを交換する。
「調べてねーのかよ。ま、目的じゃなきゃそんなもんか……
でも、せっかくなんだしおもしれーの釣れよ。クジラとかマグロとか言わねーけどさ。
なんか、でっかいのとかさ。」
そう、無責任なことをいった。少女自身、大物など釣れるとは思っていない。
だから、適当に言っている。
が、それからわちゃわちゃとしていれば、何かが引っかかるかもしれない。
■武知 一実 >
「ま、どうにもならねえってなったら頼ってくれや。
泣こうが喚こうが、首に縄付けて引っ張ってでも登校させてやんよ」
その後でオレが怒られることさえ気にしなければ、力づくでどうにかしてやろうと思う。
まあ、その場合風紀だけじゃなくて先生にも怒られそうだが……。
そもそも、そこまでしなくともいずれ琴葉は踏み出せるんじゃないか、と思えた。
「目付きが悪いだけで顔全体は厳つくねえと思うんだけどな。
あ? 連絡先の交換か、異能の都合もあって殆どスマホ触んねえことは先に言っとくからな」
使わんから登録されてる連絡先が少なくとも気にはしない。
それはそれとして、確かバッグの中に入れて来てたはず。
殆ど使わねえから、たまに家に忘れて来てるとかあるんだよな……と、あったあった。
ボディバッグから取り出したスマホを操作してアドレス交換の準備を整える。
「他に?さあ、釣ってみねえと分かんねえな……そもそもそんな釣れねえんだけど。
今日は元々釣る気が合って来た訳じゃねえから、下調べもしてねえんだ」
昼も近いし、魚は沖の方に出てるのかちっとも掛かる気がしねえ。
■コトハ > 「……そーだよ。」
言葉少なく、返事をする。本当に、それしか言葉が出せない。
わからない、何が正しいのか。
がじがじと、飴をかじる。
「……そうだな、本当に。
ま、そのうち行けるようになんだろ。」
多分、おそらく、きっと。そういう時が来るはずだ。
そんなに大したことではないのだ。足を踏み出せばきっと。
それはある種の希望だ。
「喋ってみりゃ、ただの兄ちゃんだもんなあ。
コワモテはつれーな。あ。アドレス交換でもする?
そういうの少なそーだし」
からからと笑う。
それから、投げられた釣り針の行方を視線で追う。
「……アジとサバだっけ。他に、何が釣れんの?」
ゆらゆらと揺れる浮きを眺めながら、聞いた。
■武知 一実 >
「……そうかい」
話すつもりは無いのか、それとも話せないのか。
話せるほど琴葉自身も状況を理解し切れてねーのか。
まあ、いずれにせよ突っ込んで訊いても今以上の答えは返ってこないと見た。
「足が向かねえ気分の時があんのは分かる。
けどまあ、行かねえままだと良くねえってのも分かってんだろ?
ま、行ける時に行きゃ良いと思うけどな」
ちょっとでも強引に行ければ良いんだろうが、それが出来てたら苦労はねえんだろう。
これ以上は変に詰める言い方になるし、踏み込まれたくないだろうしでオレも言及しない事にするか。
「まあタッパもあるしな、オレ。
しねーよ、金と化粧品の無駄だろ」
何が面白ぇんだそんなもん。
仮に面白くとも一時的なもので、すぐにキモさの方が勝るぞ。
オレは釣り竿を拾い上げて、餌を付け直して再び海へと投げた。
■コトハ > 「別に、大したことじゃねーって。そんな毎日連絡してるわけでもねーし。
そもそも、返事だるくて返さねーってことだってあるし。
だから、大したことねーんだって。」
事実、そういうこともあるだろう。人間は気まぐれだ。
しかしそれでも、言い聞かせるかのような言葉だった。
「別に。足が向かねえんだよ。足が、向かねえだけ、なんだよ。
だから、それだけだって言ってんだろ。大したことじゃねーんだって」
それ以上の説明のしようがない。事実はそれだけだ。
だから、少女はそのとおりに言葉にした。
「やっぱり、怖がられてんじゃん。
やっぱ化粧とかしてみねえ?」
話を逸らすかのように、また言い立てる。
■武知 一実 >
さて少しばかり留飲も下ったところで、改めて琴葉に向き直る。
話を逸らすなとは言ったが黙れとは言ってない、が。
それだけコイツにとって予期せず口から出ちまったんだろう。
聞き流してやれば良かった、と一瞬思うが、事の全容が分からんことにはどうとも言えねえし。
「別にオレの事は今関係ねえだろーが。
……連絡つかねえってのが、単に連絡すっぽかしてるだけなのか、そいつに何かあったのかも分からねえんだろ?
だったら学校行って確かめるしかねえじゃねーか。
それとも、足が向かねえ以外に学校に行かねえ理由でもあんのか?」
捲し立てられるが、この程度なら喧嘩の時の罵り合いで慣れてる。
まあ、オレにも最近連絡の取れねえ知り合いは居るけども、それはこれとは別問題な気もする。
近頃キナ臭い話も聞くし、相手に何かあったかもしれねえなら、そりゃ確かめに行くしかねえだろ。
「だろ。変に委縮させても困っちまうからな……ま、最近会った奴らはそーでもなかったけどよ」
ふん、と鼻を鳴らして釣竿を置き腕を組む。
ンな話は、今はどーでもいい、とばかりに。
■コトハ > 「このやろ……」
憎まれ口をきくが、しかし力が弱い。
口のきき方については、文句は言えない。言えないが、直すことも出来ない。
「……………」
話を逸らすな、と言われて黙り込む。まさか、言ってしまうとは思わなかった。
どうする、どうしよう。少女の中は混乱の渦となっていた。
「……別に、すげー話でもねーよ。かずみんの過去みてーなもんじゃねーし。
なんか、ガッコには足が向かねーだけだし。
ダチは……久しぶりに携帯端末見たけど、なんか連絡つかねーってだけだし。
それに、最近知り合ったやつとは連絡ついてっからそんな大したことねーし。」
少女は早口でまくしたてた。
理解できなくても聞き取れなくてもいい、というくらいに。
「はは、そりゃかずみんから行ったら怖がられるかもしれねーしな」
どうにか、憎まれ口を絞り出す。
■武知 一実 >
「ああ、気分転換とか息抜き程度にやんのが丁度良いんだ」
時間潰しにも持ってこいだ。ぼんやり海眺めてるだけで時間が溶ける溶ける。
まあただ、飽き性には辛いかもしれねえな。じっとしてるのが耐えらんない奴にも無理か。
「ま、そんだけ色んな奴が居れば自分の事が大したこと無いんじゃねえかって考えちまうのも分かるけどな。
結局、自分は自分、他人は他人だ。良いところ真似して、悪いところはスルーして、悩みの大小なんて比較しねえ。
そんな付き合い方が丁度良いんじゃねえか」
ほどほどの距離感、っつーのか。
言っといてなんだが、オレがそれを出来てるかっつーとちょい怪しい。
何せこの島に来るまで、真っ当な人付き合いなんざした試しがねえからな。
「ハッ。顔合わせるたびツラがどーのこーの言う意趣返しって奴だ」
恨むんならてめーの口の悪さを恨めってんだ。
と、鼻で笑いつつ釣り糸の先に目を向けてる間に、琴葉の様子が変わる。
これまでにも何度かあった、口調が変わるアレだ。
「あん? ダチと連絡がつかねえ?
何でもなくねえだろ、それに、学校に行けねえってのはどういうこった」
行かないんじゃなくて、行けないのか?
ただ行かねえだけならテメーの都合だ、口出しする様なことじゃねえ。
だが、原因が他所にあるんなら話は違ってくんだろ。
「話逸らすんじゃねーよ。
交流ってか、行きずりで案内したのと、向こうから話し掛けて来たので、オレぁ別に何もしてねえ」
そもそも無駄にビビられるからあんまり後輩には声掛けねえし。
■コトハ > 「思ったより大変そうだな。釣る方はマジにならねー方がよさそうだ」
別にやりたい、とも思わない。けれど、もしするならムキにならないほうがよさそうだ、と少女は思った。
ひょっとしたら、考え事にはいいかもしれないし。
「都市ってほどに人が居んだから、当然っちゃ当然なんだけどな。
色んなやつが居るんだな」
水使いのやつだったり、風紀のやつだったり、かずみんだったり……
悩みも、まあ色々に持ってるんだろうな、と少女も思う。
「……まあ、そりゃ……聞いたけどさ。
てか、構わねえならそういう聞き方すんなよ」
流石にバツが悪い。とはいえ、聞きたくて聞いたわけではない。
ついつい、反抗的な物言いをするが言葉は弱い。
「まあ、そうなんだろーけど、な……つか、誰かと全く同じでもそれはそれでキモいし」
ガリガリと、口中で飴をかじる。ガリガリと。
苛立ちがつのる。他人と全く同じ人生、など逆に怖い。
それはわかる。わかる、けれど。
「比べても、しょうがねー、よな」
ガリ、と飴が割れる。
「……連絡が、つかないんです。友だちと。
学校にも、いけないのに」
ついこぼれ出た言葉に、口を抑えて飴を突っ込む。
「……なんでもない。で、かずみん、なにさ。
後輩とかと交流してんの?やっぱ拳の語り合いとか?
そんで悩みとか聞き出してんの?カウンセラーでもやってんの?」
それから矢継ぎ早に言葉を継ぐ
■武知 一実 >
「そりゃ釣れるときもありゃ釣れねー時もあるさ。
潮の流れとか、水温とか、狙ったもんが釣れない方が多いくれーだ」
だから多分、釣れなきゃ飢えるって奴ほど釣りはしない方が良いと思う。
釣れるのも釣れないのもどっちでも、って気構えで居んのが一番だ。
まあ、オレも釣りをするようになったのは常世島に来てから、つまりここ2年くらいなんだが。
「まあ、オレに関してはそんなだな。
他の奴に関しては、色んな奴が居るんだなって」
神様を身体に宿してたり、我武者羅に強くなろうと考えてたり。
まったく、オレたちゃ子供なんだからもう少しガキらしく学園生活楽しみゃ良いのにな。
……まあ、そういう意味じゃ琴葉も楽しめて無さそうな気配を感じるが、こっちから踏み込む事でもねーか。
「実際聞いたんだろ?
まあ、聞かれて困る様なこと、幾らボーっとしてても口にゃしねえから構いやしねえんだけどな」
にしてもまあ、つくづくよく拾う耳だよな。
公園の時は近くに居たからってのもあるんだろーが、今回はそんな近くはなかったろーに。
「そりゃあな、誰しも何かしら抱えて生きてンのが普通なんだろ。
他人が大小決めるもんでもねーし、他人と自分を比べんのもちげーとは思うが」
人それぞれ、感じ方が違うんだから抱えるモンの重さなんて違って当然だ。
オレの島に来る前の話を他の誰かが重く受け止めたりしても、オレはあっけらかんとしてられる自信はあるし。
■コトハ > 「よく知らねーけど、いつでも馬鹿釣れってもんじゃねーんだろ?
いや、めっちゃうまいやつとかはそうなのかもしんねーけど。
まあ、釣れても釣れなくてもいいってのは気楽だな」
毎回そんな釣れてりゃ世話ないよな、と少女は思う。
最も、よく知らないから実際のところはわからない。
「ふーん。そりゃ、前言ってたような話の感じ?
真っ当な学生生活が出来てる、みたいな」
一応、この話なら前にも聞いたから振ってもいいよな?と思いながら少女は口にする。
口にしてしまっている、という方が正解かもしれない。
「……またって、なんだよ。またって。立ち聞きってのもよぉ。
前だって今回だって、たまたま聞こえてきただけだっての。」
そう言いながら、少し目線を逸らす。
逸らしながら、ため息を付く
「はぁ……なんつーか、やっぱ色んなやつが色んなモン抱えてるんだな。」
それなら、自分の苛立ちなど可愛いものなのだろう、と逆に苛立ってくる。
■武知 一実 >
「釣れねーときは全然釣れねーけどな。
ま、金には困ってねえから釣れても釣れなくてもどっちでも良いんだが」
顔に拘る必要はねえだろ、顔に。
まあ魚連中は釣り人の顔見て餌に食いついたりしねえだろうからな。
防波堤の端から少し離れて座る琴葉を横目で見てから、オレは海面に視線を戻した。
「瞑想……似たようなもんだけど、どうだかな。
何かっつーか、まあ、色々と。
最近、年下の奴らと話す機会があって、自分の事とかも含めてな考えてた」
色んな奴が来る学園だという事は分かっていたつもりだったけど、ここ数日はより一層それを感じるようになった。
オレが入学した歳よりも下の奴とかでも、色々抱えて生きてんだなあと。
「……つーか、また立ち聞きしたのか?」
何だか据わりが悪そうな雰囲気は、それか。