住宅街の南側にある広い浜辺。釣りや海水浴が可能である。
夏の海水浴シーズンになると海の家などが設けられて海水浴を楽しむ住民の姿も見られる。
桟橋や灯台などの施設もこの浜辺にある。
また、海には海底遺跡などの遺跡群も存在する。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:33:00 更新
ご案内:「浜辺」から笹貫流石さんが去りました。
■笹貫流石 > 「うわ、結構歩いちまったなぁ。やっぱだらだら考え事してるといかんねこりゃ。」
苦笑を浮かべつつ、しんどいがまた歩いて引き返すとしよう。
正直、気分転換になったかは謎だがこういう時間も悪くないと思うし。
少年は、気楽に何時ものように笑いながら、来た道を引き返してのんびり帰宅の途に就くだろう。
■笹貫流石 > この島には【死神】さんも普通に居るし、そういう存在から見れば自分が垣間見ている『死』は取るに足らないものかもしれない。
けど、やっぱり見て面白いものでもない…自分の死を間接的に見続けるみたいで。
「まぁ、普通なら精神ガリガリ摩り減るよなぁ、これ…。」
一度、聞いてみたい。『死』に纏わる力を持つ人たちに。ソレとどう向き合っているのかを。
今の少年は、足元が何時崩れてもおかしくないような薄氷の死線に常に立ち続けている。
「落っこちたくねぇし、別に死にたがり願望も何も無いけどねホント…異能と向き合うのも地獄だし。」
異能と向き合う事は死と向き合う事だ。一応人間なのでそれは中々にきっつい。
気が付いたら結構な距離を歩いていたので、一度足を止める。だらだら考えてたらかなり歩いていたようだ。
■笹貫流石 > 少年にはいまいち”生きてる実感”が感じられない。
食べて、飲んで、寝て、仕事して、遊んで、誰かと交流して、…それでも見えてしまうから。『死』が。
目に見える形でソレを示され続けると、自分は本当に生きてるんだろうか?とよく思う。
心臓の鼓動は確かに聞こえているし、大地に両足を付けてしっかり立って歩いている。
それでも、それでも何処か俯瞰して見つめている己が居る気がして。
「…やっぱ俺にゃ『挑戦者』は土台無理な話なのかもしれんねぇ。」
何に挑戦すればいい?正直何を当て嵌めてもピンと来ないのだ。何かこう、雲を掴むみたいな感覚で。
「こう、生き甲斐とかありゃ少しは変わってくるのかもしれんとは思うけど――うーん…。」
生き甲斐なんて別に無いんだよなぁ。生きてるだけ儲けものなんだし。
■笹貫流石 > 「いやぁ、でも釣りは中々悪くないかもしれん…今度俺もやってみっかねぇ。」
ただでさえ面倒な立場だし、ちょっと気分転換は色々と挑戦してみたいものだし。
…でも、常世の海ってやべぇ魚とか普通に居そうだけど大丈夫かな…鮫とか釣れたらどうしよう。
(まぁ、普通に考えて釣る前に竿ごと引っ張られて海にドボン!かもしれんけどな~…)
常世鮫とか絶対にあかんだろう。目が四つあったり口からレーザーぶっぱしてきても俺は驚かない。
想像してみると、何か男の子のロマン的なアレで鯨に匹敵する巨体の鮫になってた…いや、迫力あって格好いいしね。
でも、海の中にまで『死の気配』は見たくない。目を開いたら問答無用で見えるのが困りもの。
「今日は珍しく早番で風紀の仕事終わったし、あっちのお仕事も無いし…平和だねぇ。」
平和か…平和か?まぁ、平和だな…うん、多分。潮騒の音を聞きながら歩き続ける。音楽でも聴きたい気分だ。
■笹貫流石 > 最近余計な激務続きで参った…否、余計な仕事は何時もの事かもしれないけど。
偶には俺も気分転換したい!という感じで普段あまり足を運ばない所に行こう!という事で浜辺に来た訳だが。
「……そういや、海水浴とか行きそびれたな…眼福の光景を見逃したのは致命的損失だよなぁ…。」
そんなぼやきを零しつつ…あ、そもそも海水浴とかに気軽に女子を誘う事は出来ないので、多分単独であるその場合。
…いや、違うよ友達居るよ!…友達以上に何処かしらやべぇ知人ばかりなだけだ!!
(…うむ、俺の10代の青春は灰色どころか真っ黒というかある意味でレインボーカラーになりそうね…)
なんて戯言を内心で思いながら浜辺を一人のんびりと歩く。海水浴は行きそびれたが釣りとかはどうだろう?
「…そういや、あの旦那は偶に釣りとかしてんだったよな……想像いまいち出来んけど。」
まぁ、人は見掛けによらないのはよくある事だと思われる。
ご案内:「浜辺」に笹貫流石さんが現れました。
ご案内:「浜辺」からシャンティさんが去りました。
ご案内:「浜辺」から杉本久遠さんが去りました。
■シャンティ > 「ふふ……『物語』、には……刻ま、れた……も、の?」
悲鳴もどこ吹く風、とばかりに女は笑う。
「約束、だ、もの……ずる、くは、ない……わ、よぉ?
ふふ。答え、は……どこ、か……に……」
そこまで口にしたところで、手が引かれる。
軽く、力もない身体は、あっさりと男の手の内、膝の上にまで落ちる。
「あ、ら……?」
どうとでもできる。どうにでもなる。
そんな状態のまま、女は少し、首を傾げる。
平静そのものであり、かえって自分でその状態を生み出した男が赤面していることが対象的であった。
「ふふ……あり、がとう……」
男の振り絞った言葉に、応える。
「私、の愛……は、博愛、だけ、れどぉ……
その、輝き、が……いつか、届く、よう、に」
女は、笑わなかった。
■杉本久遠 >
「ぐはーッ!
勘弁してくれよ、しかも絶妙に似せないでくれ!」
読み上げられた声に悲鳴を上げる。
けれど、手は離さない。
「ん、んんん?
えっ、なんだそれ、わからないってどういう――あっ、それはずるくな――んむぅ!」
時間切れと言われ、抗議も抑えられてしまう。
これだから、いつもいつも、彼女の手のひらの上にいるような気持になるのだ。
けれど――たまには、やり返してもいいだろう?
「――なら、今はオレしかできない事で我慢する」
むす、と子供っぽくむくれつつ――彼女の手を引く。
そして器用に彼女を、膝の上に抱き寄せた。
そんな我儘に、耐荷重ギリギリの簡易チェアが抗議の声をあげるが知った事じゃない。
「その――あー――」
膝の上に抱いた事で近づいた顔を見て、ついやってしまったとばかりに赤い顔を逸らし。
ただ、それでも両腕でしっかりを彼女を横抱きに支え。
「――シャンティ、愛してる」
恋人未満から、恋人もどき――そして婚約。
ようやく手の届いた彼女に、改めての言葉は――どれくらい響くのだろう?
■シャンティ > 「あ、は……ふふ……そう……そう、ねぇ……?」
くすくす、と笑う
そういえば、長い付き合いになったものだ。
短くも濃密であった、あの彼らとの日々よりも長く……
『「大本命は捕まえられたからな。
――オレは一度捕まえたら中々手を離さないぞ。
懲りないめげない、諦めない、よく知ってくれてるだろ?」
咳払いをしながら、男は言ってのけた』
女は、謳うように読み上げた。
心做しか、口調まで似ているような気がした。
「……」
最後に、男から出されたヤキモチのような言葉。
くすり、と笑いが漏れる
「ふふ……あぁ――そ、れ?
わか、らな、い、の……ね、ぇ?」
くすくすと、くすくすと、いつもの調子で女は笑う。
「答え、は……ね。教、えて……あげ、たい、けれ、どぉ……ざぁ、ん……ねん。」
人差し指を口に当てた。
しーっと、沈黙のポーズをして見せて
「反則、は……さ、っき、まで……もう、時間、切れ……よぉ?」
反則だから、今だけ。悔いのないように――
そう、言ったはずだと女は告げ……沈黙のポーズを解いた人差し指で、男の唇を軽く叩いた
そして、また。くすくすと笑うのだった
■杉本久遠 >
「四年も君に揶揄われてきたからな。
それにあんな劇まで見せられて、面倒を背負う覚悟くらいなくちゃこんなこと言えんさ」
なんて、言ってから急に恥ずかしくなったのか、口をへの字に。
ほんのり顔が赤い。
まあ、紆余曲折はあれど、ようやく彼女の心に手が届いたのだ。
ようやく、じわじわと実感がやってきたのだろう。
「ン、ンンッ!
ま、まあ、大本命は捕まえたからな。
――オレは一度捕まえたら中々手を離さないぞ。
懲りないめげない、諦めない、よく知ってくれてるだろ?」
そう言って笑いつつ――『あ』と変な声が漏れた。
「そう言えばシャンティ。
あの劇の騎士役のモデルは、あの『ラムレイ』だろう?
そのー、な?
わかってはいるんだが、オレは?」
と、ほんの少しだけ。
愛するヒトの――愛する婚約者の大事な劇に、自分がいなかった事にヤキモチを妬くくらいは許されるだろう。
■シャンティ > そして――餌だけ取られた釣り竿を見せられる
「あ、ら……締ま、らない……わ、ね?
け、ど……釣り、は……本命、では……ない、の……で、しょう?」
くすくすと、笑うのだった
■シャンティ > 「あ、は……」
くすくすと笑う
ああ――本当に、愚直で察しが悪くて、まるで正反対だ。
こういう人物こそが、輝くのだろう、と笑う
「言って……おく、けれ、どぉ……
扱い、は……面倒、よ、ぉ?」
くすくすと笑う
自覚はある。そして、自覚がない。
そのどちらもがきっと齟齬や問題を起こすだろう。
それでも困った笑いを浮かべながら、乗り越えようとするのだろう。
それを、笑ってみるのも一興だ