2024/06/17 のログ
マルレーネ > \ バァーーーンッ!! /

水着!

自作をした水着は水を吸ったらクソほど重くなったので結局購入しました。
紫色の修道服とちょっと近い色をした短めのパレオビキニを身に着ければ、その肢体を隠すことなく見せつける。
少しだけ体重が増えたのは内緒だ。

\ バァーーーンッ!! /

麦わら帽子!

日差しが強いから持ってお行き、と渡された麦わら帽子は、少し端がギザギザしている荒っぽい作りの、古風なもの。
彼女のわずかなおしゃれ心で小さな花のアクセサリをつけてはいるが、どちらかといえば農家っぽい気配がぬぐえない。

マルレーネ > \ バァーーーンッ!! /

屑籠!

麦わら帽子よりなぜかいい素材で作られた背負い用の屑籠。なんと右と左に分けられるよう仕切りがあって、燃えるゴミと燃えないゴミと分けられる便利仕様だ。
しかしその分巨大化は避けられず、パンパンにゴミを詰めると子供は身動きが取れなくなるから注意しなければいけないぞ。

\ バァーーーンッ!! /

トング!

先日は素手で全部ゴミ拾っていたけれど、浜辺の缶ゴミとか暑くて辛い。あと腐ったものとかうんざりする。そんなときのためにちょっと長めのトングを用意した!
これでゴミがきれいに拾えるぞ!

マルレーネ > はい、ゴミ拾いである。
マルレーネ > 「まあ、それでもだいぶ楽になりましたね。」

以前を思い出す。分厚い修道服を身に纏って、ゴミ袋を手に一人でもくもくとゴミ拾いをして……。
はあぁ、思い出すだけで辛い気分になってくる。
これも試練って思ってましたけど、結果的に綺麗になることが一番大事じゃないです?
そう主に問いかけても特に返事はなかったのですが。

「この格好も恥ずかしいかと思いましたけど、こういうお仕事なら暑さを避けるために合理的判断ですし、悪い話じゃないですね。」

ひょい、と缶ゴミを拾い上げて、背中の右側に入れる。持ち上げただけで中身が残っているかはだいたいわかるし、腰を曲げなくていいから楽でよい。

「奉仕活動だから苦しくて大変でないといけない、というわけではないですもんね。」

ひょいひょい、ひょい。

マルレーネ > 「……よし、この辺りは綺麗になりましたね。」

ここまではできた、と目印になりそうな場所まで掃除を済ませれば、一歩歩くごとにがっしゃん、がっしゃんと缶ゴミを鳴らすシスター。

帰り道がそれなりに恥ずかしいことに気が付くのは、もうちょっと後である。

ご案内:「浜辺」からマルレーネさんが去りました。
ご案内:「浜辺」に武知 一実さんが現れました。
武知 一実 >  
「はぁ……はぁ、ふぅ~~~もう追って来てねえな?」

月曜日。今日も今日とて喧嘩が見つかり風紀に追われ、海辺くんだりまで逃げて来たオレだ。
このところ何かと物騒な所為か、風紀の警邏が増えたのと通報されてから駆け付けるまでの時間が短くなってる気がする。
こっちはただ喧嘩してるだけだってのに、ったく。

「あーーー、しかし走ったなあ。
 商店街近くからだから……ああどんだけ走ったか考えたくもねえ。」

ほとぼりが冷めるまで少し休んでくか、と浜辺を歩く。
この辺りは週末に懇親会やった辺りか。
人もハケて、機材の片付けも済めば海開きまでは少しがらんとした物淋しい場所だ、と思う。

武知 一実 >  
「今はこんなでも海開き後は賑わうんかねえ、やっぱ」

海だの川だのプールだの、夏場は水辺が賑わうらしい。
クラスでよくつるんでる奴らが盛り上がっていた。 水着だ何だと、オレにゃ関係無いから適当に聞き流してたが。
……ああ、全く以て関係ねえな。 実際に海辺に来ると改めてそう思う。

「泳ぐとしたら誰も何も居ないプールを貸し切って、てとこか。
 ……何が楽しいんだそんなもん、クソッ」

思わず悪態をついてしまうが、別に海や川やプールが嫌いなわけじゃない。
嫌いなわけじゃないからこそ……何と言うか、遣る瀬無い。
せめて泳ぐのと関係の無い、こないだみてえな催し物があればまた別だろうが。

ご案内:「浜辺」にDr.イーリスさんが現れました。
Dr.イーリス > 不良A「ぜぇ……はぁ……。くそっ、しくじったぜ……!」
不良B「どこまで追ってくるんだ……あいつ等!」
不良C「まさか、風紀委員に見つかっちまうとはよ……!」

学生にかつあげしてるところを風紀委員に見つかってしまい、追われる事となった不良集団。
必死に走り苦し気な表情の不良四人、その前を走る漆黒のアンドロイド《試作型メカニカル・サイキッカーMk-Ⅲ》の肩に座って涼し気な表情をしているイーリス。

「随分と風紀委員に見つかる頻度が増えましたね……。しかし、さすがにここまでは追ってこないようです」

そうして浜辺までやってくる。
追ってこない事に安堵して全員立ち止まり、四人不良達は息を整える。
浜辺にもう一人いる事に気づき、そちらに視線を移した。

「一実さん、ごきげんよう。これは、ジョギング中に奇遇ですね」

一実さんに挨拶しつつ、アンドロイドの肩から跳び下りる。
イーリス自身はジョギングしてないし、ジョギングというよりただの逃走であった。

不良A「一実の兄貴じゃないっすか」
不良B「ちーっす!!」

武知 一実 >  
人が黄昏ている所に複数人分の足音と、重い機械の動く音が聞こえてくる。
独りになりたい気分という訳でもなかったので、早々にアンニュイな気分を放り投げて振り返ってみれば、

「ああ、お前らか……」

週末の懇親会にも顔出していた、不良どもとその指揮役らしき少女。
揃いも揃ってむさ苦しいな、と思いつつも声を掛けられれば頷きを返す。
ジョギングにしちゃ不良どもの疲労が大きすぎるし、ちらっと聞こえた話の内容からすれば風紀に追われていたのだろう。

……同じ身の上だと思うと何だか納得いかねえ。

「うるせえ、兄貴って呼ばれる年じゃねえよ。
 何だ、早速一飯の恩も忘れて悪さでもしたのか?」

Dr.イーリス > 「ご、ご恩は忘れていません。お肉お野菜、焼きそば、とても美味しかったですが、あれはあれ、これはこれです」

目を逸らした。

不良C「兄貴と呼ぶのに年齢はあまり関係ないっすよ、一実の兄貴」
不良D「イーリスの姐さんも、年下っすけど姐さんと呼ばせてもらっってやすね」

敬称に近いものらしい。

「それにしても、随分と警備が厳しくなりましたね。風紀委員があちこちでパトロールしております。あれが原因でしょうか。機械……怪人? みたいな?」

武知 一実 >  
「近頃の不良ってのは、棚上げが得意なのか?
 通すスジも通せないんなら不良もやめて真っ当に働け」

ご都合主義で生きるんなら政治家とか向いてんじゃねえの、知らんけど。
まったく、本当にこいつらと同じ括りで風紀に追われてたと思うと泣けてくる。
泣く代わりに片っ端からシバこうかな、こいつら。

「敬われる筋合いもねえよ」

我ながらにべもないにも程があるとは思うけど、本心だから仕方ない。

「ああ? 理由なんざ何だって良いさ。
 いちいち気にしても仕方ねえし、あんま興味もねえんだ」

風紀が出張ってるわけじゃなければ喧嘩くらいはしに行ったかもしれないが。
――けどまあ、ああいう手合いは喧嘩屋(オレ)なんかが出たところで手の打ちようがねえだろ。

Dr.イーリス > 「む……」

表情の変化が乏しいながら、少し頬を膨らませる。

「筋の通し方というのは、何も更生だけではありません。あまり不良舐めないでくださいね」

わりと屁理屈である。
美味しいもの食べさせてもらってご馳走様でした、でもあれはあれこれはこれ、と言ってるわけなので。

不良A「お堅い事言いっこなしっすよ」
不良B「風紀委員もっすけど、手伝いをしていた一実の兄貴にも懇親会では世話になったっす」
不良C「細けぇ事を気にしねぇとは、一実の兄貴、男気溢れてるっすね! 痺れるっす!」

爽やかな笑顔の不良達。

「それは失礼しました。風紀に追われる身でもあるものでして……。そういえば、一実さんはどうして浜辺に?」

武知 一実 >  
「不良舐めてんのはどっちだ、一端の口叩くつもりなら筋くらい通せって言ってんだ」

それが出来ないってんなら不良やめろ、と言ってんだオレは。
まあこんな不毛な問答しててもしょうがねえ、虚しくなるだけだな。

「ああ、あ~……頭痛がしてくるからお前らちょっと黙ってろ」

不良たちへと言い放っておく。 このまま好き放題喋らせといたら、自分からは喧嘩売らねえっていう誓約を放り捨てて手が出そうだ。

「…………お前らと同じだよ、喧嘩してたら風紀に見っかって追っかけ回されて、ここに」

今のオレ、苦虫3ダース(36匹)くらいまとめて噛んだ顔してそう……

Dr.イーリス > 「むむ……」

先程よりも頬を膨らませてしまう。

「……いえ、不良としての筋の通し方の話をしても平行線ですね。私達は、筋を通し方が更生、と極端に考えていないだけです」

頬を膨らましていたけど、ある程度冷静になって。
あれはあれこれはこれ、というのは屁理屈の部類であるが、イーリス達はイーリスなりに懇親会での恩を感じているのは確か。
要は、筋の通し方、というのに一実さんとイーリスとの、認識の差である。

不良A「お口ミッフィーちゃんっすね!」
不良B「頭痛いなら、頭痛薬をどうぞ!」

不良の一人が一実さんに、粉が入った小さな袋を差し出した。

「いえ、その薬品は私が開発した頭痛薬ですが、今の一実さんに必要なものというわけでは……」

じとーっとした目で、頭痛薬を渡す不良を眺めている。

「……同じ穴の狢ではありませんか。よくも偉そうに、筋を通すだのなんだの言えたものですね」

筋だなんだ言われたのを根に持っている風に、だがあくまで冗談のような親し気な軽さでそう返した。

武知 一実 >  
オレは別に更生しろだとか思ってるわけじゃない。
飯の恩を感じてるんなら一週間くらいは大人しくしとれ、と思ってるだけだ。
やっぱり拳で言わんと分からん……いや、どのみち徒労な気がする。考えるの止めよう。

「……ああ、もういい。平行線なのは同感だ。オレだって別に風紀じゃねえんだから問い質す気もねえ」

けどもし何かしてる場で出くわしたら……雷は落とさせて貰う。比喩でなく。

「………。」

差し出された頭痛薬を見、不良を見、イーリス…だっけかを見てから、静かにイーリスへと頭痛薬を回した。要らん。

「一緒にすんな……ホント一緒にすんな……
 オレはむしろ人助けで喧嘩してたら追い回されてるだけだ」

喧嘩自体ダメなんですって、風紀的には。
それはそれとして、そういう訳だから同じ穴の狢と言われると凄くムカムカする。お前らみたいなのシバいてたら悪者扱いなんだぞと。

Dr.イーリス > 一週間どころか、懇親会の次の日には、魔術師の方から魔導書を盗むという事をしでかしている不良少女であった。
よもやその魔導書の方が本体で、さらにそれに気づかず保管してたら逃げられましたな失態を犯しているが。

返却された頭痛薬。
そりゃいらないよね。

「しかし、こちらの気持ちを落ち着かせるお薬は、今の一実さんには有効かもしれませんよ? 服用すると、なんだか落ち着いた気持ちになれます」

別の粉薬を一実さんに差し出してみる。火に油を注ぐ行動な感じがするが、イーリス自身に挑発の意図はない。

「人助け、という事はかつあげしていた不良がいたので、ぶん殴ってやったとかそんな感じでしょうか。立派ではありませんか。私達がかつあげしている時には出くわしたくないものですね。しかし、確かに悪者を裁いて悪者扱いされるのは嫌なものですね」

立派と純粋に褒めつつ、同時に殴られる立場になりかねないので忌避を示しつつ、だが悪者扱いされる事の不満にはこくこくと首を縦に振って共感を示した。

武知 一実 >  
オレでさえ翌日は喧嘩してないってのに。
いや、普通にそういう場面に出くわさなかったからだが。

頭痛薬は丁重にお返しした。 本当に頭痛薬か知れたもんじゃねえし。
代わりに取り出された粉薬を一瞥し、オレは多分何とも言えない顔になってる。
……やっぱ根源を叩くのって大事だと思うんだ。 パチパチと髪の中で大気が弾ける音が聞こえる。

「まあ、そんなとこだ。
 とは言え実際は割って入る程度だけどな? そしたら喧嘩売られるから買ってるだけで……」

実際立派だと思う。前半は。後半はまあ、趣味と実益を兼ねてるというか……
あまり褒められたものではない自覚はあるけどもだ、だからと言って悪者にされる謂れもねえ。
そしていまいちコイツらに理解を示されても納得いかねえ……!

Dr.イーリス > 「やはり、この気持ちを落ち着かせるお薬を飲んでおいた方がいいですよ。ご遠慮なさらず。ちょうどこの薬品の試験をしたいと思っていたので、私にとっても都合がいいのです」

そう言って一実さんの手を取り、そして彼の掌へと強引に落ち着くお薬を乗せようとする。
これでも本人に挑発の意図などなかった。

「ありますね、よくあります。かつあげをしていたら突然割って入ってくる人がいて、そして彼等がそれにカチンときて喧嘩を吹っ掛けてしまい、そして大乱闘」

じとっとした目で、その“彼等”たる四人の不良へと視線を向ける。

不良A「面目次第もないっす、姐さん!」
不良B「むかついたから、ついやっちまってました!」

武知 一実 >  
「要らねえっつってんだろうが。
 んなトンチキ被検体になんのも間に合ってんだよ」

落ち着けオレ、落ち着け。ここでキレても何の得もない。
後でほとほと虚しくなるだけだ、落ち着け。冷静になれ。
強引に渡されたお薬を突っ返しながら、オレは数歩イーリスから距離を置いた。

「……まあ、そんなわけでオレぁとばっちりで風紀から追われてただけだ。
 一緒にすんな、お前らと」

そして黙ってろって言ったよなオレ、と不良たちを見る。
4人そろって丸焦げにしたろかホントこいつら……!

Dr.イーリス > 「それは残念。ちょうど良い被験者がいると思ったのに……」

突っ返された薬を仕舞って。
一実さんに睨まれた不良達は、こくこくと頷いている。

「同じ穴の狢ではない事は理解しました。義理と人情に溢れる方とただの不良ではだいぶ違いますね。しかし、原因がどうであっても風紀委員に追われている立場というのはお互い変わりませんね」

そう口にして、どこかの方向に指を差す。
指を差し示したその先にいるのは、猛ダッシュしてくる風紀委員が数名。

風紀委員達 > 「いたぞー!!」
「あいつ等、お騒がせ者同士つるんでやがる! 全員、その場を動くな!」

ドドドドドド!!

武知 一実 >  
「いいか、せっかくここで会ったのも何かの縁だ、ひとつ良い事教えといてやる。
 被験体って言葉でオレを指すんじゃねえ」

大気が爆ぜる音が大きくなった。 まあ、向こうに非はねえよ。それは分かってる。
こればかりは半ば八つ当たりに近い。が、看過出来んもんは出来ん。

「そりゃあ、一緒くたにされたくねえのはオレの我儘だ。
 その辺はちゃんと自覚してんだ、よ……?」

何を今更、だから苦虫頬張ってんだこっちは。
頭痛が違う何かになりそうになってきたところで、不意にイーリスがどこかを指差す。
釣られてそっちへと目を向ければ……

武知 一実 > 「お前ら今後絶対に二度とオレに関わんなよ!?」