2024/07/14 のログ
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にゼアさんが現れました。
■ゼア >
連日の猛暑により、前倒しとなった海開き。
暑さにやられていた人、海を待ち望む人、青春に生きる人――様々な人々の思いを乗せて、常世の夏が始まる。
《桃源リゾート》がオープンしたこともあり、若干人入りは少ないものの。
それでも人の集まる海岸に、巨大な影が一つあった。
「といやー」
段ボールの山が、勢いよく砂浜に落とされる。
どっかぁん。
海開きが早まるということは即ち、海の家が賑わう時期も例年より早まったということ。
満足な準備ができていないところも多く、とにかく物資も人手も足りていない。
そういうわけで、今日のゼアは海の家でお手伝い。
大量の氷、食べ物、浮き輪、パラソル、ゴムボート、エトセトラエトセトラ。
両手に積み上げた数々の物資が、巨大な少女によって海水浴場に運びこまれていた。
「ぜぇー、あぁーっ」
どっかぁん。
投げてはない、念のため。
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にマトさんが現れました。
■マト >
バイトというのはいいものである、人の役に立てる上にお金も貰える
本日マトが受けたバイトは開いたばかりの海における設営準備のお手伝い
「荷物運びは心強い味方がいる――といっていたけど」
「成程、之は確かに心強いね」
「やぁ、精が出るね」
たどり着いた先には巨大な少女と、運ばれた物資の山
「えーと、まずは食材と氷だね、氷に関しては――」
といいながら、マトは片手に本を持ち、小さく言葉を紡ぐ
「寒威」
彼が勉強中の氷の魔術のうちの一つ、指定位置に冷気を飛ばす簡単な魔術である
あなたが運んできた大量の氷や食物を中心に、クーラーがかかっているかのようなひんやりした空間が出来るだろうか
「よし、之で暫くは持つから、指示された場所に運んでいこうか」
「あぁ、そうだ、僕はマト、人造生命体だよ、今日はよろしくね?」
ワンピース姿を揺らすマトは、巨大な少女……あなたを見上げながら屈託のない笑みで名乗るだろう
■ゼア >
「?」
のそり。
声がした気がして、その方向に首を向けると、そこには何やらワンピースを着たひと。
前のめりになって視線を近づけると、積み上げた山にひやりとした感覚。
「んぉー」
感心の声を挙げるゼア。
「はろー。今日一緒にお手伝いしてくれるおひと?
ゼアはゼアだよ。よろしくねぇ」
ほわほわとした色で挨拶を済ませると。
「んーとねぇ、ゼアがとりあえず近くまで運ぶから、中に運び込んでほしいのです」
適材適所と申しまして。
■マト >
「海の家にまで運べば冷蔵庫があるとはいえ、この日差しじゃ直ぐ溶けちゃうからね」
上手く魔術が成功して安心した顔を見せつつも
「ゼアか、うん、お互い頑張って終わらせよう」
「任せてよ、僕は之で結構身軽さには自信があるから、どんどん運んじゃうね?」
適材適所、いい言葉である、マトも自分で持てる分の荷物を抱えつつ、一先ず搬入先まで共に歩いていくだろう
「それにしても暑いね、氷じゃないけど溶けてしまいそうだ、転移砂漠の方だともっとひどいんだろうけれど」
■ゼア >
「よろしくおねがいしまあす。よっこいしょー」
荷物を抱える人造生命体に敬礼。それから大きな箱をいくつか持ち上げて、同じように搬入先へ。
「ねー、暑いねえ。
ゴーレムちゃんは帽子、被らないの? 涼しいよー」
商店街の帽子屋で貰った麦わら帽子にちょいちょいと触れる。
ゼアと一緒に大きくなっているために、もし落ちたら人一人くらいなら余裕で包み込めそうだった。
そうでなくても、動くパラソルのごとく大きな影を作り出しているのだが。
「なんだったら、ゼアで日よけしてもいいんだよー。"ネッチュウショウ"は怖いらしいから。皆無理するなって言ってるしね」
■マト >
「結構な量だね、僕一人だと時間がかかったかも」
大量の荷物を苦も無く運ぶあなたを見上げつつ、麦わら帽子の陰になるように移動して
「うーん、ピンとくるものがなくてね……でも、その帽子は良さそうだ、今の服にも似合いそうだし」
「というわけで日よけには喜んでさせてもらうよ、ねっちゅうしょーは怖いからね」
「僕は図書委員なんだけど、最近は暑すぎるせいか図書館で勉強している生徒も沢山みるよ」
「寮でするよりもああいった静かな場所の方が身が入るって人も多い……らしいね、聞いた話だと」
スパとかはどうしても遊ぶ場所だしね、と付け加えつつ日差しの中を並んで歩く
■ゼア >
「やりきったら、かき氷おごってくれるらしいよー。頑張ろうねー」
終わった後のご褒美を今から考えながら搬入場所への道を行く。
「商店街の帽子屋さん、いっぱい帽子あるよー。今度ぜひ寄ってみてねー」
猛暑でそれなりに売り上げも多くなり、忙しいらしいと言っていたことを思い出した。
また今度お手伝いに行こうかなー、と思考がそれる。
「はいはいどうぞー。無理はしないでねぇ、気持ち悪くなったらすぐ言ってねー」
周りの大人たちが口酸っぱくいってくる言葉を復唱。
「図書館、すずしいの? ゼアあんまり行ったことなくって」
図書館とか勉強とかはあまり縁のない少女である。
成績のことはもうちょっと考えてほしいものだが。
■マト >
「かき氷、いいね、まだ一度しか食べた事ないけれど好きなやつだ」
「なんだっけ、アレを食べてみたいな、ブルーハワイ?」
マトの方は何味を選ぶかまで考えているようだ、少しだけ足取りが軽くなったように見えるかもしれない
「商店街か、うん、今回のバイト代で買ってみる事にするよ」
「うん、ゼアの方こそね、僕よりも太陽に近い事だし」
「涼しいよ、本は高温多湿……暑くて湿ってる所は厳禁なんだ」
「だから図書館は基本的に涼しくて、しっかり換気もしてあるのさ」
「ゼアは好きな本とか、本のジャンルとかあったりする?」
対するマトはまだ目覚めてから数か月の新米生徒かつ図書委員
学習意欲こそあれどまだまだ習う事ばかりだったりするのである
そんな中でも自分に答えられる事は積極的に答えていく構え
■ゼア >
「ブルーハワイって何の味なんだろうねえ。海の味?
海ってしょっぱいのに、ブルーハワイは甘い……」
歩きながら思考の渦に脳のリソースを持っていかれる。
別にブルーハワイは海水の味ではないのだが、ゼアにはそんなことはつゆ知らず。
「どうぞ行ってみてー。きっと似合う帽子が見つかると思うのです」
半ばステマのようだが、深い意図はない。
「うんー、実はねぇ。結構暑いんだぁ。あ、今は大丈夫だよー。
ほんとに無理だったら言うからねー」
大きくなっているということは、表面積も大きくなっている。
即ち、日光の影響も増している。少なくとも今は大丈夫だが。
「へえ、そうなんだぁ。本ってデリケートなんだねぇ。
ゼアはね……本はね……あんまり読まない」
本を読むよりは、外で遊んだりお手伝いしたりな彼女。
ゆるふわマイペースながら、意外と行動はアウトドア派なのだった。
■マト >
「ハワイは島の名前だった筈だよ、そして青い……」
「青くて甘いもの……あ」
「分かったよゼア、ガリガ〇君だ、コンビニで売ってる奴」
「あれの味を元にしているのかもしれないね、ハワイは……もしかしてガリガ〇君はハワイ発祥なのかも」
なお全くの的外れである、食べたことがある中で青く、甘みがある食べ物といえばで出てきたのがそれしかなかったのだ
「楽しみだな、バイトで人の役に立つのも嬉しいけど……」
「そうして得たお金で、色々ものを買いそろえていると、何というか……」
「うん、改めてちゃんと『お金に、為になる事をした』って実感できる気がするんだ」
「そっか、なら何時でも言ってね、僕、氷の魔術を勉強してるから、冷やすのとかは結構得意なんだ」
魔術のほかに異能もあるのだが、それは今役立つものでもないので置いておき
「そうなんだ、手荒に扱っちゃダメなんだよ、丁寧に丁寧にね」
「本はあんまり読まない……なら、絵本とか……写真集とかなら気に入るかもね?」
かくいうマトも転移砂漠にピクニック?に行くなどそれなりにアグレッシブ、というかフットワークは軽い方だったりする
とはいえそんなアウトドアタイプの人でも好きそうな本という事で少し考えてみたりしつつ
「っと、もうそろそろ搬入先かな?」
楽しく話ながら歩けば行程も一瞬、いつの間にか二人は搬入先の直ぐ近くまでやってきているだろうか
■ゼア >
「なるほどー、ガリ○リ君かぁ。へぇ、あの味なんだぁ。
ハワイのアイス……ハワイって暑いとこだよねぇ。だからアイスもおいしいんだねぇ」
的外れは的外れを生み、それを訂正する人もおらず。
間違った方向に結論が着地する。
真実は闇に葬られた。
「わかるよー。ゼアもねぇ、お仕事して、みんなが『助かった』『ありがとう』って言ってくれるのが嬉しいんだぁ。
ふふ、お仕事楽しいよー」
「はぁーい。あ、さっきも荷物、冷やしてくれてたよねぇ。
助かりました。ありがとー」
「絵本、写真集……なるほどー」
機会があれば読んでみようかなー、と頭の片隅で考える。
さてその機会が訪れるか。それは本人にもわからない。
「……あ。いつの間に。
お喋りしてるとすぐだねぇ。よっこいしょー」
両手に抱えた箱を、建物のすぐ近くに置く。
そうして全ての箱を置き終わったら、ゼア自らも人間サイズに戻って。
「それじゃあ、中に運びましょー」
■マト >
「成程、暑いから冷たくておいしいものがつくられる、真理だね」
そして真理になった
「ふふ、なら僕らはお揃いだね」
うんうん、と頷きながら薄桃色の髪を揺らして
「魔術の練習にもなるからね、僕はまだ覚えたてだから反復練習の一部って事さ」
「本以外にも映画とかもあるからね、覚えていたら一度来てみるといい」
あくまで本人の意思には任せつつ、楽しめそうな内容を進めたりしながら歩みを進める
「そうだね、っと……一瞬で縮んだね、面白い力だ」
「うん、それじゃあどんどん運んじゃおう」
人間サイズに戻ったゼアに少し目を丸くしつつも、ひょいっと荷物を海の家の中に入れていく
運ぶ途中でもそうだったが、見た目よりも筋力はあり、かつ見た目以上に身軽な体をしているらしく
「此処まではゼアが大活躍だったしね、此処からは僕も頑張らないと」
よいせよいせとテンポよく荷物を移動させていく
■ゼア >
「ふふ、お揃いだねー」
似たような桃色の髪をしていることもあり、どことなく親近感。
「魔術、使えるんだねぇ。凄いねえ。
ゼアはあまり使えないので、尊敬なのです」
「よぅし、ゼアも頑張るよー。
よっこい……しょーっ……とっと……」
負けじと荷物を抱えるが。
巨大化していた時とは違って、筋力は大きく落ちていた。感覚の違いに思わずたたらを踏む。
マトのそれとは明らかに手際が劣れど、それでもゼアも荷物を一つ一つ、建物の中に運んでいく。
■マト >
「うん、練習中だけどね、教えてくれてる子もいるんだ」
同じ図書委員に魔術を習いながらの生活である、実際に役立てられるとそれも相まって嬉しくなる
「ありがとう、でも、ゼアのさっきの姿も凄い役に立ってたからね、魔術じゃないって事は異能や種族関係かな?」
楽し気に笑いながらあくせく荷物を運んでいく
魔術で多少冷やしたとはいえ、足の速い食べ物は特に急ぐに越したことはない
「無理はしなくて大丈夫だからね、ゼアが一気に運んでくれたおかげで休みながらでも仕事は間に合いそうだし」
何て少し気にかけつつも貸し出し用のパラソルなどを奥に運んでいく