2024/08/17 のログ
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にカエルムさんが現れました。
カエルム > 「………………………暑い」

日傘の下、サングラスをかけ肌の出ない格好の完全防備状態で高い位置の椅子に座る。
この季節はこういった仕事が多く稼ぎ時なのは事実だ。
事実なんだが…

「暑い」

用意していた冷たい飲み物もすぐにぬるくなってしまった。
いくら文句を言おうとも暑さが和らぐわけでもないが言わずにはいられない。

「暑い……」

海水浴場へ向けて飛ばしている監視用の空飛ぶ目玉も気を抜くと熱でうっかり消滅してしまいそうだ。
もちろんそんなヘマをするほど馬鹿ではないが。

「今のところ異常ナシ…」

このまま何もなければ、といいかけてやめた。そういうコトを言うと大体何かが起きる。
飲み物の補充などに赴きたいが万一のこともあり下手に動けない。一応雇用主にその旨の報告は上げるが。
つまり、最低でも返事が来るまでは結局文句を言いつつも大人しく監視を続けるしかないのだ。

カエルム > 代理の人間を立てて冷たい飲み物の補充などを済ませて戻る途中。

「……?」

巡回を続けていた空飛ぶ目玉の視界の端に何かが映る。
巨大な…ヤドカリ…? 幸い海水浴場に近い場所ではないが。

「…あー…………」

念のためこの仕事の上役に報告。
…放置の指示が出ても仕事終わりに討伐に行くか。
ヤドカリの纏っている家部分に金目のものが多少見える。
幸い海水浴場から遠い場所なので雷撃を使っても一般人に影響はないだろう。

「ま、その前に仕事仕事、っと」

暑さ故の気の進まなさはあるが、任された仕事はきっちりとこなす。
冒険者としての矜持のようなものもあるがそれ以上に性分だろう。
もちろん仕事の手を抜くと死ぬ世界で生きてきたせいでもある。

「…電気式の冷房装置ってボクの雷撃で動かせないかな」

そんなぼやきが夏の空に溶けていった。

ご案内:「【期間限定】海水浴場」からカエルムさんが去りました。