2024/08/29 のログ
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にDr.イーリスさんが現れました。
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にナナさんが現れました。
ご案内:「【期間限定】海水浴場」にエルピス・シズメさんが現れました。
Dr.イーリス > 「海です!」

とても暑い夏。眩い太陽の日差し。
今日は、『数ある事務所』のみんなで旅行の日!
エルピスさん、ナナさん、イーリスの三人で海にきた!
赫さんは、ちょっと来れなくてお留守番していただいている……お土産買って帰ります。

人が多くいる海水浴場。泳いだり、砂浜で遊んだり、ビーチバレーをしていたり、海水浴場に訪れた人々はそれぞれ海を楽しんでいた。

イーリスは白色で胸部と腰部にフリルがついたワンピース水着、その上から淡い桃色のラッシュパーカーを羽織っていた。
頭に三毛猫のミケちゃんを乗せている。

浜辺にビーチマットを敷き、ビーチチェアを設置。ビーチバラソルを立てていた。
ビーチマットの上に私物やらクーラーボックスやら頭のミケちゃんをビーチマットに置く。

「ミケちゃん、私達の私物をしっかりと見張っておいてくださいね!」

ミケちゃん「にゃあ~」

ナナ > 「海だねぇ。」

暑い日差しに潮風の匂い
青い海には多くの人達が夏の一大イベントを楽しんでいる

白のビキニと赤のパレオ、似合う体型にしてるので立ち姿は中々のもの

「やっぱ夏の海ってすごいね。人が沢山すぎて酔いそう。」

落第街ではあまり見ない規模の人混み
初めてのサマーバケーションに驚きが沢山
のんびりとビーチチェアに座りミケちゃんを撫でる

エルピス・シズメ >  
「なんとか間に合ったね。
 ホテルのチェックインは済ませてあるし、ゆっくり遊ぼっか。」

 太陽輝く夏の海。
 8月が下旬に入ろうとも、真っ盛りと言わんばかりの晴天。
 
 栗色の髪をポニーテールにまとめた濃茶の瞳。髪型はとりあえずで緩めのポニーテール。
 黒のワンショルダ―と薄紺のホットパンツのセパレートタイプの高品質な水着を着用した、女の子の様な男の子。
 水着の可愛らしさも相まって、ぱっと見は女の子。

 特筆すべき要素として、普段の多腕の機械義肢ではなく人と変わらぬ肌色の右腕と左脚を備えている。
 これにもちゃんと理由がある。

(このタイプは男女兼用のもなくはないし、大丈夫……だよね)

 イーリスとのデートで選んだ水着。

 従来の義肢を付けたままでは公共施設や海水浴場の利用が遠慮があった。
 想い人であるDr.イーリス(かのじょ)その気持ちを慮ってくれて、
 エルピス(ぼく)の為に作ってくれた特注の義肢。

 そんなこともあり、勇気を出して可愛い寄りのものを選びました。

Dr.イーリス > ミケちゃん「にゃうぅ~」

ナナさんに撫でていただいているミケちゃんは、とても心地よさそうにしていた。

「ふふ。海開きもあともう少しで終わりますからね。夏の思い出として、最後に海を楽しもうという人はやはり多いです」

ナナさんはあまり人込みは慣れていないかな、と笑みを浮かべる。

「ナナさんの水着、とても素敵でございますね。モデルさんみたいです」

凄く良い体型で、ビキニとパレオを着こなすナナさんに、にこっ、と笑みを浮かべた。

「デートの時と違って、エルピスさんは義肢がより人間のものに変わって、この前買った水着のお姿がより可愛らしくなりましたね」

エルピスさんの方に視線を向けて、瞳を細めて微笑んでみせた。

そうして、いっちにーさんしー、とイーリスは準備体操をする。

「エルピスさん、義肢は慣れてきましたでしょうか?」

準備体操をしながら小首を傾げる。

ナナ > 「ん~こう見るとあれだよねぇ、女ばっかりって思われそう。」

イーリスとエルピスを眺め、これがどう見れば男女カップルに見えるのかと考える
可愛らしいイーリスとそしてどちらかと言えば綺麗な女の子の顔のエルピス
仲のいい女友達と評価されても違和感がない

「多すぎるのはあんまり経験ないからさぁ。でも大イベントなんだなって感じで嫌いじゃないよ。」

にぎやかな事は嫌いじゃない
落第街でのにぎやかとは別の意味で平和な感じ

「イーリスもエルピスも可愛いんだからナンパとか気をつけなよ?
あ、後イーリスは変なメカとか電撃禁止で。」

海で電気、だめ絶対
後は妙なメカで大惨事になるのを防ぐため一応言い含めておく
エルピスはそういう心配がない分安心できる

自分はどうか?この辺りのナンパなんて落第街の連中より可愛らしい
いざとなったらミケちゃんが守ってくれる

エルピス・シズメ >  
「うん。演習場の訓練は見合わせたけど、活発に動く分にも問題なさそう。
 それでもやっぱり、普通の腕と足で動くのはまだまだ新鮮な感じかも。」

 ワンショルダーの袖の無い側である、右腕を振ってからピースサイン。
 義肢の継ぎ目も見えず、綺麗な肌が大胆に露出している。
 水着として吸い付く衣装は動いてもずれることがなく、とても嬉しそうにはしゃいでる。

「ん……そうだね。三人でのイベント、いっぱい、たのしも?
 ナナの学生証も色んな所で使うから、無くさないようにね。」

 細工のある学生証(特注の偽造学生証)
 公共の場で出るにあたり、ナナを『虹希ななみ』として旅行に招待するためのもの。
 無くさず持ち歩くようにと、改めて伝える。 

「僕は男の子だけど……
 ナンパは……イーリスがされたらやだな。」

 自分がされるとは思っていないので、イーリスへと意識が向く。
 他の誰かにナンパされるイーリスを想像すれば、無意識にイーリスに身体を近づけて腕と手を絡めようと伸ばす。
 
「泳ぐ前に、赫さんにも着いたって連絡しておきたいな。
 せっかくだし……写真でも撮って送る?」
 
 到着の連絡と、写真撮影の提案。
 三人で写真を撮っておきたい気持ちがあるらしい。

Dr.イーリス > 「ふふ。それはもう、女三人で海に来たようにしか見えないですからね」

エルピスさんはもう女の子にしか見えない。
女三人で海にやってきた、もはやそんな光景だろう。

「そうですね、イベント行事ってみんなで盛り上がれてとても楽しいです。はい! いっぱい楽しみましょう!」

楽し気に笑みを浮かべて見せた。

「お気遣いありがとうございます、ナナさん。ナンパされたとしても、私にはエルピスさんがいますからね。エルピスさんが追い払ってくださいます。ですよね?」

エルピスさんがイーリスの腕と手を絡めようとしてくださった時、少しだけ頬を赤らめてイーリスはさらに踏み込んでエルピスさんの腕を抱きしめる。

「それに…………。改造した結果、予想外に体が成長しなくなった私は子供のまま……。ナンパ無縁は良い事ですが……」

ちょっと沈んだ表情。
ナンパ無縁は良い事だが、体が成長しなくなったのを気にして四年。自分で改造した結果なので、完璧なる自業自得。
気にしているといってもそこまで深刻に思っていないので、すぐ明るい表情に戻る。

「ナンパでしたら、むしろナナさんこそお気をつけてくださいね。ナナさん、とてもお綺麗ですからね。変かどうかはともかく、メカでしたら既にそこに」

パラソルを指差した。

「よかれと思って、打ち上げ花火をあげられる機能つけておきました! 夏と言えば、花火でございますからね!」

そう説明して、イーリスはどやっとした表情で胸を張った。

「エルピスさんの義肢、慣れているようでしたらよかったです」

海に来るまでも、エルピスさんの動きに違和感は感じられなかった。
エルピスさんに馴染みやすいよう、エルピスさんの一部になれるよう設計したので、ちゃんと馴染んでくれて喜ばしい。

「そうですね、写真撮りましょう! 赫さんに、私達が楽しんでいる写真送りましょう! どこで撮りましょうか、やはり海を背景にしたいですね!」

ナナ > 「身分証の大事さは理解してるから大丈夫。
こんなのがあるだけでどこでもいけるんだから凄いよねぇ。」

学生証
偽造した物だが効果はてきめん
これがあるから今回の旅行に踏み切れた魔法のカード

「多分される時は2人セットでだから安心しなよ。
良いねぇ写真、赫も美女3人で目の保養になるだろうし♪」

写真を送ると言われれば立ち上がりやる気満々
折角の思い出を何か形にして残すのには大賛成

「仲が良くていいねぇ。
でもイーリス、世の中色んな趣味の人は居るから気を付けてよね。」

バカップルと言いたくなる
見ていて可愛らしいから別にいいのだけれど

確かに子供体型ではあるのでそこまで心配しなくても良いかもしれないが何事にも例外はある
夏にテンションがおかしくなって手当たり次第に声をかける、なんてこともあるかもしれない

「そこはまぁ大丈夫かなぁ、大体無視してればいいし丁度いいゴミ箱も近いし?」

ナンパされても基本的に無視、家族旅行に来てるんだから邪魔するな!
後はしつこければ大海原(ゴミ箱)に投げ捨てればいい
海岸が汚れない究極のエコかもしれない

エルピス・シズメ > 「うん。いつだってそうするよ。
 それにイーリスはイーリスだから、成長しなくても大好きだから大丈夫。」

 腕を抱きしめるイーリスに、頭を寄せて囁くように告げる。
 ナンパやストーカーなんかに渡したくない。そんな強い気持ちが籠められたささやき。

 花火のくだりは気にしないことにしたらしく、笑って誤魔化す。
 
「そう言ってくれると嬉しいな。僕も用意した甲斐があった。」

 本当はそれが普通なのだけれど、ナナが楽しそうにしているからおくびにもださない。
 少なくとも、ナナにとっては魔法のカードになってくれているから。

 体型の話も気にしないことにしたらしい。これも笑って誤魔化す。 

「そうだね、海を背景にして……ミケちゃんはナナの頭の上に乗っける?」

 写真を撮ると決めれば、イーリスと共に立ち位置を調節する。
 エルピスからは身体を離すことは、今の所はなさそうだ。

Dr.イーリス > 「私達二人にナンパしてきても、私はエルピスさんの背中に隠れる事にしますので大丈夫でございますよ。色んな方々、確かにおられますね……。“王”みたいなストーカーさんだったり……」

最近、とある熊さんにストーカーされてしまった。
いや、ストーカーでは済まない因縁ある相手で、色々あった。熊さん、エルピスさんにも酷い事した。

「ごみ箱、でございますか……。ごみ箱、凄くごみが多くて溢れかえってますね」

きょろきょろとして、海の家の手前に置かれているごみ箱を発見。海に訪れた人達のごみで溢れかえっている。

「エル……ピスさん……。ありがとうございます。えへっ」

エルピスさんに頭を撫でてくださって、成長してなくても大好きと言ってくださって、イーリスは嬉し気に満面な笑みを浮かべていた。

ミケちゃん「にゃにゃあぁ~」

ミケちゃんはナナさんの頭に跳び乗った。
そうして、三人で並んで撮影。
イーリスは、エルピスさんの腕に抱き着いたままだった。

体内コンピューターの指令により、ビーチマットに置いていたバッグの中からイーリスのスマホが浮かび上がり、そして三人を撮影する位置に移動。
イーリスのスマホは自作であり、飛行機能も搭載されていた。

「それでは皆さん、笑顔です!」

イーリスはスマホのレンズに、にこっ、と笑った。

ナナ > 「エルピス様様だよ。
私はこんなの作る技術も伝手もないし。」

と、またイーリスとエルピスの距離が縮まった気がする
ここまで警戒心を出してればそうそう声がかかる事もないかも

「それじゃぁそんな感じで、おいでミケ~」

よっ、と肩に足と頭に手を置く肩車スタイル
私の頭の上に乗るなんて光栄におもいなー?なんて

「あ~そう言えば居たねぇストーカーアンデッド。
折角海に来たんだし美味しいお塩でも買って帰ろうかな。」

アンデッド避けに美味しい塩を使った料理を考える
考えただけで思いつかないので帰ったらシェフ赫に丸投げしよう

「イーリス…本当にゴミ箱に叩き込むわけじゃないからね?」

観光客で溢れかえりそうなゴミ箱に叩き込むと思われてるのかなとしょんぼり

笑顔、と言われたのでスマホに向かって可愛らしく笑顔

エルピス・シズメ > 「成長は身体だけじゃないし……イーリスの心と頭は、立派に成長していると思う。」

 微笑むイーリスに幸せそうな微笑みを返して、カメラへと向き直る。
 人が多い分ゴミが出るのは仕方のないことなので、気にしない事にした。

 きっと、これを掃除することを仕事とする人もいる。
 夏のバイトにはそういうものもあった気がする。

「僕の場合はツテだけどね。みんなにもないしょだよ。」

 いたずらっぽく笑ってみせてから、改めてイーリスのスマホのレンズに向き直る。
 合図とともに向けられる表情は、とても楽しそう。

「んっ!」

 スマホのレンズ越しに無邪気に笑う。
 リラックスしきって純粋な楽しみに溢れている時にしか見せないような、滅多に見れない笑顔。 
  

Dr.イーリス > ミケちゃん「にゃにゃにゃあ~」

ミケちゃんはナナさんにとても懐いている様子で、楽し気にしていた。

「お塩を買ってかえるのもいいですね。ストーカーアンデッドさん、まだ生存している疑惑もありますからね……。成仏してくださっている事を祈って……」

お塩で《月輪の王》をお祓い。
そんな願いもちょっぴり込めて、ナナさんに頷いた。

「普通、こういう時ってごみが溜まっている場所に放置したりすのでは……」

目を点にしつつ、ぱちぱちと瞬き。
イーリスは元不良少女であり、その時の考えはやはり残っている。
喧嘩に敗れた相手がごみのたまり場に放置されるという印象をなんとなく持っていた。
つまりは、無視してもナンパし続ける相手をナナさんがちょこっと返り討ち、そしてごみが溢れかえっているごみ箱の前に放置、というイメージ。

「私が成長できているのなら、それはエルピスさんやナナさんと一緒にいられたからです。ふふ、とても感謝ですね」

そう言って、満面の笑みを浮かべてスマホで撮影。
撮影を終えると、スマホがイーリスの手元に移動して、キャッチ。
お二人に撮った画像を見せる。

「とても良く撮れています。ふふ。私達の、素敵な思い出……」

目を細めて、微笑んで。

「お二人と、あと赫さんに送りますね」

スマホを操作して、エルピスさんとナナさん、赫さんに海での三人(と一匹)の画像を送った。
赫さんには『お留守番ありがとうございます! キメちゃんと仲良くやってくださっているでしょうか! 私達、海で楽しんでます!』とメッセージを添えて。

ナナ > 「ミケもご機嫌だね。」

頭の上で楽しそうなミケちゃんにご満悦
写真が奇麗に取れればビーチチェアに座りパラソルの下にでのんびり
ミケちゃんはクーラーボックスの上に置いておく

「言わないよ、エルピスには色々助けられてるんだから。
おぉ…イーリス流石落第街育ち、ゴミは砂浜が汚れるからゴミ箱に捨てようね。」

蓋を開けてみたら中々激しい思想だった
やはり生存競争を勝ち抜いてきただけは有る

「にしてもこんなに賑わってるとなると海の家なんかも充実してそうだよね。
あっちの方に有ったし泳ぎ疲れたら行ってみても良いかも。」

海と言えば海の家も外せない
割かし固定概念で沢山のナナであった

エルピス・シズメ >  
ストーカー(赤い王熊)
 今はあまり考えたくないけど、そうなったら手段は選んでいられないね。
 いっそ風紀委員の破壊神さんに仕事として……ううん、今は暗い話題はやめておきたいな。」
 
 赤い月の話題が出れば、溜息。話題が話題なだけに冷静さを取り戻してしまう。
 同時に、イーリスの呪いを弱めたものと、そのものが風紀委員であることと、
 最近落第街で治安維持と破壊活動を行っている、『恐怖の破壊神の蒼い影』がその風紀委員であることを思い返す。

 全部が紐づいた時には、思わず天を仰いだ。
 呪いを弱めたイーリスへの恩も大きく、とても複雑な心象だ。

 まるで"恐怖をあおることそのものを目的とする"ような蒼い影の振る舞いは、目論見通りエルピスにも伝播している。

 落第街で生きる一人としては、『風紀委員の行動』も『破壊神の気まぐれ』(理性であれ感情であれ)も懸念すべき事項。

 あのものの指先一つで、どうにでもなってしまう力関係は覆し難い。

「うん。お願い。どんな感じに撮れてるのか楽しみ。」

 写真が届けば沈潜した気分は戻り、顔をほころばせて喜ぶ。

「海の家もいっぱいあるみたいだから、よりどりみどり。
 お財布は気にしないで、いっぱい遊んでいっぱい食べて、楽しい思い出を作ろっか。」

Dr.イーリス > ミケちゃん「にゃんにゃんにゃあぁ~」

クーラーボックスの上に置かれたミケちゃんは、とても懐いているナナさんの頭に戻ってくる。

スマホを確認している時に。

(蒼さんから、Messageがきておりますね。後でお返事しておきましょう)

と思いつつ、とても気になる内容であるが、今はスマホを一旦バッグに仕舞った。

「そうですね、疲れたら海の家で一休みしましょうか」

微笑みながら頷いてみせる。

「“王”を話題に出してしまいごめんなさい。今はあまり深く考えないようにしましょう」

例の破壊神様の存在はとても心強い。
今は旅行を楽しみたいという事で、“王”の話題を切り上げよう。

「それではひと泳ぎしにいきましょう!」

海を指差してから、イーリスはエルピスさんの手を引いて海へと走り出した。

ナナ > 「破壊神さんに頼るのはやめといた方が良いかもよ?
あの人敵じゃなくても完全な味方って訳じゃないし。」

知っている限り、こちらが助けを求めて素直にそのまま助けてくれるかは微妙な所
安易に神頼みをするのもあまり気乗りではなかったり

「流石エルピス太っ腹~
……太くないなぁ、偶にエルピスが男だって忘れそうになるんだよね。」

太っ腹と言っては見たものの改めて観察してもほぼ女の子
腰のライン等も含めて女の子っぽい、普通に女の子と言えば通用しそうなくらいに
やる時はやってくれる頼れる家主なのだが

と、頭がモフモフした
冷たい場所より自分の近くが良いらしい、愛い猫め

「行ってら~
ほら、ミケもいってにゃ~」

頭の上のミケちゃんの手をフリフリさせながら海に向かう2人を見送る
もう少しこうして荷物番として海の喧騒を楽しみたい
それにミケちゃんも居るしこうしてのんびりするのも気持ちがいい

エルピス・シズメ >  
「……ナナとイーリスとの面識があること考えると、
 あの人とは一度お話しておきたいな。……ふたりのどっちかに、伝えて貰っても大丈夫?」

 イーリスの恩人であり、ナナも面識がある。
 そのものが風紀委員の実行部隊であることを考えると、活動が本格化する前に話はしたい。
 この際いっそ、破壊神云々は一度おいておく。

(すくなくとも……個人としてのお礼は言える内に言っておきたい。)

 コンタクトが叶うのならば難しい話は抜きに真っ先に伝えよう。
 そこだけは違えたくない。

「ぁ、う、うん。僕は男の子だからね……。」

 腰は細く、腰から下のラインも丸みがある。
 男の子っぽい所は肩と腕と膝ぐらい。

 ナナに揶揄われると恥ずかしい。
 シリアスな雰囲気はどこかに消え、恥じらいをみせた。 
 
「うんうん。行こう! ……でも、どこも混んでるね。
 空いてそうな場所、ないかな……?」

 気持ち強めに明るく振舞って、めいっぱい楽しむ活力を取り戻す。
 ただ、人が多い。どこかに穴場スポットでのんびり泳げる場所がないか、探し始めた。

Dr.イーリス > 蒼さんはなんだかんだでとても優しい破壊神様。
“王”の事に関して、素直にそのまま助けるというタイプの人ではないけど、それでも心強い味方ではいてくれるとイーリスは思っている。

ミケちゃん「にゃにゃあぁ~(行ってにゃ~)」

ナナさんに手をふりふりさせれて、エルピスさんとイーリスを見送るナナさんであった。

ミケちゃん「にゃあぁにゃにゃあぁ~」

ミケちゃんはナナさんの眼前に尻尾を垂らしてゆらゆらさせていた。

イーリスは、先程その破壊神様から届いたMessageの内容を思い出していた。

「……ごめんなさい。今は海を楽しみたいという気持ちが先行しすぎていました。エルピスさんの仰る通り、重要な事ですね。では蒼先生とエルピスさん、ナナさん、私の四人でお会いする機会を設けてみましょう。蒼先生にもご連絡してみます」

そう言って、微笑みつつ頷いてみせた。

「人が多い場所ばかりではありますが、あのあたり泳げるスペースありますね!」

そうして、比較的空いているスペースに、エルピスさんの手を引いて走っていく。
ちょうど海に足をつけた時に、ちょっと波がくる。
その時にイーリスは波にさらわれ、エルピスさんの手を離してしまった。

浜辺から数メートル先で、イーリスは溺れていた。

「た、助けて……! わ、私……お、泳げないのでした……!」

顔と手だけ出している状態で、足掻いていた。

ナナ > 「ん~……今のエルピスを見て一発で男って分かるかは半々位かな~」

丁寧に観察すれば勿論分かるには分かる
ただ第一印象であの可愛らしい顔に目が行くとそうともいかない
自分も最初は性別を勘違いしていたくらいだし

「ミケはここで私とお留守番ね~
幾らイーリスお手製でも塩水まみれのとこには行けないよ~」

ね~と目の前で揺れる尻尾を眺める
家族連れやカップルに仲のいいグループと言った感じの人が数多い

それにしても、あの2人を見ていたら少しは彼氏というものに興味も出てくる

「ナンパかぁ……ん~…」

今の自分の姿で同年代の男の子をナンパする
そこはかとなくよくない気がする

なのでイーリスが大変な事になっているとも知らずミケちゃんとのんびり浜辺を楽しんでいるのであった

エルピス・シズメ > 「7割ぐらいは……えっと、いってくるね?」

 気づいて欲しい、の方。
 声もやや高めで、中性的。

 お留守番しそうなナナには小首をかしげる。
 泳がないのかな、と思っているらしい。

「ううん。僕もちょっと気を回しすぎた。でもありがとね。
 それはそれこれはこれで、楽しむ方を優先しよ、イーリス。」

 嬉しそうに手を引かれて走り出す。
 丁度いいところがあったので、足を入れる。

(あっ、この海、深い……)

 歩いて行くと、ぼぼ、と、砂が沈む感触。思ったより急に沈んだ。
 この身長でも胸まで漬かるということは──

「あ、う、うんっ!」

 潜水して水底を蹴る。
 弾く様に流れに逆らってイーリスまで向かい、抱き上げる形で上に寄せる。。
 
 少なくともこうすれば、今の所は溺れない。 

「大丈夫? ここ、思ったより深いね。
 ……足を取られないように、慎重に歩くよ。しっかり捕まって。」

 足を取られたら大分まずい。
 イーリスの顔と手だけ出るぐらいとなれば、1mよりちょっとある。

「遠回りになるけど、浜辺に向かう潮の流れが何処かにあるはずだから、逆らわないで行くよ。」

 最悪力技で抱えて潜水で突破する手段もあるが、それは最後の手段。
 楽しい旅行で怖い思いはさせたくないので、安全な手段を取る。

「大丈夫だから、イーリスはゆっくり海を眺めて、落ち着いて楽しんでね。」