2024/10/14 のログ
■シャンティ > 「ふふ……『物語』、には……刻ま、れた……も、の?」
悲鳴もどこ吹く風、とばかりに女は笑う。
「約束、だ、もの……ずる、くは、ない……わ、よぉ?
ふふ。答え、は……どこ、か……に……」
そこまで口にしたところで、手が引かれる。
軽く、力もない身体は、あっさりと男の手の内、膝の上にまで落ちる。
「あ、ら……?」
どうとでもできる。どうにでもなる。
そんな状態のまま、女は少し、首を傾げる。
平静そのものであり、かえって自分でその状態を生み出した男が赤面していることが対象的であった。
「ふふ……あり、がとう……」
男の振り絞った言葉に、応える。
「私、の愛……は、博愛、だけ、れどぉ……
その、輝き、が……いつか、届く、よう、に」
女は、笑わなかった。
ご案内:「浜辺」から杉本久遠さんが去りました。
ご案内:「浜辺」からシャンティさんが去りました。