2024/06/21 のログ
ご案内:「常世神社」にジャムさんが現れました。
ジャム > 夏も近づく常世の社。
長い昼間の陽光も、お菓子の時間が過ぎる午後。
放課後。
鎮守の森の木立の隙間で胡座をかいて座っている小さな人影が長い尻尾を揺らしていた。

「ふー……!
涼しいー……」

枝葉を揺らして、森の天然の木陰で冷やされた風がおでこを撫でていく。
エアコンで冷えた部屋も素晴らしいけど、異世界出身の自分には風の涼しさが心地よかった。
夕涼みである。

ここの涼しさを知っているのか、どこかから出てきた黒猫が適度な距離をとって座った。ぺろぺろ、後ろ足の付け根舐めてる。

その仕草を眺めつつ。
自分も獣らしく真似てみるかと座ったまま片足だけ高く上げては見比べて遊んでる。

ジャム > 届く。
うむ、己は野生を忘れていないらしい。
猫と同じ毛づくろいのポーズをキメたことで動物としての矜持を思い出して一人満足する。

かくして、自分の腿に唾液の跡をつけた後。
十分に涼んで頭と身体を2日分ほど冷やすと軽い足音を鎮守の森に残して立ち去り――。

ご案内:「常世神社」からジャムさんが去りました。