2024/10/18 のログ
■伊那美かんな > 助かる、という言葉に申し出の通り
重量の大半を肩代わりするように支えてあげる。
「鋭いかな。そんなでも…アリスさんは怪異祓いってやつかな。
神事だからねー。知識としてはあってもお坊さんなんかも専門外じゃないかな。
サポートなんかの仕事も多少はあるんだろうけれど…」
それも人数がさほど多くいるわけでもないだろうし、
祭祀局全員が必要というわけでもないだろう。
だから蜜柑だいふく売り、というのもちょっと不思議な気はするが。
「じゃあちょうどいいね。本殿まで手伝うよ。」
「かんなはお祭り見物はついでで、どちらかというとお参りに来たかな。
ほんとは祭の時期になる前に来たかったんだけれど。」
手伝いながら、会話を楽しむ。
合間にせっかくだから、出店の様子もあちこち見まわしながら。
「蜜柑だいふくいかがですか~・・・って。
やっぱり蜜柑のお菓子のお店が多いと埋もれちゃうね。
蜜柑だいふくの出店もいっぱいある… あ!」
橘のお菓子のお店を見つけて、そちらに一歩引き寄せられ。
ついでに荷物の重さも引っ張る形に。
「あっとと、ちょっと気になるお店があったから見てきていいかな。
それとも、一緒に見る?」
引きずりそうになる前に立ち止まって、そう尋ねた。
■『アリス』 >
「まぁ、そんなこともありまして。
手が空いてる委員会の有志の方達で集まって、
だいふくをはじめとした蜜柑のお菓子を協力して作ったり、
配ったり、売ったりしている人達が居るんですよ」
誤解があってはいけないと思い立ち、
一緒に歩いてくれる環菜へ向けて、説明をする。
「それ自体は素敵な行いだと思いまして……
私も一応、手を挙げはしたのですが、
まさかじゃんけんに負けてこのように練り歩くことになるとは……」
つまり。
担当外、からのじゃんけん負けコンボであった。
できれば、幄舎の隅っこでお手伝いをしていたかった。
「お参りですか、殊勝な心がけですね。
確かに今の時期は――と、ととっ」
いきなり重みが増したので、ちょっと引っ張られつつ。
「だ、大丈夫ですよっ!
勿論です、行きましょうっ……」
引き摺られる前にしっかり立ち止まってくれたので、
無事に済んだ。
環菜の問いかけには、笑顔で返してついていくことにする。
■伊那美かんな > 「あ、うん。
祭祀局で用意するお菓子ももちろんあるよね。」
神前に供えたり、撒下品となるものもあるはずで
そのほかにもにぎやかにするために作るものもあるだろう。
ただかんなの疑問は・・・
「じゃんけんかあ。なるほどね。
でもほらアリスさんの故郷のお菓子とか、そういうアレンジしてたらもう少し売れたかも。
もしくは…だいふくに合わせて巫女服とか着てたら、かな?」
エルフ、神官服、段ボール、蜜柑だいふく。
環奈の印象ではあるが、なんとなくなんというかどこか…シュール?ちぐはぐには思った。
「ありがとう。ちょっとだけ寄るね。」と礼を言うと
アリスさんを連れて出店の一つへ。
姫橘の砂糖漬けのお菓子を見つけて、いくつか購入しつつ
携帯で自分も入る形でお店の写真を撮らせてもらう。
段ボールを片手でつかんでいるので、アリスさんも少し映り込む感じで…
「あ、ちぃくんに送りたいんだけど、一緒にアリスさん映してもいいかな?
よくなかったら少し離れてもらうとみ切れるくらいで済むと思うんだけれど…。」
と、一言ことわり、準備を待って ぱしゃり、と写真を撮った。
■『アリス』 >
「な、なるほど……噛み合わなさも確かに問題かもしれませんね。
それに、故郷のお菓子アレンジというのも、確かに……
提案したら面白かったかもしれませんね。
次に機会があれば考えてみますっ」
ふむー、と。
環菜の意見を聞いて空を見上げた後に、にこりと笑ってみせる。
さて、姫橘の店へ一緒に歩いていって。
「あ、はいっ」
環菜がお菓子を買うのを待ちつつ、
周囲の様子を見やる。確かに蜜柑だいふくのお店も結構並んでいる……。
「あ、ちぃさんに送られるのですね。
構いませんよ、幾らでもどうぞ」
さて、声をかけられれば、写真撮影は快諾する。
手伝って貰っているのだし、お安い御用だ。
首をちょっと傾げた、穏やかかな笑み。
……少々力んでいる気がしないでもないが。
■伊那美かんな > 許可をもらえればエルフさんと橘の菓子の映った写真を撮って
そのままメッセージに添付して壱くんへと送信する。
「ちぃくんちぃくん常世神社でお祭りやってるよ
橘のお祭りなんだってちぃくんの名前だね橘のお菓子もあったよ
アリスさんって祭祀局の神官さんも一緒にいるんだほらメタラグが好きなんだって――」
きゃーっ、とひとり照れたりはしゃいだりしながらだだだだとひとしきり壱くんへ送る文章を打ち込んで。
ぽちっと送信。
「あ、ごめんねおまたせー。うん、ちぃくんに送ったんだ。
ちぃくん橘って苗字だからそのお菓子を探したくって。あとはお参りするだけだから、ちょっと急げるよ。」
蜜柑だいふくの段ボールをよいしょと軽く支えなおして、
先ほど買った、どうやら橘――という名の金柑を軽く餅で包んだ砂糖菓子を差し出す。
「これ、せっかく買ったからアリスさんにもおひとつね。
タピオカのときもほらあんまり知ってなさそうだったから、ぜひ色々試してみるといいなって。」
ぎゅっと押し付けるように。
「アリスさんの故郷のお菓子も、そのうち食べてはみたいなあ。」
と、つぶやきながら。
■『アリス』 >
「……」
様子を見て、ぱちぱちと瞬き。傍から見たら挙動不審に見えるだろう、そのテンションの上がりっぷり。
――ま、でも。婚約相手さんに送るんだったらそうもなりますかね。
微笑んで、その様子を見守りつつ。
「幸せそうで素敵ですね。
なるほど、橘さんと言う名なのですね。
あれ、でも前に『メタラグ』のお話をした際に、
ちぃさんは凄い方、と。
まさか……」
――ちぃさんって、メタリックラグナロクの一流プレイヤー、橘 壱?
「わ、と。
ありがとうございますっ。食べてみますね!
良かったらだいふくもどうぞどうぞ……」
渡された砂糖菓子は、あまり見覚えがないものだった。
そもそも蜜柑だいふくだって、作ると言われて初めてその形を見たのだし。
こうして歩いている内にも、見知らぬお菓子は沢山目にしている。
「そうですか?
ではいずれ、ご馳走させてくださいっ」
ちょっと誇らしげにそう口にしつつ、本殿に向けて歩きだす。
■伊那美かんな > わりと送信内容についてそのまんま口に出てたり出てなかったり。
「ありがとう。うん、そうだよー。
…?」
まさか、続きがないのでアリスさんが感づいた当たりを不思議そうに。
「だいふくいいの?じゃあいただくねー。
せっかくの菓祖祭だし、食べ歩きもいいよね。」
ぱくっとギザギザの歯で蜜柑だいふくにかじりついて。
みずみずしいジューシーな蜜柑の汁気が口の中に溢れてくる。
「あ、じゅーぶん美味しい。
うん、アリスさんの楽しみにしてるねー。…エルフの蜜柑だいふく、いかがですかー。
みずみずしくておいしいですよー。」
宣伝しつつ、本殿に向けて。色々話しながらなのでもう少しすれば着きそうだろうか。
■『アリス』 >
「ああ、いえっ。
それは確かに、環菜さんが凄いと言われるのも頷けるなぁ、と思いまして。
メタラグ界隈では有名な方ですからね」
――世間って狭いものですね……。
いずれ打ち負かすべき相手の存在を身近に感じ入りながら、
エルフは一人頷くのだった。
「ですよねっ、やっぱり美味しいですよねっ
こほん。はーい、売ってますよ~、だいふくですよ~」
二人して協力して声をあげれば、少しずつ人がやって来て。
本殿に着く頃には、それなりの数が売れていったことだろう。
「……いやー、ほんとに助かりましたっ。
良かったらこちらも、どうぞー。
婚約者さんも喜ばれると良いのですが」
そう言って幄舎に置いてある長机の上に段ボールを置けば、
プラスチックのパックの中にだいふくを二つ入れて、差し出した。
■伊那美かんな > 「アリスさんも知ってるくらい有名なんだ。
さすがちぃくんだねえ。」
祭祀局のエルフの人も知ってるくらいならかなり有名なんだろう、
ということをしみじみ実感しつつ(誤解)。
ふたりがかりなこともあってそこそこいい感じで売れて。
軽くなっていけばさほと手伝わなくても持てるような軽さになっただろうか。
そのころにはもう手を放していて。
「はけてよかったー。
あ、ひとつはもらったのにいいの?」
と、応えつつ差し出されたパックをふと受け取る。
「そだね、ちぃくんにお土産にするのもいいかな…。
ちぃくんも頭使うし甘いものは結構食べられると思うよ。」
「じゃあ、かんなはお参りに行ってくるね。」
あとは本殿にお参りして帰るだけだろうか。
帰り道も表参道を通れば、いろいろ見て回るかもしれないけれど。
■『アリス』 >
「ここまで手伝っていただきましたからねっ。
二つくらいは差し上げないと、申し訳ないですから……」
あはは、と。
恥ずかしげに耳の縁を撫でながら、そのように返す。
「分かりました、それではっ!
まだお礼はしたりませんので、
今度は故郷のお菓子でお礼の上乗せさせていただきますねっ」
そう言いつつ、ぶんぶんと手を振って上機嫌のエルフであった。
「……うちに帰らなくて良かったです」
そうして去っていく背中を見送って、
ほくほく顔でぽそっと、そう口にするのだった。
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」から『アリス』さんが去りました。
■伊那美かんな >
別れ際に、「またねアリスさんー。楽しみにしてる!」と応えつつ。
本殿…正確には拝殿のお参りする場所になるがそちらへ向かう。
神社の作法に習って手を洗い、賽銭、鈴を鳴らし
礼拍手をして。
「――――路の――さま、お元気でしょうか。
常世神さま、どうぞよろしくお願い申しあげます。」
礼をもうひとたび。
きちんと声が届いていればと思いながら、しばらくそうしていて。
やがてゆっくりその場を離れて、帰り道へと向かっていった。
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」から伊那美かんなさんが去りました。