2024/10/26 のログ
■エルピス・シズメ >
「ん……もうひとふんばり、頑張るね。」
機械腕を促されるようにイーリスの頬に持っていき、自分の力で優しく撫でる。
エルピス自身も嬉しいらしく、顔に喜びの色が混じる。
「ありがとう。後の整合は任せてね。
……僕がしたのはほんの少しの確認で、後はぜんぶイーリスの力だよ。自信、持ってね。」
イーリスが自分の大切なものや夢を守る為に自分の力で努力している。
その尽力が実を結んでいると、優しく頬を撫でながら伝えた。
「イーリスがいないとだめ、と言う意味だと……僕もそう……かな。
でも、イーリスがいるから、僕も頑張れているものはいっぱいあるからね。」
急がしくてもちゃんと戻ってきてくれてイーリスがいるから、
わずかでささやかな時間でも大切に過ごした。
触れあい、伝え合うだけでも心が満たされる。
その分……イーリスが欠けてしまった時のことは、
考えるだけでも自我が揺らぎそうな位不安になる。
……それでもいいと思っている。
僕もイーリスもまだ14歳なんだから、無理な自律や成熟は破綻のもと。
僕もイーリスも、お互いが欠けたらダメな位には弱くなっちゃったのかもしれない。
(それでも……僕たちなりのかたちで、未来を歩んでいきたい。)
内心で結論を下せば、思考していた近状の振り返りを締めくくる。
「うん。びっくりする位賑やかになった。
ナナは気が付いたら頼れるお姉ちゃん肌で……赫さんは最近は居ない事の方が多いけど、気にかけてくれてる。
事務所もナナも大事で、赫さんにはお世話になりっぱなしだね。」
だから料理を覚えようとするエルピスとイーリスがいる。
成果はきっと、少しずつ。
「ありがとね。イーリス。暖房があれば暖かいお部屋でアイスを食べるの贅沢な楽しみも……できちゃう。
冬になったら二人で……ううん。二人ででも食べたいけど、みんなでアイス、食べよっか。」
機械や光熱関連のインフラに関しては、イーリスに一任している。
少なくとも、冬に寒い思いをする必要がなさそう。
そう思いながら、届いたソフトクリームを一口食べる。
うん。爽やかさのある甘さはどんな時期でも美味しい。
「ソフトクリーム……とても美味しいね。いーりす。」
■Dr.イーリス > 「えへ」
エルピスさんの方からも頬を撫でてくださり、イーリスは嬉し気に無邪気に笑った。
「整合は、《フェイルド・スチューデント組》でもカバーできるところはカバーしますね。今や《フェイルド・スチューデント組》も『数ある事務所』の予備戦力です。ありがとうございます。エルピスさんがそう仰ってくださると、私もなんだか自信が湧いてきます」
エルピスさんに頬をなでなでしてくださり、とても心地よさそうにしている。
「私達、これからずっと一緒にいないとだめという事ですね。一番忙しい時期は過ぎましたから、エルピスさんといられる時間も少しは長くなると思います」
学園生活があり、委員会、『数ある事務所』のお仕事などこなさなければいけない事は色々ある。
エルピスさんとの時間を凄く大切にしたい。
お互いがお互いがいなければダメになってしまうぐらい弱くなっちゃったけど、むしろそれも心地良い。エルピスさんと繋がっていられるという実感は、イーリスに安心感を齎している。
この先もずっと、イーリスはエルピスさんがいなければダメなままなのだと思う。
「ナナさん、私達よりも年は下ですけどしっかりして頼りになりますよね。赫さんとは、最近会えていなかったりはしますね。たまに赫さんが帰ってくるタイミングで、私が委員会のお仕事でいない時もありました……。それでもレシピを残してくださったりで、とても気にかけてくれている事は伝わりますね」
お料理を覚えるのも、エルピスさんと一緒ならなんだか楽しい。
「暖房の開発は終えていますが、まだ各お部屋に置ける程の数は整っていないので本格的に寒くなる前に数を揃えておきますね。応接間に置くこたつも造っている最中です。みんなで、こたつに入って温もりながらアイスを食べるのもいいですね」
笑顔でこくんと頷いた。
店員さんからソフトクリームを受け取り。
小さなお口でソフトクリームを食べる。
「凄く美味しいです! みかんとレモンのミックスソフトクリームも美味しいですから、エルピスさんも少しどうですか?」
微笑みながら、イーリスの持つソフトクリームをエルピスさんに差し出した。
■エルピス・シズメ >
「そう……ありたいな。うん。健やかな時も、病める時も……。」
どこかで聞いたことのある句を、無意識に口にする。
……教会の式場で司祭が結婚式を挙げる時に告げるもの。
ずっと一緒に居たい。そんな無意識から零れ出た結婚式への願望。
もしかすると、二人のお気に入りの童話の影響もあるかもしれない。
「次に赫さんが戻ってくる時には、二人でがんばって手料理でお迎えしたいよね。
できれば、ナナも満足できるぐらいの料理で……デザートはアイスかな。」
暖かい事務所でみんなで料理を食べて、デザートにアイス。
そんな希望に想いを馳せながら腕を離して、話題はアイスへ。
二人でアイスを食べて、楽しそうにして……。
「うん。いーりすのもたべたいかも。
ぼくのゆずとみかんのアイスと交換しあいっこかな。はいっ。」
かがんで背丈を合わせて、たのしそうにソフトクリームを差し出す。
お互いに、相手が持っているソフトクリームをたべっこする形になりそうだ。
エルピスは、とても嬉しそう。
「ゆずの柔らかい酸っぱさもいいけど、レモンの刺激的なすっぱさも美味しいね。
えへへ。いーりすのソフトクリームちょっと貰っちゃった。」
■Dr.イーリス > 「私は、いつでも神様の前で誓う準備……出来ておりますよ」
頬を染めつつ、そう口にした。
二人のお気に入りの童話、《虹の希望のイーリス》の影響もあった。
いつかエルピスさんのお嫁さんになって、イーリス・シズメとしてエルピスさんと共に暮らしていきたい。
でも、晴れ姿はお義母さんに見てほしくもあるかな……。
お義母さん……帰ってくるよね……?
「それは名案ですね。ふふ、赫さんとナナさんに満足していただける美味しいお料理を二人で考えておきましょう。デザートもアイスで賛成です!」
イーリスはお菓子作りにも挑戦している。
せっかくなので、アイスにも挑戦してみようかな。
「えるぴすさんのソフトクリームを食べたいです。食べ合いっこです」
かがんで背丈を合わせてくださる事に、エルピスさんのさりげない優しさを感じてイーリスは微笑んでみせる。
エルピスさんのソフトクリームを一口齧る。
ゆずの酸っぱさがお口に広がっていく。嬉し気に目を細める。
「とてもおいしいです。えるぴすさんのソフトクリームも貰っちゃいました。えるぴすさんと一緒に幸せな味を分け合えて、とてもうれしいです」
嬉しそうなエルピスさんを見て、幸せな気持ちは愛情にもなり、《パンドラ・コアMk-Ⅱ》がピンク色に輝く。イーリスの愛情がエルピスさんに流れ込む。
ピンクの輝きがハートのエフェクトをつくりだして、エルピスさんとイーリスの頭上にひとつ浮かびあがって、空へと消えていった。
この後もエルピスさんとイーリスの幸せな時間は続くのだった。
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」からエルピス・シズメさんが去りました。
ご案内:「常世神社【イベント開催中】」からDr.イーリスさんが去りました。