2025/01/05 のログ
伊那美かんな > 「わあ。」

予想しつつもあり、
予想外でもあった答えにちょっとだけ驚くような声が出る。

照れて、真っ赤で、なんだか葛藤する壱くんの様子に
つい顔がにんまりとにやけてしまうけれど。

安直にその胸に飛び込むのもちょっと難しいなーとかなりつつ。

満面の笑みを浮かべて、とてもうれしそうに。

「ありがとう。約束だね。
それまでは追いかけるよ。」

言わないけれど、その先もきっと保証された約束になるだろう。
ただすぐに、少し、影るように目線をそらして。

「でも・・・うん、ちょっとだけわがままなんだけれどね。
そーゆーのなら何か証が欲しいなって思っちゃうな。」

いわゆる 婚約 ということになるのだろうか。
指輪とは言わずとも何か欲しいなと思ってはしまう。
何か形に残るものを―――



「でもやっぱりちぃくん好きー!」

結局その胸に抱き着くように飛び込んだ。

橘壱 >  
「……それまで、じゃなくてそこから、でしょ?」

まるでこっちのことを手玉に取るように言ってくる。
何が"全部"じゃない、だ。まるで"お見通し"みたいな顔じゃないか。
流石にちょっとむすっと頬を膨らませて抗議の視線。
それに、それをゴールにする予定だってない。
いつまでも、どこまでもずっと進む予定なんだ、こっちは。
それこそきっと、彼女と一緒に。

「あ、証……さ、流石に今何も持ってないし……」

しまったな、結構突発的だったからそう言われると弱い。
どうしよう、と考えていると彼女が思い切り飛びついてきた。

「わっ!?か、環菜ちゃん!?」

びっくりと目を丸くしつつもぎゅ、と抱きとめた。
この子の真っ直ぐな好意には、チャンプの自分もたじたじだ。

「……証は、今度"特別な日"にプレゼントするよ。
 すっかり寒くなってきたし、帰ろうか。一緒に住む場所も考えないとね……」

ふぅ、と脱力するように苦笑を浮かべればあやすように後頭部を撫でた。
羽ばたく先の空を、二人で行くのも悪くはない。
今はそっと、身を寄せたまま───────……。

橘壱 > ……寒空の風が、ゆるりと二人の背中をすり抜けていくのだろう。
伊那美かんな > 耳元にささやかれた 何か に驚いたように目を見開き、
環奈の普段の生気の薄い肌に、さっと赤みが広がる。

返す言葉も、風に溶けてゆき。

ご案内:「常世神社」から伊那美かんなさんが去りました。
ご案内:「常世神社」から橘壱さんが去りました。