2026/02/13 のログ
ご案内:「常世神社」に御雷 天華さんが現れました。
御雷 天華 >  
かつんかつんと、神社の石畳を歩く音。
歩みを進めるのは縦ニットに身を包んだ私服の少女。

「流石に、しっかりと祀られているみたいですね」

境内を軽く見渡しながら、鳥居を潜る。
彼女はそのまま真っ直ぐに本殿へと歩みを進める。

神の通り道たる石畳の中央は当然避けて。
そして、手水の作法もしっかり守って。
最後に賽銭箱に小銭を投げ入れて、鈴を鳴す。
ぱんぱんと二度柏手を打ち、両手を合わせた。

御雷 天華 >  
「来年度からこの地の世話になる以上、挨拶は礼儀ですものね」

程なくして顔を上げ、少女は誰にでもなくそう呟く。
それから薄く瞳を細め、本殿の奥へと視線をやった。

「……御神体は……ふむ……」

何かを悟りでもしたのか、彼女はその歩をゆっくりと別の場所へ向ける。
大きく境内を周り込むようにして、何処かを目指し始めた。

御雷 天華 >  
そうして少女が辿り着いたのは、本殿の裏側。
其処に安置された巨岩の前だった。

しめ縄の巻かれた、人の身の丈を優に超える大岩。
この常世神社の本当の御神体と言われている、大岩である。

「……こちらに居りましたか」

その岩肌に触れようと、少女はゆっくりと歩み寄って手を伸ばす。

御雷 天華 >  
冷たく、無機質な筈の岩肌。
新雪に掌を差し込むように伸ばされた掌が触れる。

「………」

瞳を閉じ、少女は岩肌に掌を押し当てた。
すると、少女の身体から淡い光が洩れ始める。
それは仄かな輝きとなって、岩肌を伝っていく。

光は大岩の全体へと行き渡り、やがて消えた。
少女はゆっくりと瞳を開き、白い吐息を宙へと溶かす。

御雷 天華 >  
そっと少女の手が岩肌から離れ、大岩の前から歩み去る。

「……えぇ、それではまたいずれ」

去り際に岩を一瞥し、軽く手を振るような仕草を見せて。
程なくして正面に向き直れば、少女は境内から外に向けて歩き出す。

「気になる事も多いですが、まずは地理を把握しますか」

彼女が鳥居を潜り、神社の敷地を出た頃合いだろうか。
携帯端末を取り出して、少女は地図アプリを起動する。