この学園に居住する、異世界からの客である「異邦人」たちのために作られた異邦人街には、大通りと商店街が存在する。
異邦人たちの文化を自由に受け入れているため、学生街などとはかなり趣を異にする。
異邦人たちの元の世界の再現し、その心を慰めるのも目的の一つである。
大通りは異邦人街のメインストリートで、学生・教職員居住区にも繋がっている。またそれに併設されるように異邦人のための商店街なども作られている。
異邦人たちの自治に任されているため、常世島でも特に自由なエリアである。
加えて、住宅街も広がっている。
異邦人のために作られた住宅の並ぶ住宅街。
それぞれの文化を尊重して作られているため、様々な種類の家屋が建てられている。
異邦人が必ずこの住宅街に住まなければいけないというわけではない。逆にこの世界出身の住民が異邦人街に住んでも問題はない。
※フリー設定ルームとして設定しています。部屋説明に準拠する形で、異邦人街にある施設や住居などとして部屋を設定することができます。
参加者(0):ROM(1)
Time:08:18:33 更新
ご案内:「異邦人街」から八坂 命さんが去りました。
ご案内:「異邦人街」からミア・コレットさんが去りました。
■八坂 命 >
「うーん、ボクもわからんけど、わからんかったらとりあえずノックして部屋入って挨拶したらええんちゃう?」
閉鎖的だったら間違えましたーで退散すればいい。
陽キャの思考である。
「もしくは自分で作るか、やな……!
たいやき機っていくらぐらいすんやろ」
スマホポチポチしてたいやき機の値段を調べてみる。
うわ、上下で挟んでコンロで使うやつでもいいやつだと一万円以上する。
安い奴なら数千円だから、今度買ってみようかしら。
「あっはっは!
妄想特定外来常世生物ならまだまだあるで!」
なんて箸にも棒にもかからないようなどうでもいい話を、たいやきむしゃむしゃしながら延々続けていく。
――帰ってから体重計に乗った時、悲鳴にならない悲鳴を上げたのは、きっと自分だけではないはずだ。
■ミア・コレット >
「そう? 部活って開けてる部活と閉鎖的な部活の見分けがつかなくて困っている」
「そういうの、どこかでまとめられてないんだろうかー」
部活のまとめとかサイトがあったら逆に面白くなってくるか。
マニアックがすぎる。
「そ、それは……」
「確かに……!!」
いい感じになってほしい。
現実は辛いことばかりだ。
でも、いい感じになってほしいと願うことくらいは許されているだろう。
「妄想じゃない!!」
ツッコミハンドと共にどっと笑い。
そんなこんなで二人のトークは冬のベンチに花開いていったのだった。
■八坂 命 >
「あぶないあぶない。
新年新年」
ふたりして何もない空間をぱたぱた仰ぐ。
一人はたいやきの袋を小脇に抱えて。
怪しい儀式みたい。
「どうぞどうぞ、いつでも歓迎するから
有名になったらなったで行列出来たりして、気軽に食べれんようにならへん?」
たいやき食べるのに一時間待ちは結構きつい。
とは言え売れてくれなければ店を畳むことになってしまうし、だからと言って売れすぎても困る。
ちょうどいい塩梅で売れてくれ、と欲望がにじみ出る祈り。
「知らないのかミアデン!
ボクが今適当に考えた特定外来生物や」
トコヨオオイカノミコト。
それは悠久の時を生きるイカで、その姿を見たことは誰もいないと言う。
イカスミは漆黒よりも黒く、食べるととろけるような甘みとコリッコリの歯ごたえが同居する矛盾を体現したかのような食感らしい。
誰も見たことないのになんで食感が知られているのかは謎。
■ミア・コレット >
「いやぁ新年新年」
窓を開けて空気を入れ替えるジェスチャー。
いや外だけど。窓ないけど。
「それなら気楽に行ってみようかな?」
部活とは縁遠い(もう久那土会だし)けど。
楽しいものは楽しそうなので良い。
「あー……あるかも」
「将来的に有名になってるかも」
くれぐれも危険な生活委員業務などしていないことを。
そしてあのたいやき屋さんが平穏無事に卒業して起業することを祈った。
割と欲望まみれの邪悪な祈りだった。
「トコヨオオイカノミコト……!?」
「命、それは一体!」
戦慄の表情で聞き返した。
■八坂 命 >
「おっと」
慌ててブレーキ。
いやもう崖から飛び出してるかもしれない。
「普通に遊びに来てくれてもええから」
お高いお茶とお高いお菓子が安っぽい紙皿と紙コップで出てきます。
あと虹色に光るゲーミングパソコン。
「どうなんやろね。
本格的にたいやき屋さんをやるための市場調査とか修行とか、そう言うアレかも」
学校を卒業してから本格的にやるとか。
しらんけど。
「びっくりするぐらい黒い……。
この黒さは間違いなくトコヨオオイカノミコトのイカスミ……!!」
そんなイカが存在するかどうかは知らん。
適当にそれっぽい名前をでっち上げているだけである。
うまい。
■ミア・コレット >
「命さン」
さん付けで制止した。
年明けそうそうよくなさが発生していた。
「へー、そうなんだ。なんだか面白そうだし行ってみるかも」
その前に呪われるな。
「楽しそうだね……」
「趣味を仕事にしたくないのかな?」
妄想は膨らむ。たい焼きもふっくら膨らみながら焼き上がっていた。
「イカスミたいやき……!!」
多分美味しい。
美味しいのはわかる。
でも飛び道具だよう、イカスミは…!!
■八坂 命 >
「そう言う意味では純愛モノも勿論基本にして頂点なんやけど。
ボクとしては凌辱モノであったとしても最終的にハッピーエンドならヨシと言うか。
まぁ一番好きなのはハーレムモノなんやけども」
物語の話だよね????
「ボクは毎日おるわけではないけど、襲ちゃ――部長やったら多分毎日おるから。
コタツでコタツムリになっとる」
同室の部長、そろそろ一度家に帰ってきて欲しいなーとか思ってたりする。
「多分料理か屋台か好きなんちゃう?
ほら、楽しそうやし」
示すのはそのたいやき屋さん。
色んなたいやきを楽しそうに作っては嬉しそうに売っている。
遠目だけどめちゃくちゃ真っ黒なたいやきを売っているのが見える。
イカスミたいやきかな?
今自分が袋から取り出したのもそれだった。
漆黒よりも黒い。
■ミア・コレット >
「わかる……」
「完全無欠のハッピーエンドの時の安心感と満足感半端ないしね」
「そう───まるでたいやきのようにね」
価値基準全部たいやきなのか私は。
「へー、そうなんだ。占星術部ね、わかった」
今まで祟られたら割と放置して割と死にかけてたから良いかも。
今年は死にかけたくはないなー。
「ラテラルシンキングってやつだね。日本語で水平思考」
額に手を当てる。
「凄腕のたいやき屋さんなのに普段は一般生活委員…」
「何かしらのドラマを感じる…何か理由があるんだろうか…」
ハムエッグたいやきを食べ終わる。お腹いっぱいになってしまった。
これは夕飯としよう。夕飯ならゼロカロリーも同然。
■八坂 命 >
「っぱお話の基本は問答無用に完全無欠なハッピーエンドやって」
はい、ヌけないって言いそうになりました。
可哀想なのとNTRはNG。
「実家、って言うか母さまが陰陽術の家系で、そのいろいろなアレでそう言うのはチョットデキル。
でも本格的なのはあんま出来んよ。
とりあえず困ったら占星術部の部室に来れば、放課後なら大抵誰かいるから」
お安くしとくよ、と笑って見せて。
「考えつくもん片っ端から作って、上手くいったもんだけ出してるんかも」
全部漏れなく美味しいし。
次に引っ張り出したのは普通のあんこのたいやき。
うーんホッとする味わい。
■ミア・コレット >
「一流のバッドエンドよりなんとかかんとかってやつ」
伝えることを放棄するな私。
どうでもいいけど(いやよくないけど)
今ヌけないって言いそうにならなかった!?
「へー、お祓いできるんだ命。私結構、裏渋に迷い込むから時々頼もうかな…」
実際には裏渋に迷い込むんじゃなくて踏み込んでるんだけど。
そう説明すると久那土会のことまで説明する必要が出てくるので割愛。
「あのたいやき屋さん、なんらかの怪異説ない…?」
人間に宇都宮たいやきを考え出すのは無理でしょ。
いやあるんだけど。ここに。
「こっちのハムエッグ味もマヨネーズの絶妙な味わいで脳壊れる…」
はむはむ。
■八坂 命 >
「いやー、確かに幸せの形は個人で決めてええとは思うけども。
でもやっぱりほら、物語は外から見るもんやし、救いがないとボクは嫌かなぁ。
かわいそうなのはヌけゲフンゲフン」
オタトークが加速して危うく危ういワードを口走りそうになってしまった。
「ボク一応ある程度のお祓い出来るけど」
とは言えぱっと見変なのが憑いているようには見えないから多分大丈夫。
たぶん。
次に取り出すのは宇都宮たいやき。
「もう何でもありやなこれ!?」
食べなくてもわかる、中身は絶対餃子の餡だ。
齧れば広がるにんにくの風味と豚肉の脂、そしてちょっとだけシャキシャキ感が残る絶妙な火入れのキャベツ。
悔しいけどおいしい。
■ミア・コレット >
「幸せならいいって考え、割と創作のメリーバッドエンドで見るんだけど」
「個人的には幸せの形って個人で決めていいと思っているので肯定派だなー」
たいやきとメリバが同価値の女。
「呪われてたら怖いねー」
「……家にあるいっときの勢いで買った路上アクセも手放そうかな…」
そもそもああいうのどうやって手放せばいいんだろう。
何ゴミに分類されるのかすら見当がつかない。
今度、携帯デバイスで調べておかないと。
「OK、大判焼き……OKOK」
異世界からの来訪者なのでそこは柔軟だった。
「これは……えっ」
「ハムエッグ味……?」
いやいや、たいやきですよ。たいやき。
ハムエッグ入れたらハムエッグやきじゃないですか。
でも見た目はたいやき。これはパラドックスだよ…
ぱく、と食べる。
塩味と卵の優しさが伝わってくる……いかん、泣きそう。
「私、ちゃんと幸せだったよ……」
セリフがメリバ。
■八坂 命 >
「ねー」
幸せだからオッケーです。
オッケー、つまりゼロカロリー。
「ちゃんと鑑定してからやないと、もしかしたら呪われてるかも……」
正規品が正義勢である。
「めちゃくちゃジェノベーゼですっごい美味しい……」
びっくりするぐらい美味しいジェノベーゼたいやきである。
これ生バジル使ってんちゃうん???
あまりのおいしさにペロッと平らげてしまった。
「大判焼きッ!
――あ、ええよー」
京都風弁話者としてそこは譲れない。
別に京都で育ったわけではないけど、地元も大判焼き派だったのでそこは問題ない。
ベイクドモチョチョ戦争勃発か?
それはそれとして元々二人でムシャムシャするつもりだったので袋の口を彼女に向けて。