2024/06/03 のログ
蘇芳 那由他 > さて、空を見上げて黄昏てもしょうがないので現実に戻ろう…。

「……ナビ機能以外にも、こう、何か非常手段を一つ二つ確保しないと駄目かもしれない。」

あと、もうちょっと自分の空間認識能力の低さをきちんと肝に銘じておくべきなのかもしれない。
まぁ、反省は今でも後でもいい。取り敢えず無事に男子寮、せめて最寄りの駅くらいまでは辿り着きたい。

(…やっぱりそこらの人に道を聞くのが一番、かなぁ。)

問題は、それに従って移動しても辿り着かない可能性がそれなりにある事だが。

「…【槍】…に頼るのは何か違う、というか流石に神器とはいえそういう力は…。」

あったらどうしよう。何せ死神の神器らしいので。…こういう頼み事は前代未聞かもしれないが。
そもそも、迷子になったから寮まで誘導して欲しい、とか神器が引き受けてくれるだろうか?
…むしろ、機嫌を損ねていざという時に助けてくれない可能性が高い気がする。却下だなこの案。

蘇芳 那由他 > あ、気のせいか頭痛が…何か【槍】が感じ取ってオマエふざけるなよ?的な抗議をしている気配がする。

「…神頼みならぬ神器頼みは駄目…と。じゃあやっぱり普通に道を尋ねて自力で何とかしないとかな…。」

帰宅が深夜とかになったら目も当てられないが、このままここで悪戯に時間を潰してもしょうがない。
前向き…かは分からないがこういう時は兎に角行動する事が大事だと思う。

「あの、すみません…学生区の方へと戻りたいんですが、どちらの方に行けばいいでしょうか?」

そうして、往来の人達に声を掛けていく。そうやって道を教えて貰い、きちんとお礼と会釈は忘れずに。

「…取り敢えずあっちに歩いて…えーと…。」

何人かの人達から聞いた情報を整理して、頭の中に地図…これが凄い苦手だ。
兎も角、思い浮かべてシミュレートしながら歩き出す。無事に辿り着けるといいんだけど。

蘇芳 那由他 > 結果、帰宅まで6時間と43分掛かった日曜日の少年のオチ。
ご案内:「異邦人街」から蘇芳 那由他さんが去りました。