2024/06/23 のログ
ご案内:「異邦人街/汎用異能店」に『流れ』さんが現れました。
■『流れ』 >
舌 打 ち 。
■『流れ』 > 機械の怪人が捕まった。
紅き鮫の怪異が討伐された。
「チッ…」
それらの朗報を聞いて安堵する人間は多かれ、
舌打ちする人間は俺くらいなもんだろう。
何でって?
そりゃあ世間を騒がせるネタ、面白味が消えるんだから。
というわけで、異邦人街の汎用異能店へやってきた。
何でも、誰でも使える異能が売ってるらしい。
■『流れ』 > もっともわかりやすいタイプは、アクセサリー。
指輪、腕輪、ハチマキ。
色んな形がある。
それらに異能の力を籠めるんだとか。
まぁこりゃ誰にでも使える。
否
誰にでも使えるか?これ。
■『流れ』 > 指輪は指がある存在にしか使えん。
腕は腕がある存在にしか使えん。
ハチマキは頭がある存在にしか使えん。
そもそも
サイズ的に合わんなら使えんだろう。
全部人間サイズだ。
異邦人街ってもその辺の基準は人間か?
やれやれ。
■『流れ』 > アクセサリーは、ダメだな。
そう思って、別のコーナーを物色しよう。
欲しいものが見つからない…
「これも違うか…」
とりあえず…弱気そうな困り果てた顔でもしてみよう。
実に
実に
実に
不本意ではあるが。
顔つきの弱そうな雰囲気だけには、自信がある。
■『流れ』 > なんでこんなもん探してるかっつーと
面白い事の為だ
怪異の報道を聞いて恐れる人間が多かろうと
こう考える人間はあまり多くないだろう
■『流れ』 > ―――怪異、もっと強くしてやったら面白いんじゃね?
■『流れ』 > …さて、のんびりやってたって、
あんまり人もいないし適当に頼るのも無理そうだ。
自分で探ってみよう。
「お……食品、か……」
食い物。
ありきたりだが…
少なくとも、アクセサリーよりはユニバーサルだ。
大体のいきものは飯を食う。
■『流れ』 > 色んな異能があるが…属性ごとにカテゴライズされている。
喰ったモノの属性の異能が使えるんだとさ。
……属性。
炎、氷、風、雷、地、……とあって、
もっとも破壊力の高い異能は、どれだろうか?
■『流れ』 > どう考えても、炎だろう。
真っ赤なエリアに並ぶ商品を見る。
"火炎の激辛異能飴"、ねぇ…。
汎用量産型火炎異能が、使えるようになる。
■『流れ』 > 「どれ。…内容は。」
飴玉の袋のラベルを見てみる。
―――属性:炎
―――効能:体内の気力と体力より異能の炎を作り出す事を可能とする。
―――利点:誰でも火炎放射可能。1粒につき10時間継続。
―――弱点:使用者に非常に大きな負担あり。
■『流れ』 > ―――要注意事項:当商品は10時間以内に5つ以上同時に使用しないで下さい。火力が高すぎて使用者に危害を与える恐れがあります。
■『流れ』 > 「ふぅーん…」
正直眉唾物だが、まぁ悪くない買い物だな。
値段もそう高くはない。失敗できる買い物。
必要経費だ。
真っ赤なエリアの火属性の異能アイテムだけを…
ごっそり、全部カゴにぶち込んだ。
■『流れ』 > その数、100個。
これですげぇ楽しい事になるぜ。
ご案内:「異邦人街/汎用異能店」から『流れ』さんが去りました。