2024/06/29 のログ
ご案内:「異邦人街」にカエルムさんが現れました。
カエルム > 異邦人街。異世界からの来訪者の多く居る地域。
その片隅、人目に付きにくい一角に少年は居た。

「……」

ぽちぽち、と異邦人の中では比較的慣れた手つきでスマートホン形式の学生手帳の操作をしている。

「成程。だいたいはボクの知っているモノと変わりは無い、か」
彼の元居た世界にも似たような物が存在したらしい。
それにしても、もう少し大きい操作デバイスが欲しい。
物理デバイスしか存在しない以上このサイズでの操作は少し難しい。
「お金…」
昨夜の店番や案内で手に入れた額ではおそらく足りない、上に物理デバイスを持ち歩く手間もある。
悩みの種は尽きないのだ。

カエルム > 「……はぁ。面倒…」
大きい操作板はその分の大きさと重量ものしかかって来る。

魔術的なアプローチで重量と大きさの問題を無視する、という方法もあるだろうが。
「………そういうの、ボクの仕事じゃないんだケドな」
手先の器用さには自信がある。罠の解除や鍵開けなんかはお手の物だ。

だが機械に関する知識は余り無い。元の世界にも機械はあったがメカニックギルドに対するツテが少なかったのだ。
「はぁ」
ため息。己の人付き合いの悪さがまた裏目に出ている。
だからといって性格を変える気も無いが。

カエルム > そもそも口と人付き合い(ついでに目付き)の悪さは生来のものでそもそも変えようがない、というのが正直なところ。

人にやってもらうにも結局はやはり報酬。
昨日のお人よし、にでも聞いてみるべきだろうか。
そういえば彼も義手義足だった。ツテがあるかもしれない。
「…名前。聞いてない」
興味も無かったから当然ではある。

…やる気は無かったが彼について少し調べるべきか。
それよりは向こうでいうメカニックギルド関係者を探した方が早いだろうか。

カエルム > 「どっちにしても」

自室用に拡張デバイスを買おう。そうすれば持ち歩かずに済む。
難点は自室でしか使えない、という点だがそれはしばらく我慢するほかにないだろう。

そうと決まれば早速。
「まずは値段を見てお財布と相談、かな」
そうつぶやいて電気街のある方向へと歩き出した。

ご案内:「異邦人街」からカエルムさんが去りました。