2024/12/11 のログ
ご案内:「異邦人街」に武知一実さんが現れました。
■武知一実 >
「―――寒っ」
授業終わりにちょっと足を延ばして異邦人街。
軽めの散歩気分でやって来たはいいが、この辺りも寒風が厳しい。
これが……冬か……。
「そしてクリスマスってのも近いんだっけか。 来週?再来週?」
以前も訪れた露店通りも、やたら色とりどりの電飾で飾り立ててビカビカしている。
ちょっと目に優しくないんじゃないか、と思わんでもねえが、繁華街のネオンよりは幾らかマシにも思える。
え?どっちも結局はLED? そっか……
■武知一実 >
「まあ、年に数度とねえ催し物なら多少派手過ぎるくらいで良いのかもしれねえな」
と無理やり自分を納得させて露店通りを歩く。
衣類に装飾品、料理に調度品にその他諸々
相変わらずどんな文化してりゃこんな発想が出て来んだ、と思わずにはいられない様な代物を並べている露店が多く、
眺めているだけでも十分に楽しいのだが。
一応、今回は目的があるにはある。
「アイウェア……アイウェア……
んー、やっぱしっくり来ねえな」
遡る事今日の昼休み。
飯を共にするダチどもが、オレの人相についてとやかく論じた挙句にやれ目元を隠せばマシになるだのと言ってくれやがったので。
それならお前ら今日眼鏡を買って見せてやるから覚悟しろよ、ってな具合で伊達眼鏡を探しに来たという次第だ。
ちなみに、最初はサングラスを買うつもりだったけど満場一致で阻止された。その際にアイウェアっていう呼び名も教わった。
……ファッション、めんどくせえ。
■武知一実 >
「そういや、前に来た時はキーホルダー貰……いや、あれも広義で買った内に入る……か?」
飯代としてキーホルダー押し付けて来たあのちっこい奴は健在だろうか。
また腹減らしてねぇと良いんだが、まあ、商売っ気はともかく技術はあったみてぇだから売り場を変えりゃ食いっぱぐれるって事も無ェだろ。
……幸運のお守り、と言ってた割にゃその効果は実感出来ねえけど。
そんな事考えながら、ボディバッグにぶら下げたウサギのキーホルダーを一瞥する。
そも、運が良くなる、なんて胡散臭いにも程があるし立証しようもないんだが。
「……じゃねえ、眼鏡眼鏡」
とと、思考が脱線してた。
まあ目当ての物が無くとも、何か買えりゃ良いかな、くらいの気持ちは居るんだが。
■武知一実 >
「うーん……どうにもこれだってモンが見つかんねえ。
軽く腹も減ったし、先に何か食ってから腰を据えて見て回っか」
興味を引かれる露店が無いのは、やっぱり赤黄青と煩いくらい輝く電飾の所為か。
ひとまず軽く小腹を満たすため、以前見つけた食事処へと向かう事にしたのだった。
ご案内:「異邦人街」から武知一実さんが去りました。