2026/02/28 のログ
武知 一実 >  
「そーかい」

此方を見て微笑みを向ける顔を見て思う。
何と言うか、邪気が無いというか。
この島においては中々に珍しいタイプの女子じゃなかろうか。
まあ、退魔師をやるにはある程度の清らかさ、みたいなのが必要って考える派閥の出身、とかなんだろうか。

「ま、その辺は追々見極めて行きゃ良い。
 何ならこの島の先達として、オレにも力になれる事もあるかもしれねえしな」

今すぐにこれ、とパッとは出て来ないが。
ううん、何だろうな。しょーもない嘘とか吐いてみるか……?

「だったら、ほのって呼んだ方が分かりやすそうだな。
 ああ、ちょっと前に同じ御雷姓の女子と会った事がな。
 あ……下の名前、何だったっけな……」

御雷(みかづち)っていう方が印象に残り過ぎて下の名前をど忘れした。
まあ、また会う事があれば向こうを御雷、こっちを穂乃って覚えとけば困る事はあるまい。多分、メイビー。

「ああ、よろしくな。
 それで、穂乃は何しに異邦人街に来たんだ?」

今日が初めてって聞いたが。

御雷 穂乃 > 「はい」

ほわほわした笑顔を浮かべたまま。
無邪気、無垢と言うか垢抜けないと言うか。
そんな感じの笑顔だ。

「はい、かずみん様。
 その時は何かお世話になるかもしれません」

今すぐぱっと出来るようなことなんてそれこそしょうもない嘘ぐらいだろう。
それを今実行するのもしょうもない気がしなくもないが。

「はい、ほのはほので構わないですよ。
 それと島にいま来ているのは……天華ねえ様ぐらいかな……?
 だから多分、天華ねえ様ですね。義理の姉にあたります」

そんなことを説明しつつ、ここに来た理由を問われれば、
えっと、と恥ずかしそうな所作をした後に。

「観光……と言えばいいのでしょうか。
 ほのはまだこの島に来たばかりなので知らないところがいっぱいあるんです。
 で、ちょうど来たら見た事もないお祭り……? みたいなのをしてたので足がふらっと……」

武知 一実 >  
……何だか子犬とか、子兎とか、小動物的な雰囲気がすごい。
世間擦れしてないと言うか、しょーもない言い方をすれば希少種だ。
そのままで居て欲しく思う反面、すぐにこの島の風土に染まって行くんだろうな……と思ってしまうのは致し方ねえか。

「ああ、困り事があれば相談に乗るぜ。
 今年の春にゃこの島に来て3年目になる、ある程度の事は知ってるつもりだしな」

安くて美味い外食屋とかなら普通のバイトでの縁もあってそこそこ詳しい。
スーパーのお買い得セール情報とかも、そこそこ詳しい。
……何かだいぶ庶民化して来てねえかオレも……

「あーあー、そうだそうだ天華って名前だ、確か。
 にしても、御雷だなんて仰々しい苗字だよな……代々電気系の能力者でも排出してんのか?」

オレみたいな、と指先だけでパチッと放電する。
正確に言えばオレの異能って訳でも無いんだが、まあ現状はオレが扱ってるので割愛。
そして立ち話も何だから少し歩こうか、と促して。

「観光、か。
 まあ島に来たばかりってんなら、色々見てみたくなるわな。
 お祭り……そうだな、お祭りみてえなもんだ。何月かに一度、こうやって露店が集まってバザールが催されンだよ」

見てるだけでも面白いし、ついつい寄って見たくなるよな、分かる分かる。

御雷 穂乃 > 「三年……長くおられるのですね」

手をあわせてわぁ、と嬉しそうにはしゃぎ。
小動物的と言われればまさにその通りで。

「なら今日お時間があればいろんな所を案内してくれませんか?
 ほのは色々と知りたいことがあるんです」

えへへ……と笑いながらそんなお誘いを一つ。
天華の名が出てこればこくん、と頷いて。

「はい、天華ねえ様でやはり合ってたのですね。
 ……えっと、御雷のおうちは電気能力者と言うわけではないのですが……。
 天華ねえ様は水・氷系統ですし、いえ、ほのは炎と雷なので御雷の名っぽさはあるのですが……」

その散る火花には何かやはり。
こう、近しい何かを感じ取ってしまう。
自分の中の神性が何かを訴えかけているのだ。

「はい。色んな所を知っておきたいので……。
 いえ、知らない方がいい所もきっとあるのでしょうけれど。
 今日はなんて言うか本当にお祭り! って雰囲気にひかれて来てしまいました。
 けれどそんな頻度でバザールがあるのですね……売るものがなくなってしまわないのかな……」

そんな頻度でお祭りみたいなバザーをひらいていたら売るものがなくなってしまいそう。
そんなことをぼやきながら。

武知 一実 >  
「長いと思うだろ? 意外とあっという間なんだ、これが」

いや本当に。
あっという間に3年経つんだよなあ、と思って振り返ってみれば、結構色々思い起こされて。
この島で色々経験したからこそ、あっという間に3年経ったように思えるのだろう。
……穂乃も、いい意味でそうあれば良いな、と思いつつ。

「ん……ああ、構わねえよ。
 まずはどんなことから知りてーんだ?
 ただ行き当たりばったりで案内するよりは、ある程度ジャンルが絞れれば案内するのも楽だし」

幸い、普通のバイトも夜バイトも入ってない完全オフ日なので時間はたっぷりある。
たまには新入りに島を案内するのも良いかもしれない……というか、意外とそういう経験は無かったな。

「ああ、公園でランニングしてたのを見掛けたんだ。
 ……へえ、雷なんて字が入ってて電気限定ってわけじゃねえのか。
 義理とは言え姉妹で能力の属性も全然違ェのか……穂乃は炎と雷、失礼を承知で言うけどあんまそんなイメージじゃねえけどな」

まあ、能力と人柄が直結しない例なんて売るほどあるけれども。
親指と人差し指の間をパチパチと電流を行き交わせていたが、何か思う所ありそうな穂乃の様子に軽く首を傾げて見せる。
訊きたいことでもあるんだろうか、オレばっかり質問投げてるしな。

「山から海から、色々とあるもんなあこの島。
 普通の商店街から、ここみてェな異世界文化が色濃いところ、神社仏閣、教会に、変わり種だとプールや温泉なんかもあるし見て回るに飽きねえと思うぞ。
 お祭りが好きなら、常世神社で祭りもあるし、季節のイベントごとに催し物も色んなとこで見れるからな。
 ……一部の店はわざわざ本土からバザールの為に来るってのもあるみてえだし、そう簡単に在庫は尽きねえンだろ」

港での荷下ろしのバイトとかもやったやった。
別に外界と隔絶してるってわけじゃないから、仕入れルートも確りしてるんだろう、多分。
……にしても、着眼点が子供らしくてちょっと微笑ましく思えるな。

御雷 穂乃 > 「あっと言う間なんですか……。
 ほのにとっての3年はおおよそ人生の4分の1もあるのですが……」

意外とあっと言う間にたったと言われて。
そうなんだ、と首を傾げる。
やはり、幼いだけあって実感もわかないのだろう。

「そうですね……ほのは一人暮らしなので料理とかも一人でしないといけないので……。
 ほのはご飯とか食材が買えるところをまずは知りたいのです。
 今はまだ、外でご飯とか食べちゃってるのでお財布がちょっと……」

ちょっとの割には割とあれなのに騙されそうになっていたと言うか。
やはりその点邪気がないと言うか覇気に乏しいと言うかである。

「御雷の家は体に……なんて言うのでしょうか。
 神様の力を宿してるって言うのが最低条件でして……。
 あ、神様って言っても唯一の神とかじゃなくて、なんて言うか土地神とかの部類でして。
 で、天華ねえ様は水の神様を、ほのは炎と雷の神様を宿してるんです。
 確かにほのは炎とか雷のような激しさとかそういう感じじゃないかもですけど……」

視線がついつい火花の電光放電に目がいってしまう。
やはり、自分と同じ能力のせいだろうか、とも首を傾げて。

「なんと言うか……島……? って言う感じになるのですよねここ。
 いえ、確かに大陸とかそういうサイズ感じゃないのはわかるんですけど……。
 鉄道とかも走ってて、島って言うサイズ感じゃないなぁって思っちゃう時があります。
 お祭りが特別好き、って言うわけじゃないんですけど、賑やかなのはこう、いいですよね。
 活気があるって感じのところ、ほのは元気を分けてもらえる気がするんです」

荷下ろしのバイトとか色々やったとかと聞けば。

「かずみん様はプロアルバイター? なのですか?」

武知 一実 >  
「あっちゅー間だよ、3年は。
 ……4分の1、ってーと……え?ああ、そんなに年下だったか」

4分の1が3って事は、3を4倍したら……え?ええ?
いや、話してて幼い感じするなあとは思ってたけど、そんなにか。
……絶対さっきのオヤジとか、高1くらいを相手にしてるって思ってたんじゃねえか。

「食材なら、学生通りのスーパーとかが一番だな。
 転入したてって証明できれば、ある程度の割引もしてくれる。……こっからはちょっと距離あるから、今度行ってみるといい」

そんでその歳で一人暮らし……おおう、中々にハードじゃねえかそれ。
オレがそれくらいの歳は……あ、いや、やめとこ。思い出したくねえや。
まあ、何にせよ一人暮らしでこの純真さは何かと身を案じちまう……。

「話し辛かったり、他言しちゃいけなかったり、上手く話せねえと思ったら無理して答えなくても良いからな?
 へえ……神様を、体に。まあ、オレも色々あって神様関係はそこそこ縁があるから何となくは理解出来る。
 ま、似た異能同士、そっちでも何か悩みがあれば力になれる範囲で力になってやるよ」

どことなく他人事じゃない気がするのは、御雷という家名だけじゃないのか。
こうしてついつい世話を焼いてしまうのも、似た異能故の同調とかそんな感じ……な訳ねえか。
穂乃の方はこうして人に話せるくらいには真っ当な神様の力、なのだろう。それをオレのと似てるだなんて、おこがましいにも程がある。
にしても、まだ幼いのに神様の力を宿す、だなんて大変な……と穂乃の体へと目を向けるも、身長差の関係上ほぼ胸しか見えなかった。
……見んかった事にしとこ。

「ああ、間違いなく島だぜ。
 つっても、本土の地方都市が丸っと収まるくらいの広さはありそうだよな……わかるわかる。
 賑やかが好きなのか、だったら……まあ大体どこかしら賑やかだよ、この島は。
 だから、まあ今後元気にゃ困らねえかもな?」

学園を中心に、活気が無い時があんまりない印象がある。
精々盆と正月、長期の休みで学生が里帰りする時とかは、少し静かになる、くらいか。

「プロアルバイターっつーか、一つのところで続けてバイトをしてないってだけだな。 色々経験はしたけど、専門には負けるよ」

御雷 穂乃 > 「……?
 ほのは今年で14になります。
 だから、今は13ですね」

そんなに年下だったのか、と言われて怪訝そうに首を傾げ。
背も小さいし、顔も幼気だし、何より精神性も幼い。
胸はあまり気味だが。

「学生通りのスーパー……ですか。
 なるほどです。と言うか学生通りにスーパーがあるんですね……」

学生通りと言うのだからそれこそもっとこう。
本屋とかがあって参考書とかがずらっと並んでるイメージが名前からして強かった様子で、そんな事を呟いていた。

「あ、いえ……他言しちゃいけないと言うわけでもなくて……。
 こう、本土でほの以外の家だとお前は何を言っているんだみたいな顔をされることが多くて。
 大変容が起こったあとでも流石に神様を中身にいれてる……はちょっと信じられないみたいな感じで……」

真っ当な神様……と言う意味では真っ当ではないのだろう。
実際、家での立場はかなり複雑なものだが、それを初めての人に話すほど軽くはなかったのでそれを口には出さず。
一瞬視線が自分の胸にいった気がするが、それに気づいた様子はなくきょとんとした様子で。

「島なんですよね……。
 なんて言うか規模感がちょっと違って。
 元気に困らないのはいい事だと思います!」

ぐっ、と両腕を胸元で握りしめて。
そんな様がまた垢抜けなさを醸し出す。

「と言うことは色んな経験があるのですね。
 ほのも聞きたいことができたらもしかしたらお聞きするかもしれません。
 例えばアルバイトの仕方とか!」

武知 一実 >  
「いや、もうちょっと上かと……15くらいだと思っててさ。
 オレが今年17になるから、3歳も差があんだなって……」

まさかローティーンだなんて思わんだろ普通、その胸……体型で、と思う。
いや、背丈とか顔つきとか確かに幼いなーって感じはあるけど、童顔なだけかと思うじゃねえの。
それでなくとも見かけの年齢で判断しちゃいけない事がまあまああるから……って言い訳にしかならねえな。

「そうそう、穂乃みたいに独り暮らししてる生徒って少なくないからな。
 教材はもちろんのこと、生活に必要なモンも売ってんだよ、学生通りって」

学園へのメインストリートだし、住宅街でもある。
生活必需品くらいなら、学生通りだけで一通り揃うんじゃねえかな。

「ああ、まあ……理解は得られ難いかもな、確かに。
 けれど、実際そうなんだし、穂乃がそう言うンなら信じるしかねーわな。疑ってもしゃーねえし。
 他に似たような例があったりなかったりもするわけだし」

宗教や信仰関係の代物が絡んでくると何かと面倒臭いよなあ、としみじみと思ってしまう。
この雰囲気と見た目のわりに苦労してそうだ、と穂乃に勝手に同情しつつ視線は前へ向ける。
不可抗力で目を向けてしまっただけで本当は丹田のあたりを見たかったんですよ本当ですよー。

「まあ、その内慣れてくんだろ。
 実際電車で移動しようとするとあっという間に海に出たりもするからな。
 おう、何だかんだで元気が一番ってな」

その意気だ、と横目で穂乃を見つつ。
うん、13歳だと分かれば納得の幼さ。いや、あと数年しても雰囲気はこのままっぽそうだが。

「バイトの仕方……まあ、そこは本土と変わらねえけどなあ。
 んな事で良いなら、いつでも答えてやンよ……とは言え、バイトより先に穂乃は学園生活に慣れるのが先かもな」

御雷 穂乃 > 「ほのは年齢が上にみられるのはちょっと嬉しいですけど……。
 たぶん目測で人の年齢間違えちゃうのはだめだと思いますよ」

特に女の子は難しいんですから、と言いつつ。
自分もその女の子なわけなのだが。
背、顔も年相応。ただし胸除く。

「それにもしかしたら相手が大怪異で年齢数百とかいってるかもしれないですし……」

あなどれませんよ、そういうのと返しながら。

「うーん……あ、そうだ、かずみん様。
 もし時間がよければ学生通り案内してくれませんか?
 ほのだと迷ってしまいそうで」

そんな風に提案しつつ。
そしてしみじみとした様子に。

「ほのは……まぁあまり褒められた神様を宿してるわけではないのですけど……。」

ぽつり、と呟いてから。
実際数年経てもこの娘の性根は変わらないだろう。
ただし、一人称あたりは数年はすれば代わりもするだろうが。

武知 一実 >  
「ああ、肝に銘じておく……」

いや、穂乃を初見で13歳だと看破出来る奴が居るなら連れて来いって気もしないでもねーが。
それはそれとして、言う事はごもっともなので頷くしか出来ねえ……。

「そういうのも、無いとは言い切れねえもんな……
 いや、年齢なんて関係ねえと思うけど。接し方変えるわけでもねーし、オレの場合」

ちょっと年上に対しては口調がかしこまるくらい、か。
まあそれもだいぶ崩れた感じにはなるんだが。

「あァ? 別に構いやしねーが、オレで良いのか?
 知り合い――御雷とかの方が、気兼ねとかねえんじゃねーのか」

オレが穂乃を連れ歩いていたら周囲の目がちょっと面倒っつーのも否定出来ねえ。
とは言え断る程でも無いから、コイツが望むのなら案内するのは吝かではねェが。

「別にンな言い方しなくてもいーだろ、神様なんて大抵一癖も二癖もある様なもんだ。
 自分(テメー)の力なんだ、持ち主(テメー)くらいは堂々としてりゃ良い」

オレなんて元を正せば自分の力じゃねえ異能だ。けど、今はオレの異能()として堂々と使わせて貰ってるしな。
……とは言っても、そう簡単に割り切れない事情があるんだろうが。

御雷 穂乃 > 「はい、天華ねえ様も島に来たばかりであんまりそういうの詳しくないと思いますから。
 だから詳しそうなかずみん様に、ならと」

ところですっかり定着しているが本当に大丈夫なのだろうかこの呼ばせ方。
周りから見られたらあまり宜しくない視線が飛びそうであった。
なんせ少女が少女なだけに。

「それに天華ねえ様のお時間をあまり取らせてしまうのも……。
 天華ねえ様は次期当主なので色々と忙しそうなのがあって気がひけてしまって。
 あ、いえ、かずみん様が暇そうって言うわけじゃないんですけど!」

周囲の目は間違いなく面倒なのは事実。
なにせこの幼気な少女だ。なのに胸。
もしかしたら……と思われる可能性はなきにしもあらず。

「えへへ……そう言ってもらえるとちょっとほのは救われます」

武知 一実 >  
「ああ、なるほどな。
 そういう事なら、まあ案内してやろーか」

なるほど納得だ。
もし仮に姉妹で迷子になったとなれば、御雷の面子が立たねえし、穂乃もその事を気に病むだろうし。
それならオレが案内した方が、余計な心配も無ェだろうからな。
少なくとも迷子にはならん。間違いなく。
……まあ、奇異の目は避けられねえとは思うが、御雷と穂乃で学生通りを巡ってるのも、それはそれで目立ちそうだ。

「……穂乃は姉ちゃん思いだな。
 オレにゃ兄弟姉妹は義理でも居ねえから、少し羨ましい気もする。
 ま、確かに暇って訳じゃねえが、新入りが一日でも早く常世島に馴染むためなら時間を割くのも悪くねえ」

傍から見て思う所がある奴には勝手に思わせとけばいい、いつもの事だ。
それに案外、服の関係で大きく見えてるだけという可能性も無い訳じゃ……ちょっと無理が、ある、か……?

「おうよ、せっかく可愛いツラしてんだ、しょぼくれてるより笑ってる方が良いと思うぞ」

御雷 穂乃 > 「はい、宜しくお願いします!」

ふわり、と笑ってから返して。
面子とかどうとかはどうでもいいのだがそのようなことを考えてるなどつゆ知らず。
奇異の眼差しも少なくともこの娘には気にするほどのことでもないのだろう。

「そうでしょうか……?
 ほのは割と天華ねえ様には迷惑をかけている自覚があるので引け目もあるのかもしれませんが……。
 時間を割いて頂けるならありがとうございます!」

嬉しそうに笑ってその足は学生通りに向き始め。

「そういえば常世島の名物とかってなんなのでしょうか……。
 ほのはそういうのも気になります」

などと雑談も交えて。

武知 一実 >  
「おう、大船に乗った気で居てくれて良いぜ」

学生通りなら目を瞑っても歩ける……とまではいかないが。
深夜の暗がりの中なら何度か駆け回った事がある。
表通りから裏路地まで、知らねえ道はあんまりない。

「ま、妹分なんてそういうもんじゃねえのか? 知らねェけど。
 ああ、さっきも言ったけど異邦人街(ここ)からじゃちょっと歩くからな、足元、気を付けろよ?」

あまり歩き慣れない道だろうし、理由は置いといて足元も見辛そうだ。
どっか抜けてる感じといい、素っ転ばないかヒヤヒヤするんだよなあ。
ゆっくり行くか、ゆっくり。

「常世島の名物ぅ?
 さぁな、流石にそういうのは疎くってな。強いて言えば……やっぱ学園じゃねえ?
 キャラクターとか、そういう事なら……うん、悪い、分からん」

雑談にも我ながら律儀に応じる。
この調子でのんびり歩いていければ御の字だ。

御雷 穂乃 > 「はい、大船に乗せてくれた気でいてください!」

いっぱい楽しみにしていると言うのを身体全体で伝えながら笑って見せて。
そうして歩き出したのに合わせて歩き出して。
二人並んで歩き出して気付いたのは、その体幹の良さ。
足元などを気をつける必要もなさそうなのは助かった点といえるか。

「名物とかありそうじゃないですか?
 こういう島だとやっぱりそういうのの収入とかありそうですし……」

などと会話をしながら異邦人街を去っていき……。

ご案内:「異邦人街・バザール会場」から御雷 穂乃さんが去りました。
武知 一実 >  
「はっ、何だよそりゃ」

まあ、楽しみにしてくれているのは伝わってくる。
ならオレは、精々期待を裏切らない様に役目を全うするに限る。
……にしても、雰囲気は危なっかしく見えた割に動作は確りしてると言うか、体幹良いな。

「そうなんかねえ……
 まあ、その辺も学生通り行ったら何か見つかるかもな」

と、新たに知り合った後輩と共に異邦人街を後にするオレだった。
――つーか、そもそも何しに来たんだったっけ……?

ご案内:「異邦人街・バザール会場」から武知 一実さんが去りました。