2024/07/07 のログ
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」にミア・コレットさんが現れました。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」に黒羽 瑠音さんが現れました。
ミア・コレット >  
温泉エリアの入口。水着を着たまま瑠音を待つ。
友達と温泉なんて随分と爽快な生き様だな、と思わなくもない。

休日くらい、これくらいしてもいいでしょ。

それにしても早く来すぎてしまった。
楽しみにしていたから仕方ない。

黒羽 瑠音 >   
「コレットちゃーん!!」

楽しみで早く来たら既にコレットちゃんがいた、ま、負けたっ!?
急いで駆け足、は滑って危ないので精いっぱい早歩き

「お待たせっ、もう体の方は大丈夫なの?」

お決まりといえばお決まりだけど病み上がりなのでやっぱり心配で声をかける
とはいえ、此処まで来て『やっぱり傷がきついからやめとく』って言われたらズコーってなっちゃうんだけどね

「それにしても、すっごい大きいスパだよね、私こんな所来るの初めてだから滅茶苦茶ワクワクしてるよ」

ミア・コレット >  
「あ、瑠音」

手を振って出迎える。
いや私もかなり早く来たんだけどな……瑠音も早いな…
お互い楽しみにしていたと思うと嬉しくもなる。

「うん、どうやらこの体はかなり傷の治りが早いみたいでね」
「すっかりいい感じ」

心配してくれてありがと、と言って微笑んだ。

「私もこの規模のスパは記憶にないなー、という記憶喪失ジョーク」
「それじゃ早速入ってみよー!」

おー、と元気にスパに入ってみる。
うわ、もうどこからともなく桃の香りがする。

黒羽 瑠音 >   
「へぇ……でも気を付けてね、戦う力を持ってても、危ないものは危ないわけだし」
「特にお風呂は滑って頭を打ったら大変だもの!そう、銭湯も戦闘も注意しないとね♪」

ふぇー、と思わず呆けた声が出つつも激うまギャグを一つ
そして治りが早いと聞くと、ついつい手足を観察しちゃう
うーん、目の色、髪の色、真っ白な肌

「お人形さんみたいだなぁ」

思わずぽつりと零しちゃったりして

「おー!」
「何処か入ってみたいやつある?私はジェット風呂にはいきたいなー」

何て言いながら一緒に温泉エリアに入るのだ
おぉ、入り口とは雰囲気がガラッと変わって、ほかほかと心地よい熱気が襲って来る

ミア・コレット >  
「どっ、わっはっはー」

ギャグに反応しておいて、お人形さんみたいという言葉に。

「ありがとう、完璧な美しさでしょ?」
「瑠音も引き締まってて、綺麗で、それでいて太ももとかカモシカみたいで」
「綺麗だよ、とっても綺麗…」

無駄にイケボを出してクスクス笑う。

「じゃあまずジェット風呂行こうかー」

入口で体を綺麗に洗ってから探索。
あちこち見て回ってジェット風呂発見。
かけ湯をしてから中に失礼。

「なんと……この世界の文化はすごいなぁ」
「あ、ちょっと熱……ちょ、ちょうどいい…」

黒羽 瑠音 >   
「ふふふ、じゃぱにーずじょーく…って」
「ちょっ、やーめーてーよー、照れさせるの禁止!」
「というか、声良っ、カラオケ得意そう……」

思った以上にイケボなコレットちゃんに思わずドギマギ……してどうする私
ともあれともあれ、二人そろってジェット風呂に到着

「噴射の強さとか疲れをとりたい部位によってお勧めの入る場所があるみたいだねー」
「よい、しょっと、コレットちゃん何処か凝ってる所とかある?」

私もかけ湯してお風呂に突入!とりあえず基本っぽい肩や腰回りをジェットに当てて『お"ぉ~~』とかダミ声を上げてみる

ミア・コレット >  
「カラオケも結局、この世界の歌を知ってること前提だしなー」
「ゲームセンターのほうが全然馴染むよ」
「あれ、メタリックラグナロクってやつ…セリフ言いながら戦うロボゲー」

なるほど、ジェット水流を凝っている部分に直接当てると。
最近、勉強詰めなので肩に当ててみよう。

「あー、これは極楽……」
「他の世界にも伝えるべき文化だね……」

熱と細かい泡がすごい刺激。
こんなの知ったら、この世界が楽園だと感じる人もいるだろう。

黒羽 瑠音 >   
「あー、確かに、でもいい曲はほんといいんだよー、染みるっていうかさ~~」
「……メタラグ?コレットちゃんメタラグやってるんだ!私の地元のゲーセンにも一応あったんだけど」
「いっつも固定の人しかいなくって遊べなかったんだよね」
「それにお小遣いも無限じゃないし……」

結局ゲーセン内のモニターで上手い人のプレイにわぁ~~ってなってることが多くて殆ど遊んだことがなかったり
懐かしいなぁ、初めてやった格ゲーで速攻乱入されて5分で100円が消えた悲しみ……

「異世界転生とかあるけど、お風呂が無い世界にだけはいきたくないなー」

うんうん、とコレットちゃんに頷きながら一緒に肩に当てて凝りを解していく
ほぐれてく~~……気がする

「水着を着てお風呂っていうのも恰好を気にしないでよくていいね~」
「普通の銭湯だとこう、ぽやーって完全にリラックスするのちょっと恥ずかしかったりするし」

体から力を抜いて軽く浮くようにしながらはふ~と息をつく、うーん、極楽極楽

ミア・コレット >  
「じゃあ今度、おすすめの歌を教えてよー。それ歌うから」

んんっと大きく伸びをすると。
体中から疲れが吹っ飛んでいく気がした。

「そうなの? 結構、親切なゲーマー多いし大丈夫だよ」
「お小遣いは無限にほしいけどねー…」
「今度、一緒に遊んでみる? メタラグとか、カラオケとか」

友達と遊ぶ機会なんていくらあってもいい。
今は心からそう思う。

「確かに……銭湯だとなんか気兼ねしちゃうよね」

真似して体を浮かせて見る。
下からのジェットが背中に当たって気持ちいい。

「終わったら次はどうする? サウナ? 桃仙湯?」

黒羽 瑠音 >   
「お、それならまかせて!何がいいかなー、コレットちゃんのバンプとか聞いてみたいなー」

何て次の機会にわくわくを向けながら

「うぅ、でもやっぱり初めては結構ドキドキするんだよね……あ、それならいけるかも」
「一回えいや、って飛び込んでみたら案外なんとでもなったりするし、コレットちゃんが一緒にいてくれるなら心強いな」

うんうん、と何度もうなずく、友達と遊ぶ機会何て、あればあるだけ嬉しいものだよね

「ルームメイトの皆にも教えてあげたいし、じゃあ次はレッツメタラグにカラオケだね!」

「ん~~サウナ……は後にして、さっきから微妙に匂いを感じる桃の方にする?」

後正直サウナは水風呂がちょーっと苦手だったりする、テレビでいう「整う」って味わった事ないんだよね……

ともあれ、並んでジェットに揺らされる私たちは、体がぴりぴりとした水流に解されていくのを感じるのである

ミア・コレット >  
「バンプオブターキーだっけ、あれ好きだなー」

好きだけど特に歌えるわけじゃないので、要練習なわけです。
歌を覚えるまでがカラオケの楽しみだったりするのだろうか。

「それじゃ一緒に遊ぼーう」
「私はオーガニックマシンっていう、生きてる機体で戦ってるよ」
「『トドメは一気に受けたほうが楽だぜ!!』とか言うの」

次の遊びが決まれば、もう負けなんてしていられない。
どんな相手にも勝って、次に繋げなければならない。

「もう蟻人ゾンビにも、ドッペルゲンガーにも負けない…」

そう言って立ち上がり。

「じゃあ桃仙湯で」

と言って手を差し出した。
そうだ、私はこの世界でも死ぬわけにはいかない。

戦える力と意思と、友達の笑顔がある。

黒羽 瑠音 >   
「そうそう、チキンになる運命の鶏とそれを調理するシェフとの禁断の絆を歌った『C』が大ヒットしたんだよね~~」

泣けるのに某チェーンが食べたくなる、と二重の意味で話題になったのを覚えてるなぁ

「ふんふん、おぉ、玄人好みっぽいやつだ」
「確か生きてる機体って、パイロットのコンディションで性能が変わりやすいんだっけ……」

興味はあったのでゲーセンにあったパンフとか攻略サイトとかは見ていたりして
次の遊びについつい気が行ってしまうけれど

「ドッペルゲンガーは兎も角ゾンビって蟻…人?何か属性三つくらい混ざってるよ??」
「少し前に騒がれてたテンタクロウだって触手に機械で二属性って感じだったのにその上かぁ」

変なのと戦ったんだなぁ、とか思いながらコレットちゃんの手を取る

「よし、じゃあ次は体を桃びたしにしてつるつるお肌になっちゃおう!」
「ふふ、お肌を傷つけたくないくらい艶々にすれば守りにも身が入るというものでしょ?」

でも、何と戦うにしたってコレットちゃんには無事でいてほしい
何か直接力になれる訳じゃないんだけど、想いは何時だって自由なものだ
だから、今この時は目いっぱい一緒に楽しもうね

ミア・コレット >  
「それも覚えていかないとなー……」

いつも以上にリアクションがぼんやりしているのは。
温泉が気持ちいいからなんですよ、本当なんです。

「そう、パイロットのステータス値も大事なやーつ」
「セリフをちゃんと言えなかったら有利を取れないやつでもあるねー」

言っちゃ何だけどセリフには自信がある。
どこかの世界で演劇でもしていたんだろうか。

「紅い屍骸が落第街で暴れてて、蟻人がそれの影響を受けた感じの…」
「テンタクロウは触手、機械、鴉で三属性じゃない?」

ふふふ、と笑って。

「そうだね……それなら神がかり的回避もできちゃうかも」

水分補給をしてから桃仙湯に向かう。

そこは桃の香りが広がる天国だった。

かけ湯をしてからそっと足先から入る。
うわ、気持ちいい! ジェットとはまた別の安らぎを感じる…!

「これは……良いなぁ…」

黒羽 瑠音 >   
「だねー、おぼえていこうねー」

こういう割とどうでもいいぼんやりした会話もいいものだと思う
だって、それは平和な証拠なんだから
決していいわけではありません、誓って

「ふふー、セリフ回しなら私も小説とかで勉強してるから自信あるかもー」
「あ、でも私はアレ使ってみたいなぁ、メルトダウン(暴走からの自爆)モードがあるやつ……」
「一度それで滅茶苦茶敵チームの場を荒らしてた人がかっこよくってぇ……」

「紅い屍骸って私が此処に来た時にはもう話題になってた気がするな―、出没地域には近寄ってないけど……」
「あ、確かに、それに怪人って言われてた通り人だったらしいから下手すると4属性……?」

頭の中で天拓郎という漢字が流れたがそっと仕舞っておく

「そうそう、ひらめき!直感!愛!ってね、おぉ~~」

ごくごく、と栄養補給用のスポドリを一気に飲んで

「すっごいねぇ、何だか体の芯から……」
「まるで桃の天然水に包まれているような、それでいて僅かなとろみを感じる――」
「桃太郎って桃の中にいる間こんな気分だったのかな?」

思わずはふぅ、とリラックスしきった声がもれつつ、肩までとっぷりと湯船に浸かるのだ

ミア・コレット >  
「そう? 小説を読んでみるの良いよねー」
「あー、そういうの……自爆機はロマンがあるね」
「セリフ言いながらブチ当てた時すごい気持ちいいだろうなぁ」

はい、私は出没地域に近づきました!!
私にしかできないことなんてない。
でも、私がやりたかったことだー。

「属性過多だねー」
「瑠音も茶髪黒目垂れ目ラインボブ細身綺麗系中身可愛い明るい子っていう属性積みなんですが」

ふふっと笑って背筋を伸ばして見る。
こんな時間があると、やっぱりこの島に来て良かったってなる。

「だとしたら桃太郎は桃を割られた時にさぞ不満だったろうなー」
「こんなに気持ちいい場所を切った……!?って」

疲れが湯に溶け出していくかのようだ。

黒羽 瑠音 >   
『ふははは、見えるぞ、世界の終焉がぁ!』
「って言いながら敵エースごと拠点に大打撃を与えて自爆した姿には痺れたね……」

しみじみと語りながら体を桃にしていく、うーん、卵肌になれそう、桃だけど

「それをいったらコレットちゃんも金髪碧眼さらさらヘアーにぱっちりお目目の細身可愛い系中身明るい子な上にイケボ持ちっていう属性積みだよ!」
「うーん、私が男子ならほっておかないね」

此方も負けじと言い返しながらくすくすと笑いあう、こんなたわいもない時間がずっと続けばな、なんて思ったりして

「なるほど――」
「そうか、桃太郎はそのフラストレーションをずっと抱えて生きてきたんだ」
「だからあんなに鬼… 倒していい相手にたいして敵意を……」
「知ってるコレットちゃん?桃太郎の歌の最後の方を」
「おーもしろいおもしろい、のこらずおにをーせめふせて~~……」

ふわふわとした桃の匂いを感じながら並んで揺蕩う

ミア・コレット >  
「それやったら病みつきになりそう……」
「使いたい機体も使いたいセリフデッキも多すぎるのに」
「お金と時間は有限……悲しいね」

ふぃー、と息を吐く。
ちょっと年寄りっぽかった。

「ふふ、ありがとう瑠音」

そして桃太郎の歌について聞かれれば、なにそれ…と首を傾げる。

「桃太郎って鬱屈していたのかなぁ」
「鬼を攻め伏せることが面白いんだ……」

こう聞けば、童謡も面白い。
この世界にいっぱい“楽しい”が溢れて。

不安が入り込む隙間なんてなくなればいいのに。

黒羽 瑠音 >   
「でも、有限だからこそ、何を買うか、何をするか悩む楽しさもあるんだよね」
「そう、駄菓子屋でお菓子を選んでいる時の如く……」
「あ、そういえばおすすめの駄菓子屋があるんだ、帰りに一緒によろうよ、キンキンのラムネとかもあったよ」

リラックスすると人はみなじじばばみたいになる、真理である

「ふふ、本心ですし~~~?」

「正義感や使命感もあっただろうけれど、面白い~って歌ってるし案外そういう所もあったのかも」
「人間味がある……とも言えるのかな?」

「―― あ、そうだ、そーいえばさー」
「コレットちゃんって、どうやって戦うの?剣とか、銃とか……」
「異能とか魔術を使ったり?」

ふと、頭の中で桃太郎をループしていたら桃太郎がコレットちゃんに入れ替わった
ガンカタの構えで犬猿雉を尻目に鬼に大立ち回りを演じるコレットちゃんが脳内で踊っている

「私も異能は持ってるんだけど、戦いには役に立たない……寧ろ基本邪魔にしかならない力なんだよねぇ」

何て零しながら、ちょっと質問してみるのである

ミア・コレット >  
「そう考えると無限にあんまり意味はないのかもね」
「あ、いいね駄菓子屋。寄って帰ろうか」

駄菓子屋かぁ。あんまり行ったことがないけど。
冷えてるラムネが飲めるのなら、きっといい場所。

「桃太郎に人間味かぁ、あんまり考えたことなかったけど」
「闘争本能や鬱屈した部分があったのなら、親しみやすいのかも」

そして戦闘法について聞かれると。

「うん? 剣も銃も一応使えるけど」
「エトランゼっていう心のヴィジョンを実体化する異能で戦ってるよ」

「今はエトランゼはこの世界の偉人やモンスターの形になることが多いかも」

そんなことはつゆ知らず、深呼吸をしながら温泉を楽しんでいるミアだった。

「へー、それはどんな異能なの? 聞いていいやつなら教えて」

と、異能トークの中で聞き返してみたり。

黒羽 瑠音 >   
「何というか、それこそ『ロマン』だよね、手が届かないからこそ憧れるみたいな……」
「ある意味、その言葉そのものに最大の意味がある、みたいな?」
「よーし、じゃあ帰りは私の駄菓子購入テクニックをみせてあげるね!」

そういってサムズアップ

「親しみやすさって大事だからね、こう、感情移入できるかどうか」

ろくろを回す仕草をしつつ、コレットちゃんの戦い方を聞く

「エトランゼ、何だかお洒落な響きだ~!しかも効果も心のヴィジョンって響きの時点でかっこいい!」
「ちょっと見てみたいかも……と、私の異能……あ、そういえば」

「私の異能の研究で、今ちょっとやってほしい事を頼まれてたんだった」
「もしコレットちゃんが良ければ手伝ってもらえる?ちょっと飲み物を飲んでもらうだけなんだけど……」

そういって傍に置いておいた水分補給用のペットボトルを開けて、小さいプラコップに中身を移す

「私の異能は"下位互換"、簡単に言うと触れたものを、同じジャンルで私が"変わってほしくないもの"に変える能力何だ」
「それを"絶対に他人に渡す前提"で使ったらどうなるのか、の実験なんだって」

ミア・コレット >  
「ロマンかぁ……そうなのかも」
「じゃあ駄菓子購入テクニックにもロマンを追求してみよー」

でっかい疑似ヨーグルト買っちゃうよー、と。

「普段から桃太郎も親しみやすさアピールすればもっと人気が出る…?」

どの層に向けた人気かはわからないけれど。

「目立っちゃうからあんまり人がいるところじゃできないけどねー」
「戦闘に使える異能はそこんところ気を使うわけだ」

プラコップを受け取って。

「ふぅん? 下位互換……変わってほしくないものに変わる異能かー」

恐る恐るプラコップの中身を飲んでみる。
想像以上に覚悟が要るなぁ。

黒羽 瑠音 >   
「ふふ、駄菓子の錬金術師と地元で言われていた私の力を見せちゃうからね」

「昔話界も群雄割拠だからねー、桃太郎も昔話のトップヒーローだからってあぐらをかいてたら足元すくわれるかも」

本当に何の話だ、みたいなことをいいながら足をぱしゃぱしゃと遊ばせる

「そりゃそうだよねえ……コレットちゃんが此処でいきなりエトランゼして恐竜が出てきたりしたら皆吃驚しちゃうだろうし」

こくこくと頷いて能力を発動したコップを渡す

「どう?」(続)

コップの中の液体 >   
透明だが口に入れるとしゅわしゅわとした炭酸がまず舌に触れ、ひんやりと冷えた甘みが喉を通っていく
それはまるで透明なコーラのような味わいだ

ミア・コレット >  
「称号持ちじゃないか……そして駄菓子屋でつく称号なんだそれ…」

ははと笑って彼女の頬にパシャ、と温泉を浴びせて。

「エトランゼで恐竜が出てきたら強そうだけど、大問題でもあるね」

目を開いて驚く。
確かに舌の上にあるのは。
コーラの味だ。それも私好みの。

「コーラみたいな味がする、不思議…」
「確かにそのスポドリから注いだはずなのに」

不思議だ……! これが異能ってこと…?

黒羽 瑠音 >   
「ふふふ、駄菓子は組み合わせでいかようにも進化するからね」
「ミルクせんべいに別の駄菓子のソースを着けたり……」

「ね~こう、TPOってやつ?」
「……え、コーラ!?」

自分でもコップ注いでみて異能を使用、勢いで飲んでみ―― 

「ぶふっ」

一口飲んで吹き出しそうになった、が、場所が場所なので気合で飲みこむ
周囲には桃の匂いの邪魔をするようなキツめの匂いが僅かに漂って

「うぇえ…… きっつ……」

コップに残った液体からは、まさに湿布としかいいようのない匂いが漂っていた

「うぅ、そ、そう、コレットちゃんが感じている味は間違いなく私の異能の力、だけど……」
「やっぱり自分で飲むために使ったせいなのかな……?」

こっちも一口飲んでみる?とプラカップをコレットちゃんに差し出してみる、いや正直非推奨だけど!
取りあえず口直しのために普通にごくごくとペットボトルの中身を飲むのである

ミア・コレット >  
「なん……だと…」
「そんな錬成陣が存在するなんて…」

っていうか、味の錬金術なんだ……!?
そして漂うこの匂いは……

「う、うん……」

とりあえず飲んでみる。
ウボァー。
甘ったるい湿布フレーバー!!

「こ、これはきつい……」
「なるほど、こういう異能…下位互換かぁ」

そう言って自分のスポドリを飲むのだった。

そうして色々あって温泉エリアを出て。

「んー! 今日は疲れが吹っ飛んだー!」
「ありがとう、瑠音」

「ここからは駄菓子屋へ、かなー…」

女子更衣室に向けて歩きながら。

「メタラグも、カラオケも…楽しみにしてるから」

そう言って微笑んだ。
彼女の青空よりも透明な笑顔に、釣り合うものであるように。
そう願いながら。

黒羽 瑠音 >   
「世の中にはまだまだコレットちゃんが知らないことが一杯あるのだよ……!」

かっこつけてみたけど私もまだ14歳の若輩者である

「でしょ、うぅ、でも勿体ないから飲まないと…コップに分けて良かった」

何とか他の飲み物で中身を飲み下しつつ

「でもうん、いいデータ?が取れたと思う、多分」

取り合わず私はデータをとって、研究員さんに丸投げするのである

「そっか、ふふ、ならよかった」
「病み上がりの温泉はめちゃくちゃ癒されるからね~」
「いやそうでなくっても癒されるんだけど、そこはそれ」

「よし、じゃあ駄菓子屋いこっか!」
「今日は最後まで楽しさたっぷりでいくぞ~コレットちゃん!」

「楽しみが多くて困るな~~えへへ、贅沢な悩みだね?」

彼女の微笑みに私もできる限りの笑顔を返す
まるでお日様のような彼女の笑顔が、これからも続きますようにとそっと願った
なお、駄菓子屋につくまでには笑顔から暑さへのバテ顔に変わったのは余談である

ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」から黒羽 瑠音さんが去りました。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」からミア・コレットさんが去りました。