2024/08/15 のログ
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」にラヴェータさんが現れました。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」に神代理央さんが現れました。
■ラヴェータ > 【前回 7/30】
「そうなのか?確かに貴様は洗わせる側という気もするな」
引き続き頭を左右に小さく揺らす。
確かに少年が人の髪を洗っている姿は想像しにくい。
奉仕する立場よりも奉仕される姿の方が似合うように思える。
「世間体は知らんが見えぬところでなら構わんだろう。少なくとも私は一向に構わんぞ?理央」
少年からは後頭部しか見えていないだろうが、笑いながら言っている事は顔を見ずとも分かるだろう。
上機嫌で浮いた声色だ。
「ああ、すまんな。これでいいか?」
尻尾を上げて、そのまま少年の膝に置く。
これでくすぐったい事はないだろう。
■神代理央 >
「……流石に其処まで浮世離れしているつもりは無いんだが。とはいえ、それが私のイメージとして定着しているのであれば、風紀委員としては問題かもしれんな」
ふむ、と指先を動かしながら思案顔。
風紀委員とは言うなれば公僕。一般生徒に奉仕する側である。
その役職に就く自分がそういうイメージなのは宜しくない……が、心当たりも身に覚えもあり過ぎるので、ちょっと考え直しておくか、程度に留める事にした。
「…私が構うんだよ、全く。ほら、終わったぞ」
別に駄目では無い…が。自制するのも公僕の務め。
というより、何でまた少女の方は機嫌が良さげなんだろうか、と内心首を傾げつつ。トリートメントを終えた所で一度少女に声をかけて。
「……構わないが、その…。そのまま私をお前の尻尾置き場にでもしておくつもりか?」
まあ、此方はもう一通りは終わっている。
なので位置的には別に此の侭でも構わないのだが、それはそれで目立ちはしないだろうか?と、苦笑い交じりの溜息一つ。
■ラヴェータ > 「どちらかといえばという話だ。それほど気にするほどではない」
別にそこまで金持ちの”ぼんぼん”という印象はない。
それほど外れた人間だとは思っていない。
「ああ、ありがとう理央」
少年の反応にニヤニヤと笑いながらふり向いて応える。
「なんだ?ダメか?」
何でもないだろう?と言わんばかりの調子だが、隠し切れない笑みが見て取れる。
さっさと身体も洗い終えて浴槽に行こう。
ボディソープをとって泡立て始める。もこもこ。
■神代理央 >
「…そうか?まあ、お前が言うなら構わないか」
風紀委員会としての執務中は共に過ごす時間も多い監視対象の少女。
その少女が気にするほどではない、と言うのであれば大丈夫か、とあっさり懸念事項を放棄する。
別に今更生活態度を改めるのは無理だしなあ、と思った訳では無い。考えはしたが。
「……駄目では無いが、多少は人目を気にしろ。私は風紀を護る立場なのだからな?」
スパ施設でがみがみと目くじらを立てる程でも無い…が、そのまま受け入れると何となく負けた気がするので仏頂面でそっぽを向いておく。
とはいえ、少女が身体を洗い始めれば別に邪魔立てする事も無く小言を言う訳でも無い。
此の侭だと尻尾が洗い難いのではないだろうか?とは思うが、その時はまあ退けば良いか、くらいのもの。
何方かと言えば、温泉の湯気と熱気で額から零れ落ちる汗が少女の尻尾に落ちない様に気を遣う事の方に神経を傾けていたりする。
■ラヴェータ > 「そうとも。貴様はそのままでいいのさ」
今更変に変わられても居心地が悪いだろうし、何より今の少年は嫌いではない。
「頭の片隅に置いておこう。」
聞く気は無さそうだ。
少年が嫌がるのならやめるのだが。
もこもこの泡で首から体を洗っていく。
「そうだ理央。折角だし尻尾も洗ってくれないか?」
いい事を思いついたとばかりにふり向いて頼む。
一目見れば分かる。揶揄う気満々である。
■神代理央 >
「出来れば片隅よりも中央に寄せて欲しい物だな」
小さく溜息。とはいえ、これくらいの軽口の応酬は最早日常茶飯事である。
小言と溜息は耐えないが別に嫌がる訳でも無いし、強く注意する訳でも無い。まあ、度が過ぎれば流石に…と言う所はあるかもしれないが。
其処はまあ、金持ち喧嘩せず…と言う訳でも無いが。多少は寛容で大らかにはなっていた。態度には示さないが。
「……尻尾を?いや、しかしそれは…」
少女の予想通り、だろうか。狼狽えるという程では無いが、困惑した様な表情を浮かべた少年の姿が其処にはある。
後は少女が追撃の言葉を放てば、湯気と熱で頬を赤く染めた少年が浴場へと先に行ってしまってゲームセット……と、なるべきだったのだが。
「………それはまた。随分と挑戦的じゃないか、ラヴェータ。良いのか?こんな人目の多い場所で、無防備に尻尾を晒し、触られて」
少女の躰を覆う泡を一掬い。
其の儘軽く手で泡立てれば、下から上になぞる様に泡と共に指先が滑る。
■ラヴェータ > 「なにが問題なのだ?」
変わらぬ表情、いや挑戦的な様子の追加された笑みで目を細める。
売られた喧嘩は買う、というほどではないが。少年が乗ってくるのは予想していた。
「ふふふ、上手じゃないか理央?」
正面を向き直り満足気な表情をしながら自分の身体を洗っていく。
尻尾は誰にでも触らせるという訳ではないが、少年にならいくら触られようが気にしない。
多少敏感な部位ではあるが、それも分っていれば問題にはならない。
■神代理央 >
「毛づくろいが上手になったところで、と思わなくも無いがね」
満足して頂けたのなら何よりだがな、と言葉を締め括りつつ。
先程少女の髪を保湿した時よりも丁寧に指先で泡立てていく。
泡が足りなかったのか、時折かしゅかしゅ、と薬液を補充する音が少女の背後から聞こえるだろうか。
「…特段お前の交友関係や思想に口出しするつもりはないが…尻尾、というのは重要な器官だろう。あまり気安く人に触らせるのは、少し控えて欲しいものだが」
わしゃわしゃと尻尾を洗いつつ、一応小言…というか注意。
別に少女が島の様々な者達と交流を深めるのは良い。寧ろ歓迎ですらある。しかしそれはそれとして、年頃の少女としての振舞いも大事にせよ、と。
…思考が少し年配者に近いか?と、内心溜息を吐き出したのは秘密だ。
■ラヴェータ > 「毛づくろいが上手くなれば触る為の大義名分が出来るぞ。
そうすればもっと気軽に触れるようになる」
現状で不満はないが、せっかく触れられるなら上手な方がこちらも満足するというものだ。
「何を言っている?貴様以外に触らせたことはない。安心するといい。理央、貴様だけだ
…それに、私は年頃とは言い難いぞ?」
三桁の年齢は果たして年頃と言えるのか。
それは兎も角、少年の懸念のように誰にでも尻尾に触らせているという訳ではないのだ。
しっかりとした口調で、それでいて上機嫌に貴様だけだ、と伝えた。
■神代理央 >
「…大義名分が無くては、触れられぬのかね?」
ちょっと意地悪な軽口。くすり、ともにやり、とも言い難い笑みと共に揶揄う様な口調で紡がれた言葉は、しかしてそれ以上続く事は無い。
一度の軽口を、長々と続けるものでもなし。
「…安心して良いのか、もっと交流を深めてくれと頼めば良いのか悩むところだな。それと、見た目は年頃の少女で、お前の事を知らぬものはそういうものとして接してくるのだ。矯正しろ、とは言わんが、心掛けろ。それだけの事だ」
実際年齢で言えば自分の方が遥かに年下である。
しかし何も知らぬ者が見れば、第一印象をそう見る者は少ないだろう。
とまあ、そんなお小言の後に。
「……だが、まあ。なんだ。それはそれとして、お前に特別扱いされるのは、悪い気分ではないよ。ラヴェータ」
ぽつり、と囁く様な言葉の後に、ざあざあと汲み置かれたお湯が少女の尻尾に丁寧に浴びせ掛けられる。
「…ほら、終わったぞ。早く身体も流してしまえ」
■ラヴェータ > 「あったほうが気兼ねなく世間体も気にせずに済むだろう?」
それだけ、返しておこう。
少年の世間体を気にするようでいて、そうではない。
「なるほど、分かったぞ理央。少し意識しておこう。
だが、貴様の前でぐらい気を抜いてもいいだろう?理央」
まあ、一理あると思いつつ。
ただでは転ばない。
「そうか?それならばよかった」
イタズラが成功した子供のような満足気な笑みを少年に向けた。
「ああ、そうだな。いい加減浴槽に浸かりたいからな」
つま先まで洗い終え、シャワーで全身流す。
流し終えれば、よしと掛け声とともに立ち上がる。
「さて、お待ちかねの浴槽に行くぞ!」
濡れてしぼんだ尻尾を控えめに左右に振りながら浴槽へと向かうだろう。
待ちきれないとでも言いたげな軽い足取りだ。
■神代理央 >
「…まあ、適度に気を抜くくらいなら構わんよ」
それが監視役の仕事、の様なものでもあるのだし。
監視対象の精神安定に努めるのは、真面目に職務の一つでもある。
だから、少女の言葉には小さく肩を竦め、苦笑と共に頷いておこう。
…自分で言うのもなんだが、こんな堅物の前で良く気が抜けるものだ、と思わなくも無いのだが。
「ん。あまり慌てるなよ。滑って転んでは元も子もない。別に湯が逃げる訳でも無いさ」
さて、此方も何だかんだ施設を訪れるのは初めてだ。
流石に童の様にはしゃぐ、という事は無いが、気分が多少高揚しているのは否定しない。
しかし、それで怪我をしたりしては元も子もない。そんな心配などする必要も無いだろうが、一応注意の言葉だけ投げかけつつ、少女の後に続くのだろうか。
■ラヴェータ > 「なに、この程度では転ばん」
言葉通り無事湯舟まで辿り着けば、音をたてないぐらいの感じで足から浸かっていく。
周囲の迷惑にはならないようにゆっくりと、湯舟端の階段に腰掛けて腹まで浸かる。
「あぁ~…はぁ…」
湯船に浸かりながら狐にしては珍しいであろう気の抜けた声を漏らす。
表情も穏やかで、興奮もほぐれ心安らかな様子である。
「ふぅ…ほら、隣でもどうだ、理央」
ふり向き、隣の水面を軽く叩きながら声をかける。
すっかり蕩けた様子である。余程いい湯と見える。
■神代理央 >
「随分と気持ち良さそうだな。流石は常世と過大評価するべきなのか…」
少年の方も、ゆっくりと足先から湯に沈めていく。
此方は少女の様に満足げな吐息を漏らす訳でも無く、静かに目を閉じて暫しの瞑想じみた沈黙の後。
「……流石は常世のリゾート施設、というのは過大評価では無さそうだな」
少女の隣に腰掛けた少年は、一応普段通りの表情や言葉遣いを保とうと努力している様は見受けられる…が、僅かに緩んだ目元や弛緩し、脱力した肩からはリラックスしている様が見受けられるだろう。
「うん、悪くない。何だろうな…広い風呂、というのが此処まで開放的にリラックス出来るとは思っていなかったよ、正直なところな」
広い、と言うのは別に足が伸ばせるとかそう言う意味では無く。
開放的な気分のままリラックス出来る事に、少年の方は価値を見出しているらしい。
■ラヴェータ > 「ああ…温泉とはいいものだな…」
常世のリゾート。流石というべきか。
それほど溜っている訳でもない疲れが溶けていくような感覚。
温泉は初めてだが、一発で好きになってしまった気がする。
「ああ…私もだ。風呂もいいが、なんというか…全ての制限から解き放たれた様な気がするな」
口ではこういいつつ、狐としては自分がリラックス出来ている事もだが、少年が快適そうにしていることに満足感を覚えている。
誘った甲斐があったというものだ。
「どうだ理央…たまにはこうして休むのもいいだろう…」
本人も蕩けている分、説得力があるのかないのか。
嬉しそうでもある笑みを少年に向けて落ち着いた口調で尋ねた。
■神代理央 >
「…まあ、そうだな。偶には……うん。偶には、こうやって疲れを取り、リフレッシュする事も大事かもしれんな…」
ふぅ、と小さく吐息を吐き出す。
実際、激務で気分がささくれるよりは休んでリフレッシュして貰った方が余程マシだ。
少年の方も、部下にはきちんと休暇を取得する事を推奨しているのだし。
「だからこそ"偶には"だな。普段しっかり働いているからこそ、こうして疲れを癒す事の非日常感と特別感が増す。
此の満足感を日常的なものにせず、稀な報酬とすれば効率も上がる、というものだ……」
いつの間にか肩まで浸かっている少年。
言っている事は真面目だが、此方も随分とリラックス…と言うか、其の儘寝てしまいそうですらある。
まあ、それを防ぐ為に思考を回しているのかもしれないが。
と、そこで。微睡む様に閉じていた瞳をぱちりと開いた少年は少女に視線を向けて。
「……まあ、うん。偶にはこういうリフレッシュも悪くはない。誘ってくれてありがとう、ラヴェータ」
実に珍しく。傲岸不遜かつ尊大な少年にしては本当に珍しく。
湯煙の様に穏やかで温かい口調と共に、何時もよりもスローペースな口調と共に紡がれる感謝の言葉。
疲労だけでなく、言葉の棘も溶かしてしまったかの様に。
■ラヴェータ > 「それはその通りかもしれんなあ…こんなところに入り浸っていたら仕事なぞやれんくなるな…」
これは、同意。
三日連続で浸かりに来たらもう抜け出せない気がする。
報酬というのは、大事なものだ。それはよくわかる。
少年に合わせてという訳ではないが、自分も肩まで浸かる。
そして再び気の抜けた声を漏らした。
「気にするな。私の方も来てくれてよかったと思っている」
これほど素直に感謝を聞き入れる事も稀であろう。
普段ならここで余計な一言でも添える所なのだが、そういう気分でもない。
そうでなくても、元より身を案じて誘ったのだ。素直な言葉が見えたのだろう。
■神代理央 >
「……しかし何と言うか、其処まで休暇が必要そうに見えていたかな?」
照れ隠し、という訳でも無いが。
一度話題を切り替える、と出された言葉は雑談めいた問い掛けから始まった。
「正直、ワーカホリック気味である事は認めるが…それはそれとして、別に徹夜で働いている訳でも無ければ、学業に支障が出ている訳でも無い……と、個人的には思っていたんだが」
これはまあ、正直な感想ではある。
人より休んでいないのだろう、という自覚はあるが、少女に心配される程だっただろうか?と思うくらいには睡眠は取っているつもりだったし、学業にも励んでいるつもり。
「まあ、此処は良い所だ。誘ってくれた事には感謝しているんだが……」
つまりは、そんなに重労働に勤しんでいる様に見えるのだろうか?と少女に問い掛けていた。
上があまりにも多忙であると、下も休み辛いし気も張るばかり、というのは理解していた。
しかし、自分では過重労働であるという自覚はあまり無い。故に、第三者の少女の視点と言葉を求めているかの様で。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」からラヴェータさんが去りました。