2024/08/28 のログ
■神代理央 >
「ふふ、楽しみにしているよ。何だろうな…こういうのは、親心、とでも言えば良いのか?」
勿論、自分はそんな年齢では無いし、何なら少女の方が実年齢は年上なのだが。
くすくすと楽しそうに笑う少年は、少女の言葉に小さく頷いて。
「……さて。流石にそろそろのぼせてしまいそうだ。風紀委員の煮込みなど、誰も喜ぶまい。
そろそろ上がって、何か冷たいものでも食べに行かないか。此処は、そういう食事事情も充実しているのだろう?」
此の施設について詳しい訳では無いが…まあ、リゾートを語る施設ならばそういうものもあるだろう、と。
額に浮かんだ汗を軽く拭いつつ。
「今日の礼だ。何でも奢ってやるさ。まあ、甘いものがあれば尚良いが…かき氷とか、アイスとか…」
壊滅的なまでに甘党の少年。
奢る、とかっこつけておきながら、口にしたメニューは子供が好みそうな甘いデザートばかり。
■ラヴェータ > 「なんだ、私の親のつもりか?私の親は恐らく存命だぞ」
二度と会うことはないが、まあどうでもいい。
妙に楽しそうな少年にふっと笑う。
「ああそうだ。何でもあるぞ。鶏肉もあるだろう。楽しみだ」
油淋鶏とか食べたい、なんて考えながら立ち上がる。
「それはありがたいが…いや、なんでもない。そうだな…ソーダフロートが飲みたいな
メロンか苺の果肉が入った極めて甘いやつだ。貴様にも分けてやる」
相変わらずの呆れる程の甘党。今日ぐらいはそれに乗ってみよう。
軽くんっと伸びて脱衣所の方へ少し歩いて振り返り、少年を視線で誘う。
まだ休暇は終わっていない。最後まで楽しむとしよう。
■神代理央 >
「そーだふろーと…?ふむ…興味深いな。個人的には苺の方が好みだが…」
聞き覚えの無いデザート。どんなものかと期待に胸を膨らませながら、此方も少女の後を追って湯船から上がる。
身体からほかほかと湯気が立ち上る程度には長湯してしまったらしい。少しだけ、足元がふらつく。日頃の運動不足が祟る。
「………その前に、水分補給からだな。お前もだぞ。きちんと身体を拭いてからミネラルウォーターでも……」
やっぱり口から出るのは小言めいた言葉。
だが、そういう関係も時間も、少年にとっては好ましいものだ。
今は後方の仕事に携わっていても、前線に出る機会が無い…とは言えない。そもそも少年の異能や魔術は、戦闘向けのもの。
だからこそ、今日の様な日常を。穏やかに過ごす事の出来る時間を。大切にしなければならない…と。
……そう思えるようになったのは、良い事なのだろうかと内心自嘲しながら。
少年は少女の後に続き、湯気立ち上る空間を後にするのだろう。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」からラヴェータさんが去りました。
ご案内:「常世島スパ洞天《桃源リゾート》 温泉エリア「蟠桃仙泉」」から神代理央さんが去りました。