2024/07/15 のログ
ミア・コレット >  
居心地がいい、と言った。
輪郭が溶けてしまった、ただの猫の死体を抱き上げる茉璃さん。

きっと彼女の中にトガナシは今もいるんだ。

「どういうことかわからないけど……とにかく、助かったことはわかった」

ハンカチで顔の血を拭って。

「もちろん、手伝うよ」
「トガナシを生んだのは人間だから」
「トガナシを葬り、祀るのも人間であるべきなんだ」

そして肩を竦めて。

「それと、ミアだよ。私の名前」

どこか浮世離れした彼女と共に。
裏世界からの出口へと歩きだしていった。

崛葺 茉璃 >  
「あまり知っても面白い話ではないかも識れません。
 呪詛、とはそういったものですし。
 ……そう、これは呪詛なのです」

小さく首をふる。
どこか暈けていた印象が、少しだけはっきりしたようにも見える。

「ええ、そのとおりですミナ様。
 そして、それは私ではいけないので……
 貴方が手伝ってくださるなら、とても有り難いです。」

ぺこり、と頭を下げる。

「人間の代表を、お願いしますね」

そうして、ミアの隣に立って歩くのであった。

ご案内:「裏常世渋谷」からミア・コレットさんが去りました。
ご案内:「裏常世渋谷」から崛葺 茉璃さんが去りました。