2024/07/15 のログ
■ミア・コレット >
居心地がいい、と言った。
輪郭が溶けてしまった、ただの猫の死体を抱き上げる茉璃さん。
きっと彼女の中にトガナシは今もいるんだ。
「どういうことかわからないけど……とにかく、助かったことはわかった」
ハンカチで顔の血を拭って。
「もちろん、手伝うよ」
「トガナシを生んだのは人間だから」
「トガナシを葬り、祀るのも人間であるべきなんだ」
そして肩を竦めて。
「それと、ミアだよ。私の名前」
どこか浮世離れした彼女と共に。
裏世界からの出口へと歩きだしていった。
■崛葺 茉璃 >
「あまり知っても面白い話ではないかも識れません。
呪詛、とはそういったものですし。
……そう、これは呪詛なのです」
小さく首をふる。
どこか暈けていた印象が、少しだけはっきりしたようにも見える。
「ええ、そのとおりですミナ様。
そして、それは私ではいけないので……
貴方が手伝ってくださるなら、とても有り難いです。」
ぺこり、と頭を下げる。
「人間の代表を、お願いしますね」
そうして、ミアの隣に立って歩くのであった。
ご案内:「裏常世渋谷」からミア・コレットさんが去りました。
ご案内:「裏常世渋谷」から崛葺 茉璃さんが去りました。