2024/08/11 のログ
シア > 「……これ」

咳き込み、血を吐く少女に何かを差し出す。
丸薬のようにも見える。

「しばらく保つと思う、痛み止め。
 貸す?手とか」

よろめく少女に手を差し出す。

「うん。
 死んだら帰らない、人は。自然だよ、それは。
 生き返らない、殺されたものは」

少女は当然のように口にする。

「……そう。避けれたの、最悪なのは。
 でも。なにかありそう、まだ?」

小さく首を傾げた
シアには怪異のことはよくわからない。ミアの言い方から、まだなにかあるのかもしれない、と想像する。

「ありがとう。
 考えてなかった、帰り道のことは」

助かった、とミアについて歩くだろう。

ミア・コレット >  
こうして二人で現実世界に帰還した。
裏世界にもまた、常に変化はある。

それが良いものか。悪いものかは。
人間には判断がつけられない。

ご案内:「裏常世渋谷」からミア・コレットさんが去りました。
ご案内:「裏常世渋谷」からシアさんが去りました。