2024/12/20 のログ
セロ >  
「はい、オーガやベルマルトやゴブリンやカギットの相手なら慣れています」
「お困りならいつでも頼ってくださいね」

初めて見た、と言われれば。
改めて痛感するのは、異世界に一人だということ。
寂しくない寂しくないと自分に言い聞かせる。

寂しいとは生殖や自己防衛に適した環境にいない時に生理的に生じる本能的感情に過ぎない。
きっとこの世界でもそうなのだ。

首を左右に振って。

「ああ、それなら護衛いたします」
「ご迷惑をおかけしたことの絹端にもなりませんが、ええ」

そうして先導して歩いていく。

「どっちでしょう」

そして振り返った。


それからあれこれ話しながら、ヨーフクのお店に行って。
キレイなものばかりのそこは。
きっと素敵で溢れていたに違いないのだ。

泳夢 >  
「あはは…護衛がいるような場所ではないけど…」

実のところ、買い物でちょっと手伝ってくれる人が居るだけでありがたい。

「ありがと、そういうことならお願いしようかな」

それに断って遠慮してもらうよりは、こういう言葉には甘えてしまうほうが良いと知っていた。
二つ返事でそう返して、こくりと頷き……

「あ、そうだね、お店の場所はね……」

車椅子を彼女の前でゆっくりと走らせて、目的の服飾店へと向かうのだった。

ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」からセロさんが去りました。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から泳夢さんが去りました。