2024/06/06 のログ
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」に真詠 響歌さんが現れました。
■真詠 響歌 >
「ん……とこコレ?」
常世渋谷の中央街。
日差しを避けてオーニングの下をあても無く歩いてた足がポスターの前でストップ。
「ミスコンとファッションショーかぁ、面白そう!」
私は殆ど着てなかったけど、学生服のデザインは十人十色。
デザイナーとパタンナーがその服の数だけ居て、色んな思いがあって生まれてきた衣装。
「ん-、でも流石にわたしが表立って出れるような物でも無いし……」
かわいい子捕まえてデザイナー側で出て見たり?
うん、それも楽しそう。
でも、どうしようっか。現実問題ちょっとした壁はあるイベント。
━━でも、諦めるって選択肢が出てこない辺り、私も随分図太くなったかな。
■真詠 響歌 > 生徒・先生問わずで他薦もあり。
飽くまでも制服のデザインとアレンジを問う物だから奇抜な物なら良いって話でも無し。
方法はひとまず置いておいて、どうしたいか。
デザイン自体を可愛く? それとも無難なのを奇抜に弄る?
「ブリティッシュも……和装もあり?」
もともとこの島の衣装規定がゆるっとしてるんだもん。
ようは制服として認識できれば良いって事でしょ?
制服らしい、を取り入れてセミフォーマルのデザインを作っちゃっても良いのかも。
「でも、やっぱりやるなら着たいかな」
私の得意分野は着る側。なんならそれが本職だった。
見せて、魅せて、惹きつける。
イベントレベルでもコレクションって名が付くなら、相応に力を入れて歩きたい。
■真詠 響歌 >
考え始めたら無限にアイデアが湧いてきて。
そうすると結局後回しにしたどうでも良い事が後から降って来る。
うん、どうでも良いわけないよね、私の名前使えないんだし。
「ん? あれ、でも別にツテが使えないわけじゃないか」
真詠響歌として舞台に立ちたい訳じゃない。
それなら、ちょっとやりようあるのかも?
ゆっくり準備している時間は無いけど、大丈夫。
たぶん、きっと。
歌いたければ歌って、踊りたければ踊るのが私たちだから。
そうと決まれば目立ちたがりの表現者をもう一人巻き込んでみよう。
こんな面白そうな事見逃したら拗ねちゃいそうだし。
「ってあれ、あのヒト今連絡繋がらないんだっけ。まぁ、見かけた時で良いかな?
何処に連絡しようかなー、生地はちょっと重ためでも良いから色しっかり出せる所の……」
ポスターの全景をパシャリと一枚写真に収めて、ステップ踏んで。
編み上げのサンダルの足音は人気の無い方向へと消えていく。
止まらない独り言めいたデザイン案を引っ提げて、桜色の髪は今日もご機嫌だった。
ご案内:「常世渋谷 中央街(センター・ストリート)」から真詠 響歌さんが去りました。