その名の通り歓楽街である。常世学園の夜の街。
所謂若者の街とでもいうような繁華な場所で、特に授業後の夕方から夜はかなりの賑わいを見せる。そして学園都市の不夜城とも呼ばれる。
酒場やカジノなど、やや不健全な店が立ち並んでおり、時折風紀委員による手入れなどがある。
そのため治安は学生街に比べると悪い。非公認の部活なども多い場所である。
歓楽街はそんな歓楽施設が所狭しと並んでいる地区である。行儀のいい場所ではない。
いくつもの通りが交差しており、迷いやすい。
※選択性の部屋です。行きたい場所を選択した上でご入室ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:02:41:00 更新
ご案内:「歓楽街」から海藤 宗次さんが去りました。
■海藤 宗次 >
「さて、と…」
返り血を浴びに浴びまくった宗次は残りの若者達に振り向く。
宗次は笑みを絶やさなければ危害も加えない。
それはそうだ。根絶やしは意味ないしなんなら彼らは銃は抜いていない。
正当防衛が成り立たないしかといってつけあがるのも癪だから一人殺して恐怖を植え付ける。
絶対に逆らってはいけないという恐怖だ。
「君らはやらへんよな?…うん、よかったわ。ほな今後もよろしくなぁ~」
宗次はちゃっかり一人殺した分を引いて7割の取り分を持って夜へと消えていった。
「案外闇バイト使えるなぁ…今度、宝石店とか時計店で押し込み強盗させたろ!」
■海藤 宗次 >
だが宗次に当たることなく宗次は煙草をふかしてた。
わざと外した?
違う、そんなはずはない。
そんなはずはないんだと若者は銃を乱射する。
『うわああああああ!この化け物ぉお!』
狂乱する若者の銃。
狙いは頭だったが次第に狙いやすい胴体を乱射してくる軌道だ。
まあ、回避しなければ当たるわな。
「なんやそれ、明後日の方向に花火でも撃ってんの?おかげで全然回避しやすいわ。おおきに」
宗次は片手で煙草をふかしつつその場から動かず長ドスのみで銃弾を全て弾き落とした。
あまりにも眠たくなる攻撃に煙草をふかしながら欠伸をかますという離れ業すらする。
そして今度はこっちの番と言わんばかりに静止状態から一気に時速100㎞までギアを上げる。
そしてそのまま跳び膝蹴りが突き刺さる。若者はあばらがバラバラに折れて心臓や肺に複雑に突き刺さって即死。
「まってな~~」
吹き飛ぶ若者を追いかけ、追いつく。
大きく拳を振り上げて
「トドメいくで~」
溜めを作ったテレフォンパンチを炸裂させる。
それに突き刺さった若者は肉体の方が耐えきれず、ドパンと赤色の水風船が割れたかのように辺りに飛び散った。
原型もなく文字通りの粉々
■海藤 宗次 >
そんなそっけない宗次の言葉にキレたのか一人が銃を抜く。
支給された銃だが素人にも扱いやすい代物で先に抜かれた方は勝ち目はないだろう。
「あ~ん?なんのつもりやぁ?」
だというのに宗次は緊張感も無くまるで小蠅がうるさいとでもいう様に面倒臭そうな視線を向けた。
距離にして槍すら届かない中距離…しかして拳銃からすれば命中と威力を存分に発揮しやすい距離ではある。
『お、お、お前さえ殺せば……へへへ、知ってるぞ海藤宗次!お前は風紀にも目をつけられているロクデナシだ!…こ、ここで殺したって…お前の事なんか「御託はええからとっととかかって来なはれや」
若者の銃口はとっくに宗次の頭を狙ってる。
宗次は暢気に煙草を吸い始めた。
場が沈黙する。
宗次の煙草の煙が天に登る。
誰かが息を呑む。
風が吹き落ち葉が舞う。
捨てられてた空き缶がカランと音を立てて転がった。
瞬間銃声が鳴り響く。
■海藤 宗次 >
「あ、分かってるとは思うけど押し込んだ時に住民いたら支給されたチャカで処分しとけよ。……まあ、匂い的に撃ってへんっぽいな」
宗次は実行役をさせた若者たちの成果を勘定している。
指輪に腕時計、財布…盗んだものを自分の懐を肥やすために計算している。
「ほな、俺の取り分はこれな。指示っていう重大な仕事にお前らに美味しい仕事を紹介した分を引かせて貰うで」
取り分は宗次が6割、その他複数の若者達で4割というどう考えても不平等な配分だ。
しばらくは罪悪感も躊躇もない宗次の態度に圧されてた若者達だったが不満を吐露するために口を開いた。
『ふ、ふざけないでくださいよ!!ぼ、僕達はそもそも良い条件のバイトがあるって…それに合法だって……これ、盗まれた人困りますよね。やっぱ今のうちに自首した方が…』
『取り分だっておかしい!どうして足を運んだ俺達が4割でアンタ一人で6割なんだ!』
『もう抜ける……だ、だってこんなの犯罪だし…あ、あなたは罪悪感とか感じないんですか?僕は、こんなの耐えられませんよ!』
と口々にまとまりがなくなる。
宗次は勿論こんな替えの利く体の良い手駒を捨てるわけにはいかないし
儲けも減るから取り分も譲歩する気はない。
「アホか?全部却下や。取り分そのまま自首したら殺すし辞められへんで。」
■海藤 宗次 >
バタバタバタと慌ただしい足音が前方から聞こえる。
その音に注意を向けて目視で確認すれば宗次は明るい表情を浮かべた。
「なんや~初めての割にそこそこできるやん~。どやどや?中々ええもん盗めたんか?」
宗次は複数の若者を向かい入れる。
彼らは顔つきからしてどうもあんまり悪さをしてるようには見えない。
ただ、大きなバッグから金や貴重品がジャラジャラと出てくる辺りこれは…
「ほほう、上々も上々や。いや~ほんまアンタら期待の星や~。ええところ押し込んだんやんか」
宗次はその貴重品に手を付ける。
状況を整理するにこの一連の流れは闇バイトだ。
宗次が言葉巧みにこの若者達を騙し、西側にある居住区から盗みに入るように指示したのだろう。
若者は実行犯、そしてこの半グレ幹部海藤宗次は指示役といった配役だろう。
■海藤 宗次 >
学生・教職員居住区より程なく近い場所。
もしかすればギリギリ居住区に位置するかもしれない。
そんなちょっと治安の悪い居住区辺りにて男は腕時計を気にして待ってた。
「時間は夜の21時…そろそろやと思うけどなぁ~」
場所的に目立たない位置。
時間を気にして夜の特に目立たない場所、これは注意深い人が見れば待ち合わせだというのが分かる。
そしてこんな場所での待ち合わせだ。どう考えても合法の取引ではない。
「まあ、100%成功するとは思わへんし30分気長に待っとこ」
気温はちょっと肌寒い。
待つにしてもなんか暖かい物でも飲むかと考えてた矢先
ご案内:「歓楽街」に海藤 宗次さんが現れました。
ご案内:「歓楽街」から夜見河 劫さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から伊都波 悠薇さんが去りました。
■伊都波 悠薇 >
ーー……せい? 『おかげ』、じゃなく?
浮かんだ疑問は、投げることは出来ず。
向かう方向は落第街。
止める、ことができるほど、親密でもなく。『無力』であるから。
「それでも、痛いでしょうから。お気をつけて」
それだけ、背中に投げ掛けて。
反対方向へと歩きだし。
ーー無事激辛料理を食べることができた。
そんな、一人の『少年』との邂逅。
■夜見河 劫 >
「そ。
ならいいけど。…遅くなるから帰りの時間にも、気を付けた方がいい。」
己の発言が目の前の少女の心にぐさっと突き刺さったなどとは微塵も考えない男。
大丈夫という返事に最後の忠告をしてから、手にしていた携帯端末をしまい込む。
怪我には気を付けて、という言葉に、ほんの少し首を傾げたが、ああ、と納得がいった雰囲気。
恐らく顔の包帯辺りで誤解させたのだろうか、と。
「……大した事ない。異能のせいで、治りは早いし。
面倒だから放っておいてるだけ。」
当たり障りのない返答を返しながら、ふらり、と足を踏み出す。
「――じゃ。
食事…食べ終わったら、寄り道しないで急いで帰った方がいい。」
再度の忠告。
経験者故か、下手をすると割と時間が遅くなる事が分かっているようだ。
そのまま、少女の名前を訊ねようともせず、歩き始める。
足の向く先は、落第街の方角。
■伊都波 悠薇 >
ぐさ。
言葉のナイフが刺さった。
「はい。丁寧にアリガトウゴザイマス」
つい片言になりながらも、細かい説明をしてくれて助かった。
「辛いのは得意なので、多分大丈夫です」
今のところ食べれないとか、辛くて無理とかはなったことがない。
だから、平気だと思っている。
「えっと」
なんと答えたら良いか言葉に詰まり……
「その、怪我には気を付けて、くださいね」
それくらいしか、いえなかった。
■夜見河 劫 >
「わかった。」
場所の共有を願われれば、シンプルに一言返事。
少しばかり操作に時間をかけて、相手の側の用意が出来れば、タッチ一つで速やかに転送が完了。
件のお店の住所と所在がばっちり分かるようになるだろう。
「……少し分かり難い所にあるから、見落としても仕方ない。
近い所に、目印になるビルがあるから、もし次に行くつもりがあるなら、
そこを目印にしていくと良い。
一番いいのは、さっきみたいなのに引っ掛からないように、誰かと一緒に来る事だけど。」
目印を教えるのは良いが、その直後にデリカシーの無い発言。
更に言うなら遅い時間に年頃の女子が一人で歩く理由を考えない、中々ひどい発言でもある。
「……まあ、あそこは一度行ったけど、よっぽど辛いのが好きじゃないと断られるとは思うけど。」
軽く視線を外しながら、そう一言。
経験者の発言。人を選ぶレベルの辛さの模様。
これは同行者がいなくても仕方ないだろう、という雰囲気。
「――気にしなくていい。
まっとうな生徒を、厄介事に巻き込まなくてよかった。
…此処は落第街じゃないから、あまり派手な事はできないけど。」
お辞儀とお礼に返す言葉は相変わらず無気力な上、何処となく物騒な内容。
■伊都波 悠薇 >
「ありがとうございます」
ひっひっふー、と深呼吸して自分も端末を取り出す。
「連れていっていただくのは、ご迷惑かと思いますので、場所の共有お願いできますか」
特段姿がどうとかは気にしていない。
コスプレイヤーが街を歩いたりする世の中だし、と本人は思っているくらい。
ただ、手間をかけさせるのは気が引けた。
乗り気、でもなさそうなのも察して。
「ご親切にありがとうございます」
お辞儀。風紀委員、だからといって、この妹は一般生徒と、ほぼ変わらない。
なんなら、ちょっと下くらいなのだから、認識に間違いはないのだ。