その名の通り歓楽街である。常世学園の夜の街。
所謂若者の街とでもいうような繁華な場所で、特に授業後の夕方から夜はかなりの賑わいを見せる。そして学園都市の不夜城とも呼ばれる。
酒場やカジノなど、やや不健全な店が立ち並んでおり、時折風紀委員による手入れなどがある。
そのため治安は学生街に比べると悪い。非公認の部活なども多い場所である。
歓楽街はそんな歓楽施設が所狭しと並んでいる地区である。行儀のいい場所ではない。
いくつもの通りが交差しており、迷いやすい。
※選択性の部屋です。行きたい場所を選択した上でご入室ください。
参加者(0):ROM(1)
Time:08:14:27 更新
ご案内:「歓楽街」から深見透悟さんが去りました。
■深見透悟 > 「はいはーい、センパイもお気を付けてー!
ううん、魔術師でない相手とこんな話をするとは……」
有意義ではあったけれど、何だか感慨深い。
腕組みして神妙に頷きながら、風紀委員の撤退を見送っていたが、その姿が見えなくなると踵を返し。
「さて、と。
面白い話も出来たし、帰って術式構築初めでもしますか!」
すぽん、とテディベアから霊体が抜き出ると、テディベアを抱えてすいーっと飛び去って行った。
はたから見れば突然テディベアが宙を舞い出したようにも見えるだろうけれど、気にする事は無く――
ご案内:「歓楽街」から桜 緋彩さんが去りました。
■桜 緋彩 >
尚もからかってくる様子の彼にじとっとした視線を向けて。
しかしすぐにはぁと溜息を吐いて、やれやれ、と言った雰囲気。
「私の友人には、「斬る」ことに特化した人がいます。
彼ならば、詳しい原理は知らずとも、そう言ったものの「概念そのもの」ごと斬り伏せるでしょう」
そこまで出来るかはともかく、「魂の芯」とも言うべきものを捉えて斬る方法を考えるぐらいはしてもいいのではないだろうか。
と、後ろから風紀委員の同僚に声を掛けられる。
そろそろ撤収の時間のようだ。
「っと、話し込んでしまいましたね。
それでは私達風紀委員はこの辺りで失礼いたします。
皆さんもお気を付けてお帰り下さいませ!」
彼と、まだ残ってがやがやしていた野次馬たちに声を掛け、ぴしりと一礼。
改めて友人であるクマのぬいぐるみの彼にもう一度手を挙げて挨拶をし、その場から立ち去るだろう――
■深見透悟 > 「俺は風紀委員じゃなくてセンパイ個人をからかっている。
ふっふっふ、新年早々幸先イイですなあ」
今年も懲りぬ退かぬ省みぬの三原則を大事にしようと思った幽霊だった。
けれどやり過ぎない様には注意したい。斬られたくないからね。
「ま、それは?確かに?
よく考えてみりゃ幽霊側から触れられる事もあるんだから、生者側からも物理的に干渉する術があって然るべきだし。
とは言え、単に『斬れない』っていう現象も理由が一つとは限らないから落とし穴に気を付けて……って考えるのが魔術師なんだよなあ」
けれど、いま会話している風紀委員は魔術師ではない。
だとしたらアプローチが異なっていても無理は無いし、どちらかのみが成立するという道理も無い。
せめて幽霊として助言するくらいしか出来ぬ……でも斬られたくはないなあ、と肩を落とすテディベア。
■桜 緋彩 >
「あ、あまり風紀委員をからかうもんじゃありません。
まったく……」
こほん、と咳払い。
他の風紀委員の目が気になるので、比較的すぐに立ち直った。
「ただ斬るだけならばそうでしょう。
しかしそう言ったものを相手にする人たちは、そう言うものにダメージを通す術を知っていますから。
斬れないものを斬って手傷を負わせる、と言う方法はあるかもしれません」
あるかもしれないしないかもしれない。
しかし「かもしれない」と言うのは大事だ。
可能性があるなら、そちらに一歩足を踏み出すことは大事だと、新たな技を習得した時に学んだ。
■深見透悟 > 「それは……どうなんだろう。
まあ斬れたところでダメージになるかも確証は無いけど……」
既に死んでるからね!と胸を張る。
仮に斬れてダメージが通るとしても、あまり応援したい気持ちにはなれない透悟であった。斬られたくないしね!
とはいえ霊感さえあれば視ることは出来なくとも触れられる存在は居るわけだし、手段が無いわけでは無い、とは思うのだが。
「まあ、その辺りは正装というか、普段とは違う装いだからって感じで整えるのは男女共通よね。生死共通では無いケド。
どういたしましてぇ……なぁに照れちゃってもう、センパイかーわいいー」
うりうり、と肘で小突きたいところだがテディベア、当然肘なんて届くはずもなく。
奇妙なダンスめいた動きをするだけに留めた。ちなみに先の可愛いの対象は桜個人ではなく簪への感想なのは秘密だ。
■桜 緋彩 >
「ふむ。
となると、やり方によっては、霊的な存在も刀で斬れるかもしれませんね……」
顎に手をやって考える。
現状物理的な攻撃が通じない相手には手も足も出ないのだが、それが通るとなると話は変わってくる。
通す手段は考えなければいけないが、上手いことやれば通せるかもしれない。
良いヒントを貰った、と頷く。
「着物を着る時などはちゃんとまとめるのですが、そうでないなら特段拘る必要もありませんからね。
かっ――、あ、ありがとう、ございます」
急に褒められて、一気に顔が赤くなる。
いつもの毅然とした態度はどこへやら、急にもじもじして小さくなりながら礼を言う。
■深見透悟 > 「そゆこと。いや、俺も幽霊になるまでは知らんかったけどもね!」
あとは精神体とも呼ばれる様に、当人や周囲の気の持ちよう、精神状態にも左右される事だってある。
実際に体感して貰った方が楽な程度には様々な縛りが課せられていたりもする。
ただ、それが幽霊全てに言える事なのか、透悟個人の問題なのかは、今のところは知る由もないが。
「カンザシ……簪……トーゴは簪を覚えた。テテーン。
ああ、そうなのねえ?その辺りの苦労は無縁だったからなあ……幽霊じゃ髪も伸びないし」
ほうほう、と本日何度目かの関心を示し。
「なるほど、人にやって貰う分には良いけど、自分でやるのは面倒だし大変って感じっぽいもんね!
まあでも今のでも良いんじゃない、可愛いし似合ってると思う!」
■桜 緋彩 >
「なるほど、物理法則に縛られないからこそ、それなりに制約がある、ということですか」
一見何でもありの様に思えるが、あくまで一般常識からするとそうだと言うだけなのだろう。
霊体は霊体で色々出来ないことが多いと言うことか。
「ええ、簪です。
アップル……いえ、まぁ、確かにそうではあるのですが、結構面倒なんですよ、あれ」
アップルパイ、という言葉にちょっと脱力。
とは言え言いたいことはわかる。
と言うか割とそう言う使い方をする方が多かったりするが、
「あと私の場合そうするには髪が長い、と言う理由もありまして」
■深見透悟 > 「こう見えて色々制約が多いんだよ幽霊ってのも」
当初は色々出来ると自分でもテンション爆上げだったことは否定しない。
しかし、魂のみの存在と言うのは便利ではあっても万能ではなく、むしろ肉体という殻が無い分非常に脆いという事も思い知った。
挙句に透悟自身は魂の身になってしまえば霊視を以てしても視得ない仕様なのだから性質が悪い。
「へえ、カンザシ。
なるほど、ジャパニーズ トラディショナル バレッタ、デスネー」
ほうほう、と関心深く桜が髪を纏める工程を見る。
特に魔術/呪術的な効果があるのではない、と知れば、ほむん、と納得したように首を振り。
「けど、そういう使い方ならもうちょっと髪をボリューミーにまとめて使う方が適してるんじゃない?
あの……何だ、アップルパイみたいな髪型とか」
※アップルパイみたいな髪型=シニヨン
■桜 緋彩 >
「深見どののような能力があれば、死んだ後でも親孝行出来そうなものですが」
魂になっても活動できるのだから。
親に会いに行ったり、マッサージチェアを「入れ物」にすれば肩だって揉めるし。
くすりと笑いながらジョークに乗る。
「ええ、簪と言います。
こうやってまとめた髪に差して、巻いて使うんです」
一度簪を抜いて髪をほどき、今度は後ろを向いて見えやすい形でやって見せる。
■深見透悟 > 「はっはっは、ごめんごめんご、気にしないで。ちょっと思い出したってだけだから。
家族仲がいいなら家族は大事にね、ってだけよ。
ほら、生きてる内しか孝行出来ないんだからねーっていう。年一回顔合わせるとして、そのペースだとあと60回くらいしか顔合わせらんないんだから!」
こっちの事情は関係無いわな、と謝罪をしつつ。
その後は軽い調子でジョークを重ねる。
「そっちの方がセンパイっぽいやね。
――と、その髪留め?新しいやつ?」
簪というものを透悟は知らない。日本名を名乗ってはいるものの、元居た世界では西洋文化圏の育ちだ。
その上で魔術の研鑽に人生の大半の時間を費やしてきたから、初めて見る簪にゆるく首を傾げる。
■桜 緋彩 >
「しかしご心配して頂きありがとうございます。
休みの日はちゃんと休んでいますので、大丈夫ですよ」
ショッピングしたり料理したり。
日課のジョギング(ほぼマラソンの距離だが)以外はちゃんと休日を満喫している。
「それは――なんとお答えしていいのやら」
ちょっと困った顔で笑って。
恐らく彼なりのジョークなのだろうが。
確かにいつもの髪型ではあるが、いつもはゴムで止めているだけのところ、今日は簪だ。
白い桜があしらわれた、緋色の簪。
■深見透悟 > 「うーん、本の虫だった俺とは真逆な性質だな。
ま!そーゆー事ならセンパイが一番楽な様に出来るのが一番って事で良んじゃない?」
彼女なりに休めているならそれで良い。そういう事にしよう。
よく考えてみれば自分もその気になれば数日徹して魔導書読み漁ったりするし、と向いてる方向は違えど同じ様なものと納得した。
「そうなのね。家族仲が良いんなら大事にしなね~
つってもまあ、これもまた俺が言えた道理じゃねえんだけど、実家とか最悪の部類だし」
生きてても帰る気にはならんかったろうな~と思い返しては遠い目。
と、そんな最中に別の風紀委員とのやり取りが入って、テディベアはお仕事の邪魔にならない様にスンと待機。
そして桜が髪を纏めれば、おう、いつもの(髪型)。と声を上げた。