2024/06/12 のログ
ご案内:「カジノ「蓬莱」」に先生 手紙さんが現れました。
先生 手紙 >  
「バーボンのストレートと、ウーロン茶のロック」

背後のカジノはとても騒がしい。BGMから機械音、メダルがじゃらじゃらする音、一喜一憂の人の声。

バーカウンターで正装をした男はそんな喧騒を背中に浴びつつ、若干無作法な注文をした。フツーは一杯飲み終わったら次を頼むもんである。

そして出される、ワンショットサイズのバーボンと、むしろずっと酒っぽい、球体アイスでキンキンに冷えたウーロン茶が出されたわけです。

先生 手紙 >  
くるり、と椅子が半回転。その光景をざっと眺めての所感――

(見てない顔のバニーさん多いな?風紀委員の潜入調査かァ。お疲れサマです。あとご馳走様です。たいへんに眼福であります。)

表情にも目線にもそんな感想は乗っからない。からん、と音を立てるウーロン茶のグラスを傾けて、味わう…………普通!これなら『ヘッヘッヘお子様かよ』とかお行儀の悪い輩に絡まれること覚悟でミルク頼んだほうがネタになったかー、とか意味不明な部分で反省などひとつ。

先生 手紙 >  
カキンッ ぼっ。――金属製のオイルライターが、銜えた煙草に火を点す。目の端に、灰皿がバーテンさんから差し出されたのが映った。指を軽く上げて礼とする。

さて、何を拾われるかわかったもンじゃねえのでこうして内心に留めてるわけだが調査・或いはもうちょい物騒な手合いを見つけなければなりません。それと大前提。自分は客だが、店員の偽装(カバー)をしている風紀委員の邪魔をするわけにもいかない。

いや、でも割と風紀乱しててそこんとこどうなの?の気持ちは拭えなかったりもする。

「ふー……っ」

紫煙。飲んだくれるフリをするならバーでやればいい。適度に遊ばないと、カジノの客として疑われる。

先生 手紙 > ……よし。バーボンのワンショットを一口で飲み込んで、ウーロン茶のグラスを持って席を立つ。

なァーににしよっかなァー。ブラックジャックは除外。一回勝ち過ぎで目を付けられている。経費で謎の+計算の領収証とか頭痛モンである。

ダイスにするか。シックポーあたりなら一喜一憂できそうだ。

ディーラー > 「ようこそ。こちらはダイスの出目を当てるシックポーのテーブルです」

あいあいお手柔らかにお願いします。

「では、ベットをお願いします」

先生 手紙 >  
三つのダイスの合計値、その大小……10以下かそれ以上かをシンプルに当てるのがメインである。より配当が高い賭け方は合計値の一致、ゾロ目かどうか、出る目を当てる――なんてのも組み込まれている。

「じゃ、適当に遊ばせてもらうよ、っと」

ふむ。じゃあほんとうに適当に。

「2と5、それから4のワンダイに1枚ずつ。合計は「大」の方に2枚、と」

チップを乗せた。

ディーラー > 「よろしいでしょうか?それでは――」

ディーラーが六面ダイス、三つを転がす。健全なゲームだ。自身の能力に頼ることなど、できもしない。あとするのは無粋だし、此処にきている趣旨から外れる。

先生 手紙 > ランダム指名(自分以外) > 指名できる人はいないようだ [3d6→5+5+5=15]
先生 手紙 >  
「――おっと。先に結果が見えてればなァー」

5の全ゾロ目。2と4は外し、残りの5が三つ揃っていた。配当は13倍-2

及び『大』に賭けて合計が15なので2倍配当。

初手からワリと儲けてしまってバツが悪い。

「……いやあ、ツイてるなァ」

煙草を吹かす。

> 「ぎゃあーー!」「よっしゃぁー!!!!」
「ねーちゃん一杯奢ってやるよ!」「今月どうやって生きろってんだよ!」
「YES!YES!YES!」

悲喜交々である、

先生 手紙 > ゲームは続く。チップが彼方此方へ流れていく。加速する、屋内での経済流通。騒ぐ者。沈む者。

――カラン、とグラスの中で氷が躍る。いくらか薄くなったウーロン茶をまた一口。同じ左手の指で挟んだ煙草を銜えては、じゃらじゃらと右手でチップを躍らせ、とりあえずテーブルから退いた。

欲しかったのは勝ち星ではない。この中の人間の――誰かの反応だ。熱狂の伝播に乗るか落ちるか――そうではない者を探す……

先生 手紙 >  
一歩、二歩、ターン。再びバーカウンターへ戻って来る。

「もう一杯。今度はバーボンのロックで」

きちんとした注文。買ったので代金と一緒にチップも乗せた。

(差し引きプラスを大にしてどうすンだ。小言は貰いたくないし、勝ち分そのままで、経費は賭けた分だけでいいよなもう)

負けるまでゲームするのも手だが。あくまで『客』の『役』をするだけだ。

出された酒を、今度はゆっくり、含むように飲む。視線が気取られないように、目星を付けた数人をひとつ、ふたつ、と数えながら動きを追う……

先生 手紙 > 照合する情報は頭の中の、表層より深い場所へ『保存』している。思考を読む異能に対してのカウンターで関係のない事柄も三つ程度――並列で走らせている。
グラスを傾けつつ、その思考に『――貴様、聞こえているな――?』などとマジで異能者がいたら逆にびっくりするトラップを仕掛けたり……セリフ回しは完全にふざけているわけだが。

二本目の煙草を大人しく吸う。

「そういやこの編に葉っぱだけのも売ってる煙草屋さんあったっけ」

ついでに良くない葉っぱも売られてたら困っちゃうケド。健全な手巻煙草のシャグが欲しかったりもするのよ。コンビニじゃ売ってないからね!

先生 手紙 >  
――動いた。

受け持ってる案件は一つじゃないが、これもこれ。さッと尾行してパパっと現場抑えてぺぺっと解決しちまおう。

煙草を消して、グラスも置く。首を鳴らして人ごみに紛れ――

先生 手紙 >  
「……おにーぃさん。イケないブツは持ち込み禁止ってハナシだぜ?」

闇取引の男 >  
「――!?」

ご案内:「カジノ「蓬莱」」から先生 手紙さんが去りました。