2024/06/25 のログ
ご案内:「歓楽街」に千里 ヒカゲさんが現れました。
千里 ヒカゲ > 「それ、それじゃ。その串焼きを一本頼む。
 もうちぃとタレをつけよ、そう、そうそう。」

最初こそお嬢ちゃん、と言われていたが、もはや店主の目は『めんどくせぇな』とはっきりと語っている。

ここは歓楽街の出店通り。怪しげな串焼きやら、怪しげなスープやら、怪しげなパイやらが安値でよく売りに出されている。異世界のスパイスだろうか、怪しげな香りが漂うこの通りは、治安も評判もいささかよろしくはない。

そんなところにやってくるのは緑の髪と緑の服の女の子。
千里の距離を日影にしたと豪語する古代植物の生まれ変わり(自称)の千里ヒカゲその人である。

怪しげな串焼きを一通り選んでは、次はこれ、次はそれ、と。まとめて頼んでくれという店主の祈りも空しく、一本一本タレをもっとつけろだの、面倒くさい注文を繰り返していた。

千里 ヒカゲ > 「なるほどこれはニンニク風味。よきタレじゃのう。
 肉は焼くだけでも良いのに、ここに香辛料を加えて更にタレをつけるとは。

 んぅむ、人の世の食に対する執念は恐ろしいのう。」

もきゅもきゅと食べる。肉うめぇ。
安くて美味いとなると、もはやこれは他の競合はどのように対抗するのじゃろうか。
もっと美味いんじゃろか。
これは食べて確かめなければなるまい。

「悩みが尽きぬのう。ワシの胃袋にも限度があるのじゃが。
 店主、次は塩コショウでもう一本頼むぞ。
 塩はそこそこ、コショウ多めで頼むぞ。」

うぜえ、って顔で発言する店主に、むほほほ、とムカつく笑顔で返す少女。

千里 ヒカゲ > 「うむ。今日の肉も良かったぞ。店主、流石の味じゃ。
 何の肉かは問うまい問うまい。
 ワシ胃袋だけは負けたことがないんじゃよ。」

ふふん、と鼻を鳴らして立ち上がれば、会計をして歩き始める緑のちびっこ。
いやあ、この町は小さいからとて軽々に舐めてこないから快適じゃて。

ご案内:「歓楽街」から千里 ヒカゲさんが去りました。